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日に日に黄色くなる夫。最初は胃炎と診断されるも…サードオピニオンでまさかの余命宣告!「医師の目を見た瞬間結果がわかって」【著者に聞く】

  • 2024年4月26日
  • Walkerplus

今年もゴールデンウィークがやってきた。おでかけの合間や移動中、または家でゆっくり過ごすとき、スマホで読める電子書籍はぴったり。ウォーカープラスでは今年反響の大きかった漫画作品の中から、「だめんず・うぉ~か~」の著者、漫画家・倉田真由美さん(@kuratamagohan) が描く「夫のすい臓がんが判明するまで:すい臓がんになった夫との暮らし」を紹介したい。


■肌の色の違和感からすい臓がんが発覚するまで
漫画家・倉田真由美さんの夫・叶井俊太郎さん(享年56歳)は、2024年2月16日に逝去した。この作品は2022年にすい臓がんが発覚するまでの過程が描かれている。

最初の病院に行くきっかけになったのが叶井さんの肌の色だ。はじめは気のせいかと思ったが、日を追うごとに全身が黄色くなり受診を勧めた。「誰もが違和感を覚える色、というか。『普段からこういう肌色です』というのはあり得ないほどの黄色さでした」と倉田さんは振り返る。

診断結果は「胃炎」だった。肌の色について相談すると「それがもし、黄疸なら死んでる色だから」と言われた。しかし、数日経っても症状が改善しなかったため、地域の総合病院を受診した。そこでは、胆石や肝炎を疑われたが検査結果が出ず、精密検査が必要だと国立病院を紹介された。

3つ目の病院では夫婦で検査結果を聞きに行った。ポリープか、悪性腫瘍か…。倉田さんは医師の目を見た瞬間に結果がわかり、泣き崩れてしまう。すい臓に4センチを超える大きさのがんがあり、「悪ければ半年、もって一年」と余命宣告を受けた。

■夫の人生の選択の仕方が誰かの参考になればうれしい
宣告後も変わらぬ生活をしていたが、1年半が経過し、倉田さんは「すい臓がんの告知を受けた夫。いわれた余命を超えて生きる夫との暮らし」というタイトルで漫画投稿を始める。

「病気が判明してから1年以上、周囲には秘密にしていました。日常が変わってしまうのが怖かったからです。でも、夫が出した本『エンドロール!末期がんになった叶井俊太郎と、文化人15人の“余命半年”論』をきっかけに世間に知られるようになりました。であれば、描きたいこと、皆に知らせたいことは山ほどあります。夫が亡くなった今も、私の気持ちの大部分を占めるのは夫のことです。描かずにはいられないし、これからも描いていきたいと思っています」

倉田さんにとってもつらい闘病生活だったが、唯一の救いは叶井さんがあまり変わらないでいてくれたことだった。「夫がいた時間は、闘病中も含め、私にとって人生の宝です」と大切な時間を振り返ってくれた。

「もう少し元気になったら、また続きを描いていきたいと思います。夫の生き方、人生の選択の仕方が誰かの参考になったりしたらうれしいです」と、続編の意向も話す。本作はKindleで無料公開中。また、闘病中の食事にまつわるエピソードを描いた「夫の日常 食べ物編(1): すい臓がんになった夫との暮らし」も読むことができる。





取材協力:倉田真由美(@kuratamagohan)

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