新潟県新発田市にバレルサウナ「sui」、宿泊型レストラン オーベルジュ「Né」が11月16日から順次開業!新潟の魅力を再発見する「Niigata Re-Find」とは?

  • 2024年11月4日
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新潟の魅力を再発見するプロジェクト「Niigata Re-Find(ニイガタ リファインド)」が始動する。「Niigata Re-Find」は、新潟の食・文化・技術などの素晴らしさを再発見し、新しい場作りやものづくりを通して、新潟の魅力を伝えていく活動だ。その第1弾として、3年の準備期間を経て、2024年11月16日(土)に新潟県新発田市にバレルサウナ「sui」、その後2025年春予定で宿泊型レストラン オーベルジュ「Né」が開業する。本プロジェクトや、開業予定の2つの施設について、担当者に聞いてみた。
井戸水と森林浴で“ととのう”雪国ならではの断熱技術を活かしたバレルサウナ「sui」
井戸水と森林浴で“ととのう”雪国ならではの断熱技術を活かしたバレルサウナ「sui」

――バレルサウナ「sui」、2025年春開業予定のオーベルジュ「Né」に関して、意図や狙い、ターゲットについて教えてください。

「Niigata Re-Find」は、新潟の食・文化・技術などの素晴らしさを再発見し、新しい場作りやものづくりを通して、新潟の魅力を伝えていく活動を行っています。こうした活動を通じて「地方と世界をつなぐ」ことを目指しています。「sui」「Né」のオープンは、新発田をはじめ、新潟全体がより活気あふれる地域となり、地元の方々だけでなく、全国からも多くの人に楽しんでいただくことを目指しています。そのためには何ができるかを考えた結果、サウナとオーベルジュという形にたどり着きました。

新発田には、祖父母が創業した熊谷建設があり、木造住宅や寺社仏閣の設計・施工を手がける建築会社として「木材」を扱う職人の匠の技術を持っています。また、「sui」を開業する土地にはサウナに最適な良質な「水」があり、オーベルジュ「Né」の建設のための豊かな土壌と資源がそろっていたことも大きな要因でした。さらに、新発田をはじめ、新潟には多種多様な「食資源」がそろっており、それを最大限に活かせることも、この取り組みを決めた理由のひとつです。

新潟の魅力を地元の皆さんにも改めて知っていただき、我々としては、新潟、そして新発田から「世界」に向けて魅力を発信していきたいと考えています。ターゲットとして、「sui」は、地元の皆さんに気軽にお越しいただける新たなスポットはもちろん、日本中のサウナーが集まるような場所にしていきたいと考えております。「Né」では、日本だけでなく、世界中の美食家が訪れる場にしたいと考えています。

――バレルサウナ「sui」のコンセプトとそれに込めた思いについて教えてください。
「sui」ロゴ
「sui」ロゴ

「sui」という言葉には、サウナに欠かせない「水」を含め、「粋」「翠」「睡」の意味が込められています。

・水:新潟県 新発田市 川東地区の井戸水
・粋:そのまま、そのもの 、リラックスした自分で愉しむ
・翠:緑の植物、自然循環、緑の植物、自然循環、四季の木々
・睡:眠り休める、まどろむ

すべての「sui」が、訪れる方々に癒やしの時間を提供したいと考えています。

――オーベルジュ「Né」のコンセプトとそれに込めた思いについて教えてください。
【画像】2025年春開業予定のオーベルジュ「Né」完成イメージ (設計:福西健太建築設計事務所)
【画像】2025年春開業予定のオーベルジュ「Né」完成イメージ (設計:福西健太建築設計事務所)

「Né」は、日本語で「根」、フランス語で「生まれた」を意味します。新潟の大地に深く根付き、そこから生まれる新たなおいしさや感動を紡ぎ続ける―それが「Né」の願いです。地域の風土と文化、そしてこの地で育まれた食材を礎に、作り手の情熱と技が響き合い、訪れる方々に唯一無二の体験をお届けします。

