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2025/06/05 15:35 ウェザーニュース
週末から来週にかけて梅雨前線が北上し、本州付近に停滞するようになります。まだ梅雨入りしていない九州北部から関東では、次に雨の降るタイミングでいよいよ梅雨入りするとみています。
2025年の梅雨は、5月16日の九州南部の梅雨入りから始まりました。九州南部が全国で最初に梅雨入りとなるのは統計史上初めてのことでした(速報値)。一方、沖縄や奄美の梅雨入りは平年よりも遅い発表となっていました。
・梅雨入り/梅雨明けには平均的に5日間程度の「移り変わり」の期間があります。
・春から夏にかけての実際の天候経過を考慮した検討の結果、期日が見直しされる場合があります。
今日5日(木)から7日(土)にかけて、梅雨前線は南海上に離れて停滞します。このため、九州から東北にかけては晴れる日が続く予想です。その後、8日(日)以降は太平洋高気圧の勢力が強まり梅雨前線は北上します。
8日(日)は九州や四国、9日(月)は西日本から関東甲信の広範囲に雨を降らせる予想です。その後も来週中頃にかけ、西日本や東海、関東甲信では雨の日が多くなります。
このため、まだ梅雨入りしていない九州北部から関東甲信にかけてはこのタイミングで梅雨入りする可能性が高いとみています。平年の梅雨入りは四国が6月4日、近畿や東海が6日、関東甲信が7日なので平年より少し遅い梅雨入りです。
北陸や東北も来週後半は雨が降りやすくなります。その後の予報にもよりますが、来週中に梅雨入りするかもしれません。
来週前半は梅雨前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むことで雨雲が発達しやすくなります。西日本や東日本では太平洋側を中心に梅雨入り早々から大雨となるおそれがあります。
フィリピン付近で熱帯低気圧が発生しやすくなるため、湿った空気が流れ込みがさらに強まる可能性もあります。
梅雨前線の動向にはまだ不確実性があり雨のエリアやタイミングは変わる可能性がありますが、週末までに側溝の掃除など雨への備えをしておくと安心です。
2025年の予想 (◊は予想) | 昨年 | 平年 | |
---|---|---|---|
沖縄 | 5月22日頃 | 5月21日頃 | 5月10日頃 |
奄美 | 5月19日頃 | 5月21日頃 | 5月12日頃 |
九州南部 | 5月16日頃 | 6月8日頃 | 5月30日頃 |
九州北部 (山口県を含む) | 6月上旬◊ | 6月17日頃 | 6月4日頃 |
四国 | 6月上旬◊ | 6月17日頃 | 6月5日頃 |
中国 | 6月上旬◊ | 6月20日頃 | 6月6日頃 |
近畿 | 6月上旬◊ | 6月17日頃 | 6月6日頃 |
東海 | 6月上旬◊ | 6月21日頃 | 6月6日頃 |
関東甲信 | 6月上旬◊ | 6月21日頃 | 6月7日頃 |
北陸 | 6月中旬◊ | 6月22日頃 | 6月11日頃 |
東北南部 | 6月中旬◊ | 6月23日頃 | 6月12日頃 |
東北北部 | 6月中旬◊ | 6月23日頃 | 6月15日頃 |
梅雨は大雨による災害が発生しやすい時期であり社会的関心が高いことから、気象庁では現在までの天候経過と1週間先までの見通しをもとに、速報的に「梅雨入り」「梅雨明け」の発表を行っています。
あくまで予報を用いた速報であるため、平年値等の統計に用いられる確定値は、実際の天候経過を考慮して秋になってから更新されることがあります。
2022年には梅雨入り・梅雨明けの期日が秋になってから大幅に見直され、20日間以上もの大修正となった地域もありました。
沖縄地方 | 沖縄県 |
奄美地方 | 鹿児島県(奄美市、大島郡、十島村) |
九州南部 | 宮崎県、鹿児島県(薩摩地方、大隅地方、種子島・屋久島地方) |
九州北部地方 | 山口県、福岡県、大分県、佐賀県、長崎県、熊本県 |
四国地方 | 香川県、愛媛県、徳島県、高知県 |
中国地方 | 鳥取県、島根県、岡山県、広島県 |
近畿地方 | 京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、滋賀県、和歌山県 |
東海地方 | 静岡県、岐阜県、三重県、愛知県 |
関東甲信地方 | 東京都、栃木県、群馬県、埼玉県、茨城県、千葉県、神奈川県、長野県、山梨県 |
北陸地方 | 新潟県、富山県、石川県、福井県 |
東北南部 | 山形県、宮城県、福島県 |
東北北部 | 青森県、秋田県、岩手県 |