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海野和男のデジタル昆虫記

マレーシアのデジカメ事情

マレーシアのデジカメ事情
2013年01月10日

 マレーシアへはこの1年で3回行ったが、その度に一眼レフやミラーレスを持つ人が増えている。マクロ撮影を趣味とする人も結構多い。おじさんより,若者に一眼レフやミラーレスを愛好している人が多い。
 上はバタフライファームでOM-Dに60mmマクロを付けてチョウの写真を撮っていた二人、月に2度は撮影に来るそうだ。
 下は趣味とは言えないかもしれないが、バタフライファームの職員がチョウの卵の写真を撮っている。使っているのはD800。ぼくが使っているのと同じカメラがマレーシアでは人気なのが嬉しい。どのメーカーのカメラが人気かは,国によって異なる。ニコンとキャノンではマレーシアはニコンが多く、ベトナムは圧倒的にキャノンだ。ミラーレスはこの1年で飛躍的に伸び、オリンパスが強い。特にOM-Dは他にも何人か持っているのを見た。ニコン1は見なかったが、新聞では宣伝があったから、ニコンファンの多いマレーシアで伸びてくるだろう。
 バタフライファームや町で見かける一眼レフは女性はニコン派が多く、男性はニコンとキャノンが拮抗している。女性がニコンというのはやや意外である。使っているのは3100が多そうだ。
 マレーシアでは去年の春頃から変化が起こった。コンパクトデジカメを持っている人がどんどん減る。一眼レフやミラーレスが増え、そうでない人はスマートフォン、特にiphoneで写真を撮っている人が多い。
 マレーシアでは、iphoneやipad効果で、Macの人気がとても高くなった。つい2年ほど前まで,ぼくがmacだと奇異の眼で見られたが、一昨日の新聞で、今年何が欲しいかと10代の男女に聞いた特集があったが、10人ぐらいのうち、単にノートブックと答えたのが一人、macbook proと答えた人が2人、ipadやiphone5もあったと思う。ニコンの一眼レフと答えた人も一人いた。
 写真のOM-Dに60mmマクロを付けた二人の内一人は発売されたばかりの17mmF1.8も持っていた。ぼくがV2に40mmマクロを付けて写真を撮っていたら、ニコンのミラーレスにマクロと話しかけてきた。バタフライファームにはぼくのコーナーもあるからか、記念撮影をしようというので,レンズをマクロから17mmに換えていた。
 高級カメラはまだまだ高値だと思うので,失礼だが良かったら年収を教えてと尋ねたら、日本円で180万ぐらいとのこと。30代前半と思う。独身みたいに見えるし,このくらい年収があれば、生活費の安いマレーシアでは住む場所があれば、趣味に回せるお金も多い。知らない間に収入がずいぶん伸びているなと思った。
 考えて見ると、ぼくの若い頃は日本も給料があっという間に倍増した。1970年前半は、30ぐらいで一流企業の人の年収は100万あるかないかと思う(ニコンの一眼レフは標準セットで10万円ぐらい)。大卒30才の給料180万円は、給料が倍増した75年頃の日本の年収に値するのではと思う(日本でも一眼レフが一般化した時代)。けれど,マレーシアの食費はそのころの日本より安いと思うし、電気製品などの耐久消費財の価格は当時より今の方がずっと安い。カメラは同じぐらいの値段かなと思うが、登り盛りの国で、若者がカメラで写真を撮るのを憧れの趣味とするのは頼もしいなと思った。

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