おかめ納豆の舞台裏へ!「なっとく!ファクトリー」“へぇ〜”が止まらない工場見学ツアー

  • 2025年5月22日
  • Walkerplus

我が家の冷蔵庫にもいつもストックがある、国内シェアNo.1の「おかめ納豆」。この親しみ深い納豆を製造するタカノフーズが、茨城県笠間市に新たにオープンしたのが「なっとく!ファクトリー」だ。全国で初めて、実際の納豆工場の中に製造工程の見学ゾーンを組み込んだ施設で、2025年4月12日に開業。納豆の世界を思いがけない角度から楽しめる、まさに“なっとく”尽くしの工場見学に参加してきた。
茨城県笠間市にオープンした「なっとく!ファクトリー」
茨城県笠間市にオープンした「なっとく!ファクトリー」

見学エリアの横から、製造された納豆がトラックで出荷される
見学エリアの横から、製造された納豆がトラックで出荷される


普段はガイドスタッフが案内するというが、今回は、マネージャーの江上修一さんに施設内を案内してもらいながら、その魅力をたっぷり紹介する。

■エントランスから“納豆ワールド”が全開!おかめちゃんの着ぐるみと、なるみさん着用の衣装がお出迎え
エントランスに入ってすぐ目に飛び込んでくるのは、タカノフーズのイベントなどで人気の「おかめちゃん」の着ぐるみ。そしてすぐ隣には、関西エリアで放送されていたCMで、タレントのなるみさんが実際に着用していた衣装も展示されている。江上修一マネージャーいわく、「関西エリアに住んでいる人なら、きっと誰もが懐かしがってくれるのでは?」とのこと。
イベントなどで会うことができる「おかめちゃん」の着ぐるみ
イベントなどで会うことができる「おかめちゃん」の着ぐるみ

関西地区限定のCMで使われた衣装も展示
関西地区限定のCMで使われた衣装も展示


マスコットとして親しまれてきたおかめちゃんの存在とともに、昔のパッケージやノベルティグッズも並び、おかめ納豆がどのように愛されてきたのか、その歴史や変化がポップに伝わってくる。「まずは“懐かしさ”や“親しみ”から納豆の世界に入ってほしいんです」と江上さんも語っていた。
懐かしいおかめ納豆のグッズも展示されている。知っているグッズはいくつ見つかるかな?
懐かしいおかめ納豆のグッズも展示されている。知っているグッズはいくつ見つかるかな?


見学エリアは2階に。途中、階段の壁にデザインされた“ビックリマーク”のおかめロゴには、実は歴代のデザインがずらっと並んでいる。時代ごとの表情の違いを見比べながら上ってみて。
階段の横にあるびっくりマークにも、さりげない仕掛けが施されている
階段の横にあるびっくりマークにも、さりげない仕掛けが施されている


そして階段を上がると、思わずシャッターを切りたくなるフォトスポットが並ぶ。なかでもひときわ目を引くのが、「おかめちゃん」の巨大オブジェ。人気者の“おかめちゃん”が、目の前に“どーん”と立ちはだかる姿に、思わず笑みがこぼれる。さらに、納豆パックの中に入り込んだような写真が撮れるユニークなスポットもあり、SNSでシェアしたくなるような撮影体験が楽しめる。
フォトスポットが充実した2階の展示スペース
フォトスポットが充実した2階の展示スペース

ネバネバの納豆になった気分で、記念撮影しよう!
ネバネバの納豆になった気分で、記念撮影しよう!


