
2025年4月15日、Weibo JAPANが主催する、日本と中国で活躍した人物や組織を表彰するイベント「2025微博文化交流ナイト」(共催:Weibo本社/電通ミュージック・アンド・エンタテインメント/朝日新聞社)にて、ドワンゴが運営する動画コミュニティサービス「ニコニコ」が「ユーザー共創型エンタメプラットフォーム大賞」を受賞。
さらに、KADOKAWAとドワンゴによるバーチャルアーティスト開発プロジェクト「ポルタメタ」(特別監修:東京交響楽団)に所属するバーチャルピアニスト・潤音ノクトが「Weibo日本年度次世代バーチャルテクノロジー賞」を受賞し、KADOKAWAグループのサービスが“カルチャー”と“テクノロジー”の分野で評価されることとなった。
バーチャルピアニスト・潤音ノクトと楽団による生演奏も行われ、会場は大盛り上がりに / 撮影:ソムタム田井
■バーチャルアーティスト開発プロジェクト「ポルタメタ」とは?
2023年10月、クラシック界初となる「バーチャル上に精密に楽器演奏者を再現する」技術を導入してバーチャルアーティスト開発を行うプロジェクト「ポルタメタ」が始動。
KADOKAWAとドワンゴは、リアルとバーチャル、クラシック音楽とテクノロジーが融合した新しいコンセプトのバーチャルアーティストをプロデュースし、クラシックファンの裾野を広げることを計画。その第1弾アーティストである潤音ノクトは、現在は動画・SNSでの音楽活動を中心に、2024年8月には3Dモデルを使用して、リアルオーケストラとの共演を実現。今後もリアルのコンサートでの演奏を視野に入れ、世界を舞台に展開していく予定だという。
「Weibo日本年度次世代バーチャルテクノロジー賞」を受賞した潤音ノクト / 撮影:ソムタム田井
■第1弾ピアニスト・潤音ノクトのこれまでの活動
潤音ノクトは、2024年2月に行われたオーディションにて選定され、2024年4月に行われた「ニコニコ超会議2024」でデビューを果たしたバーチャルピアニスト。その後、2024年8月12日には「フェスタサマーミューザ」に出演。東京交響楽団と共演し、3Dモデルとしては世界初の“オーケストラとのリアルタイムセッション”を実現している。
コンサート出演以外では、自身のYouTubeチャンネルにて週2回、ピアノ演奏や楽曲解説などのライブ配信を実施。クラシックの楽しみ方を知りたい人や、ピアノ初心者のためのユニークなコンテンツを多数展開し、これらも好評を博している。
ステージでは潤音ノクトの受賞理由も紹介された / 撮影:ソムタム田井
ちなみに、潤音ノクトの「Weibo日本年度次世代バーチャルテクノロジー賞」受賞理由は以下の通り。
「バーチャルアーティスト市場が拡大する中、潤音ノクトは、超絶技巧を駆使したインタラクティブなパフォーマンスで、観客と共鳴する詩的な体験を生み出す音楽活動を展開。新しい表現手法やパフォーマンススタイルを取り入れ、クラシック音楽業界に新たな風を吹き込みました。今後も技術とエンターテインメントを融合させ、新たな表現を切り開く存在になると期待されます」
「Weibo日本年度次世代バーチャルテクノロジー賞」を受賞する千葉淳さん / 撮影:ソムタム田井
授賞式には潤音ノクトをはじめ、プロジェクトリーダーの千葉淳さん、プロデューサーの小池翼さんらが登壇。レッドカーペットを歩き、サインボード前でフォトセッションを行ったあと、ステージにて楽団とともにショパン作曲「エチュード10-1」(オーケストラアレンジ)を演奏し、会場を沸かせた。
レッドカーペットを歩く千葉淳さん(右)と小池翼さん(左) / 撮影:ソムタム田井
潤音ノクトを間に挟む形でのフォトセッション / 撮影:ソムタム田井
ちなみに会場には、潤音ノクト以外にも大阪・関西万博の公式キャラクター・ミャクミャクや、「ちいかわ」のキャラクターたち、新しい学校のリーダーズ、アーティスト集団・EBiDANのメンバーなど、さまざまな顔ぶれが集結。式の合間にはライブパフォーマンスも実施され、こちらも大盛り上がりとなった。
ミャクミャクと映画監督の竹内亮さん / 撮影:ソムタム田井
【写真を見る】授賞式には「ちいかわ」のキャラクターたちも集結! / 撮影:ソムタム田井
新しい学校のリーダーズ / 撮影:ソムタム田井
取材・文=ソムタム田井
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