2025/02/28 17:52 ウェザーニュース
日本列島は暖かな空気に覆われて、春を感じられる陽気になっています。明日3月1日(土)からの週末が暖かさのピークとなる見込みです。
ただ、週が明けると一転して寒の戻りがあり、東京都心でも雪の降る寒さとなります。体調を崩さないようお気をつけください。
週末も日本付近は南に高気圧、北に低気圧が位置する南高北低型の気圧配置となり、南からの暖かな空気が流れ込みやすくなります。西日本〜東日本の上空1500m付近の気温は+6℃〜+9℃と、この時期としてはかなり高くなる見込みです。
予想最高気温は関東から西日本の各地で20℃前後で、福岡市では2日(日)は4月下旬並みの22℃まで上がるとみています。宮崎市ではさらに高く、25℃以上の夏日になる可能性があります。
東京都心は1日(土)、2日(日)ともに19℃と、4月中旬並みの気温になる予想です。この暖かさで西日本・東日本ではスギ花粉の飛散量が増えていて、この週末は大量に飛散するおそれがあります。花粉症の症状がある方は万全な対策が欠かせません。
一連の寒波で大雪に見舞われた地域では融雪が急速に進みます。ぬかるむ路面や屋根からの落雪、山沿いでは雪崩の発生に注意が必要です。除雪作業中の不慮の事故にも注意してください。
週が明けると前線の南下に伴って再び寒気が南下し、全国的に気温が下がる予想です。特に、4日(火)頃は上空1500m付近で−3℃以下という寒気が関東南部まで南下する見込みで、東京の最高気温は6℃と真冬並みの予想になっています。
この寒さで関東甲信や東北南部では雨ではなくみぞれや雪になり、山沿いでは湿った大雪に、東京23区でも芝生にうっすらと雪が積もるおそれが出てきました。
前線や寒気の動向はまだ不確実性が大きいものの、短期間に体感が大きく変化する可能性が高くなっています。体調を崩さないようお気をつけください。週末は春本番の陽気となっても、冬物はまだクリーニングに出さない方が安心です。