サイト内
ウェブ

35歳なのに“魔法少女”に無理やり変身!?「目立たず幸せに」の信条が粉砕されるギャグ漫画に抱腹絶倒【作者に訊く】

  • 2024年4月26日
  • Walkerplus

今年も近づくゴールデンウィーク。おでかけの合間や移動中、はたまた家でゆっくり過ごすときにも、スマートフォンやタブレットで読める漫画作品はぴったり。ウォーカープラスがGWにおすすめする漫画作品の中から、今回は「ヤングキングBULL」(少年画報社)で連載中の「魔法少女 三十路」(コミックス第4巻は2024年6月24日(月)発売予定)を紹介したい。


■35歳だからこそできることも…強制魔法少女の、世界と自分を守るための戦い
30代で突然魔法少女に“させられてしまった”女性・「保守ようこ」の活躍(?)を描く同作。ようこは「体裁は“命”」と断じるほど、周囲から浮かず目立たず生きることを信条にする35歳の社会人。そんな彼女が何の前触れもなく魔法少女に強制変身するところから物語がはじまる。

魔法少女姿の自分を鏡で見て反射的におう吐してしまうほど、変身後の自分を受け入れたくないようこだったが、変身解除の権限を妖精「うさ」に握られ、なし崩しに戦いに巻き込まれていくというストーリー。

魔法少女「ピュアバイオレット」として戦いを重ねる中でも、身バレを避けるため魔法少女の衣装に覆面姿という異様なスタイルを徹底し続けるようこ。現実と魔法少女との葛藤に苦しむようこのいたたまれない姿が笑いを誘う一方、「本物の魔法少女」にはできない等身大の大人だからこその説得など、不格好な活躍も描かれるのが同作の大きな魅力だ。2024年6月24日(月)にはコミックス第4巻の発売も控える「魔法少女 三十路」の誕生秘話を、作者の三倉ゆめさんに訊いた。

■アイデアや展開も王道に“逆張り”、等身大の大人が主人公の「魔法少女もの」
三倉さんによると、「魔法少女 三十路」のアイデアは、SNSで注目されるような強烈な始まり方になるような題材探しの中で生まれたという。

「大人や男性が魔法少女になる作品はいくつか知っていたのですが、いずれも変身後は魔法で若くなったりかわいくなったりするものでした。だったら逆張りをして『“30代のOLそのまま”だったら目立つのでは!?』と思い、始まりました」

“逆張り”という考え方はストーリーや演出にも通じており、三倉さんは「“流行っている魔法少女”をそのままやらないことを意識しています」と、王道やトレンドの展開に対して俯瞰的な目線を取り入れる形で作品に反映しているという。

また、ギャグ作品でありながらも、主人公のようこが「30代の魔法少女」という括りでは言い表しきれない一人の大人として描かれているのも大きなポイント。「ようこの世界観はリアル寄りにして、アニメや漫画みたいな展開は起こらない“等身大の生活”を常に意識して描いています」と話す一方、「ようこがそんな女の子なおかげでギャグができてますが、その分スカッとする展開を作るのが大変です」と、ようこと同様の板挟みがあることも明かしてくれた。


取材協力:三倉ゆめ / ヤングキングBULL(少年画報社)

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。

掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。
Copyright (c) 2024 KADOKAWA. All Rights Reserved.