そして、「Né」が立つこの地は、かつて地域の発展に大きく貢献した本間家の跡地という、由緒ある歴史的な場所です。この地を取り囲む木々は、長い年月を経て「根」を張り、自然と共に歩んできました。「Né」という名には、この地で「生まれた」歴史を未来につなぎ、訪れるすべての人にその物語を感じてもらいたいという思いが込められています。

■本間家

現在の新潟県新発田市に位置する旧川東村は、かつて大庄屋(村役人)の「本間家」によって治められていました。「本間家」は、この地域の農業や人々の生活環境の発展に大きく貢献しました。特に11代当主・本間百在門(1876年〜1938年)は、明治から昭和にかけて31年間にわたり村長を務め、卓越した指導力で地域社会の発展に尽力しました。その功績は、新発田市の歴史において重要な人物として広く評価され、地域に深い影響を与え続けています。

――この2施設は新潟の魅力を再発見するプロジェクト「Niigata Re-Find」の第1弾とのことですが、第2弾以降の展望について教えてください。

現状、予定しているのは、地元の方と協力した新発田だけの酒造りや米作りです。代表の熊谷は香港のセントラルにある日本酒ペアリングレストラン「GODENYA」を展開しており、唎酒師でもあります。

「酒」は世界に誇る文化であり、新たに酒造りにも挑戦したいと考えておりました。これには、地元の方の協力や、あらゆる許認可など超えるべきものは多くありますが、必ず成し遂げて新たな名産をここから生み出したいと考えています。「地方と世界をつなぐ」そして「新潟から世界へ」を合言葉に、今後も活動してまいります。

――読者へのメッセージをお願いします。

日本の地方は、これから厳しい時代を迎えます。人口は減り、若い世代の姿も減少し、かつての活気が失われていくかもしれません。でも、それは何もしなければの話です。流れる時間に身を委ねるのではなく、行動がともなえば未来は変わる。僕はそう信じています。アイデアと行動が結集すれば、地方はもう一度輝きを取り戻せる。なぜなら、水、空気、食、そして人。地方には、心を打つほどの素晴らしいものがたくさんあるからです。

この魅力を世界とつなげば、人が集まり、仕事が生まれ、やがて経済が循環し始めます。地方の文化や伝統が絶えることなく、未来へと引き継がれる――その未来を創る一助になれたら、これほどうれしいことはありません。

私は、この信念のもと、2014年に香港でAhead of the curveを立ち上げ、日本の地方と世界をつなげる挑戦を始めました。そして、日本酒文化を育てるべく「GODENYA」を経営してきました。当時は、日本酒の認知度も低く、苦労の連続でしたが、10年の歳月を経て、少しずつ日本酒の存在は海外に広がり、日本の酒蔵にも少しずつ経済的なリターンも還元されるようになったと思います。この経験は、地方の素晴らしいものを世界へと発信することの可能性を教えてくれました。

今回の新発田でのプロジェクトでも、常に世界を見据え、挑戦を続けていきます。今、日本がもう一度、世界に目を向けて挑戦を選ぶことこそ、この国の未来を拓く鍵だと信じています。この挑戦は、新潟・新発田のさらに奥地、自然に抱かれた片田舎からの小さな一歩にすぎません。でも、ここでサウナやオーベルジュを通じて、日本の地方が息づく姿を感じてもらえたらうれしいです。そして、もしこの挑戦が、日本全体が再び元気を取り戻すきっかけになるのなら、それ以上の喜びはありません。

だからこそ、この文章を読んでくださった皆さんにも、ぜひ応援していただきたい。そして、ぜひ「sui」と「Né」にもお越しいただき、日本の地方が未来に向かって歩み始める物語を共に感じてもらえたらと思います。