壁面には、歴代のおかめ納豆のパッケージや、タカノフーズの歩みを伝えるパネル展示も設置。「こんな時代もあったんだな」と思わず見入ってしまうような情報が並び、懐かしさと発見が詰まった空間になっている。ここまでは予約なしで誰でも楽しめるエリア。立ち寄るだけでも、納豆の奥深さとタカノフーズの世界観にじわじわ引き込まれていく。
タカノフーズのあゆみを年表形式で紹介
タカノフーズのあゆみを年表形式で紹介

これまで販売されてきた納豆のパッケージも一挙勢ぞろい
これまで販売されてきた納豆のパッケージも一挙勢ぞろい

来館の記念にスタンプも
来館の記念にスタンプも


■納豆の世界をめぐる冒険!「ナットリップシアター」へ
フォトスポットや展示パネルを楽しんだあとは、いよいよファクトリー見学ツアーの予約者だけが進めるエリアへ(予約なしで楽しめる【工場見学エリア解放デー】もあり)。最初に案内されるのが、「ナットリップシアター」と呼ばれる映像上映コーナー。ここでは、「おかめちゃん」が登場し、納豆の世界をめぐる約15分間のアニメーション映像を楽しむことができる。
「ナットリップシアター」では、歴史や栄養素など、納豆のあれこれをアニメを通して知ることができる。ラッキーな日は無料で体験できる
「ナットリップシアター」では、歴史や栄養素など、納豆のあれこれをアニメを通して知ることができる。ラッキーな日は無料で体験できる


「おかめちゃんが、納豆の歴史の旅をしたり、栄養素を知る旅に出るっていう。“ナットリップ”って、ちょっと納豆と旅をかけているんですね」と江上さん。「1号はタイムマシン。2号は小さくなってミクロの世界を旅して、3号は納豆を世界に向けて発信していくというストーリーです。だいぶ力を入れて制作した自信作なので、幅広い年代の方に楽しんでいただけると思います」と話してくれた通り、想像以上にしっかりと制作されたアニメーションで、世界観に引き込まれるように楽しめた。
壁のポスターで劇中に登場するマシンを解説。子どもたちをワクワクさせる、上映前の演出もポイント
壁のポスターで劇中に登場するマシンを解説。子どもたちをワクワクさせる、上映前の演出もポイント


■数字で知るおかめ納豆の秘密「ナンバーストリート」へ!
ナットリップシアターの次は、数字をテーマにした展示エリア「ナンバーストリート」へ。通路沿いに並ぶパネルには、大豆や納豆菌にまつわるトリビアや豆知識がリズミカルに紹介されている。
予約が必要な「ナンバーストリート」。ここから先は、おかめ納豆のすごさの秘密に迫る撮影禁止エリアとなる
予約が必要な「ナンバーストリート」。ここから先は、おかめ納豆のすごさの秘密に迫る撮影禁止エリアとなる


“10”は、大豆選びにかけた10年を示す数字。新品種の開発や気候の変化に対応しながら、納豆にふさわしい品質を求めて、長い年月をかけて選び抜かれてきた。江上さんによると、「最初は本当に10年かかりました。毎年試して、合うかどうかを研究所で検証してきたんです」とのこと。

“2200”は、タカノフーズが保有する納豆菌の種類。菌によって風味や粘りに違いがあり、商品に合わせて使い分けているそうだ。「さっぱりした味や濃い味など、菌で全然変わるんですよ」と教えてくれたように、菌の個性が納豆の味を左右していることに驚かされる。ちなみに菌に名前はなく番号で呼ばれているという。イチオシ商品の「すごい納豆 S-903」は、No.903の菌が使われていると教えてくれた。

展示パネルは、「へぇ〜」と感心させられる情報や知識の連続。パネルを読むだけでも納豆の奥深さに触れられ、あらためて日常にある食品への理解が深まる。通路の最後には、展示内容を活かした3問のクイズもあり、スタンプシート片手に楽しめる仕掛けも。

■最新鋭の製造工程を見学!「納豆生産工程見学ゾーン」
工場見学のクライマックスは、実際に納豆を製造する「納豆生産工程見学ゾーン」。タカノフーズ水戸第三工場の最新鋭ラインが、ガラス越しに間近で見られるエリアだ。
「納豆生産工程見学ゾーン」は、企業秘密がいっぱい。左右のガラス越しに製造ラインを見学することができる。いつものおかめ納豆が作られていく、そのスピードにまず驚いてみて!
「納豆生産工程見学ゾーン」は、企業秘密がいっぱい。左右のガラス越しに製造ラインを見学することができる。いつものおかめ納豆が作られていく、そのスピードにまず驚いてみて!


この工場は、スマートファクトリーとして設計されており、納豆の製造工程がスピーディーかつ正確に進んでいく。「弊社の中でも圧倒的に速いラインなんです。およそ1.5倍のスピードで稼働しています」と江上さん。蒸された大豆に納豆菌を吹きかけるところから始まり、トレーに盛り、タレとカラシをセットし、フタを圧着し、金属探知機と重量チェッカーでチェックするまでの流れが一気に展開される。

「納豆になってから容器に入れているんじゃないの?っていう方が多いんですけど、実際はまだ煮豆の状態のときに容器に入れているんです」と解説してくれた。確かにネバネバした状態で作業すれば、機械の掃除も大変そうだ。

見学できない工程については、映像で臨場感たっぷりに補完されており、リアルな作業の雰囲気が伝わってくる。製造が終わると、発酵室で熟成させたのち冷蔵庫でしっかり冷却して完成となる。
帰ってすぐに冷蔵庫を開けて、ダッシュで確認!このYマークが、水戸第三工場で製造された証だ
帰ってすぐに冷蔵庫を開けて、ダッシュで確認!このYマークが、水戸第三工場で製造された証だ


ちなみに、この工場で作られた商品には、賞味期限の横に“Y”の印字があり、関東・東北・甲信越エリアに出荷されているとのこと。品質へのこだわりや、生産ラインの工夫を間近で知ることができ、納豆づくりの舞台裏を実感できるスポットだった。

■おかめ納豆グッズに夢中!お土産コーナーもチェック
見学の最後には、お土産コーナーも忘れずに立ち寄りたい。タカノフーズの商品や地元の特産品がずらりと並び、おかめ納豆の世界観を持ち帰れる空間になっている。おかめ納豆のガチャガチャや館内限定グッズなど、遊び心あふれるアイテムも充実。ついつい手が伸びてしまう。
見学のあとに、お土産コーナーで納豆グッズをチェックしよう
見学のあとに、お土産コーナーで納豆グッズをチェックしよう

オカメマークと新キャラ「こかめちゃん」がデザインされたハンドタオル(各380円)
オカメマークと新キャラ「こかめちゃん」がデザインされたハンドタオル(各380円)

すぐ隣の工場で製造された納豆も購入可能。やっぱり出来たては美味い!?
すぐ隣の工場で製造された納豆も購入可能。やっぱり出来たては美味い!?

系列企業が製造する、珍しい冷凍豆腐も販売されていた。「マメックス便利とうふ500g」(330円・上)、「マメックス国産便利とうふ500g」(380円・下)
系列企業が製造する、珍しい冷凍豆腐も販売されていた。「マメックス便利とうふ500g」(330円・上)、「マメックス国産便利とうふ500g」(380円・下)

納豆をおいしく混ぜられる専用の箸も!「納豆棒」(310円)
納豆をおいしく混ぜられる専用の箸も!「納豆棒」(310円)

ついつい回したくなる「おかめ納豆」のガチャ(400円)。全種コンプを目指そう!
ついつい回したくなる「おかめ納豆」のガチャ(400円)。全種コンプを目指そう!

来館記念で納豆のタレのお土産ももらえる
来館記念で納豆のタレのお土産ももらえる


“見て・知って・体験して・笑顔になる”を合言葉に、なっとく!ファクトリーは、おかめ納豆をもっと楽しく深く知ることができる、ちょっと特別なスポット。見学を終えたら、納豆とご飯を口いっぱいにかき込みたくなった。そんな体験をしてみたくなったら、ぜひ週末のおでかけ先に、“なっとく!ファクトリー”を選んでみよう!ふらっと立ち寄るのもいいけど、ぜひ予約してツアーに参加することをおすすめしたい。


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取材・文・撮影=北村康行

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