■「sui」とは
新潟県 新発田市に広がる3200坪の森林の中にバレルサウナ「sui」は誕生する。木々に覆われた広大な敷地の中に佇み、ウッドデッキが目前に広がる「sui」は、開放感があり自然と一体化したリラクゼーションが味わえる。最大110度のサウナ、15度の井戸水、新潟の四季を感じる森林浴がこれまでにない“ととのい”へと導く。
■■特徴
●最大110度のバレルサウナ
ロウリュも完備している
ロウリュも完備している

サウナはセルフロウリュによって最大約110度まで温度が上昇し、強烈かつ爽快に楽しむことができる。110度まで温度が上がるサウナは非常に珍しく、地元新潟の建築会社である熊谷建設が独自開発した「雪国の住宅造りで培った二重構造の断熱技術」によって実現している。(特許出願中、特許出願番号:2023−163652)

●温度15度の冷たい軟水、井戸水
ウッドデッキには水風呂も完備
ウッドデッキには水風呂も完備

サウナに欠かせない水は、水道水ではなくこの土地の井戸水を活用している。年間を通じて温度は15度、 硬度17度の軟水。 軟水は肌に優しいとされ、皮膚や髪への刺激が少なく、乾燥やかゆみを引き起こしにくく、皮膚の潤いを保ちやすくなる。サウナ後の冷たい水風呂として、まろやかで口当たりのよい飲み水として、訪れるゲストを潤す。
●全面ウッドデッキで、裸足のまま歩ける
ウッドデッキが目前に広がる
ウッドデッキが目前に広がる

サウナエリアはウッドデッキでできており、エリア内は裸足での移動が可能。靴の脱ぎ履きや足の汚れというストレスからもゲストを開放する。

●新潟の四季を感じる森林浴
広大な森林に囲まれて、森林浴が楽しめる
広大な森林に囲まれて、森林浴が楽しめる

サウナを出たあとは、3200坪の広大な森林に囲まれた開放的な森林浴を楽しめる。心地よい風と新潟の四季が生み出す贅沢な”ととのい”を届ける。また、独立したプライベートサウナも併設している。

■「Né」とは
2025年春開業予定のオーベルジュ「Né」 内観イメージ (設計:福西健太建築設計事務所)
2025年春開業予定のオーベルジュ「Né」 内観イメージ (設計:福西健太建築設計事務所)

1日1組限定の宿泊型レストラン オーベルジュ「Né」。宿泊は1日1部屋2名〜4名で、レストランのみの利用は1日最大10席。オーベルジュの料理は、フレンチシェフの布施真さんが食材調達・レシピ考案から調理までのすべてを担う。布施さんは、パリのレストランで部門料理長、国内では「IWAI OMOTESANDO」など都内複数店舗で料理長を務め、食事療法の専門医学会でのレシピ監修なども行ってきた。

雪国の水、米どころ新潟の米をはじめ地元に根付く食材と、フレンチ料理を極めるシェフの創造性が融合し、伝統を活かしたクリエイティブな料理を提供。食後は、ディナーの余韻を味わい、長旅の疲れを癒やせるよう「憩う ikou」をテーマにした空間でゆったりとくつろげる時間を過ごせる。
「sui」「Né」の全体マップ
「sui」「Né」の全体マップ


バレルサウナ「sui」、宿泊型レストラン オーベルジュ「Né」は日常のストレスを忘れさせ、癒やしの時間を提供する新施設だ。ここでしか味わうことのできない唯一無二の時間を、ぜひ過ごしてほしい。今年の秋は新潟新発田に足を運んでみよう。

■バレルサウナ「sui」概要
住所:新潟県新発田市石喜180
営業時間:11時~20時
定休日:月曜日、火曜日
料金:<バレルサウナ一般利用>
   平日2000円/人 
   休日・祝日3000円/人
   利用時間は、2時間30分。
   <バレルサウナ1台貸切/プライベート>
   平日1万2000円/最大6人
   休日・祝日1万5000円/最大6人
   最大6人同時に入ることができる。2時間30分貸切が可能。

文=久米碧

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