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岩田陽菜が今春グループを卒業「STU48は“私の青春”です」

  • 2024年4月19日
  • Walkerplus

瀬戸内7県を拠点に活動するアイドルグループ・STU48の1期生メンバーとして第一線で活躍する岩田陽菜さんの卒業コンサート「皆のことが好きなそ」が2024年4月20日(土)に行われ、5月1日(水)に開催される卒業公演をもってグループを卒業する。2022年11月2日に発売されたファースト写真集「STU48 岩田陽菜1st写真集 選べないクレヨン」はロングセラーとなり重版され、4月13日には「タワーレコード広島店」にて重版記念イベントが行われ、話題になっている。そんな彼女にこれまでのSTU48での思い出や卒業を決めた理由、将来のことなど話を聞いた。

■「アイドルとしては自分がこれ以上やりたいことはないなと思って」

――5月1日(水)の卒業が迫っておりますので、STU48のアイドルとしては最後のメディアインタビューになりそうですね。まずは卒業を決めた理由から聞かせてください。

一番の理由としては20歳になって、いろいろ自分のアイドル人生を振り返ったときに、アイドルとしては自分がこれ以上やりたいことはないなと思って。本当にすべてやらさせていただいたなという満足感がすごいありました。あとはSTU48のメンバーじゃなくて、自分ひとりでやりたいことの方がどんどん大きくなって卒業を決めました。

――いつごろから卒業を考えていたのですか。

19歳ぐらいのときコロナ禍でもあったので、アイドル活動の幅が狭まっていって卒業をけっこう考えていて。それから20歳になってからもっと考えるようになって、21歳になるまでのこの1年間本当にじっくり考えて、やっぱり後悔ないなと思って卒業を決断しました。

――卒業したあとは、どんな未来に向かって進んでいかれるのでしょうか。

次にやることはまだ確定してないんですけど、アイドルが好きなので、エンターテインメントの世界にはいたいと思っています。

――これまでのSTU48の活動を振り返ってみて、印象的だったことを聞かせてください。

もうちょっとしたら8年目になるんですけど、いろんなことがいっぱいありました。なかでも一番は、自分の中でずっと夢だった、ファースト写真集「選べないクレヨン」を発売できたことです。14歳からSTU48に入ったんですけど、10代の半分以上はSTU48だったので、こうやって10代の私を写真集として残せたっていうのは本当に一番の思い出です。発売してもう1年以上経つのに、こうして本当に多くの人に愛されてるのはうれしいことですね。

写真集を出したからには重版するっていうのは自分の中でもすごい目標だったので、こうして重版が決まって重版記念イベントでもファンの皆さんと最後に触れ合える機会があってすごいうれしかったです。アイドル人生を頑張ってよかったなと思います。写真集は一生の宝物です。ずっと手元に残せる宝物があって本当に幸せです。

――発売から1年以上経ってからの重版は本当にすごいと思います。ファンが増えてずっと売れ続けているということですからね。ほかにもSTU48のメンバーとしての活動のなかで思い出に残っていることはありますか。

武道館という場所は、アイドルとしていつかは立ちたいなと思っていた場所だったので、STU48の1期生とドラフト3期生とで、武道館に立ったことは本当に印象的です。コロナ過でもあったのでずっとオンラインで、客席にファンの皆さんがいるステージは難しかったのですが、そのときはファンの方もいるし、声出しもOKだったので、アイドルをやっている幸せをすごく感じました。私がやりたかったのはこのステージだったんだっていうのをすごく思ったのと、武道館に立てたっていうのがうれしかったので、はっきり覚えてますね。

そして、瀬戸内をずっと拠点として活動してきたので、「広島グリーンアリーナ」という大きいアリーナでコンサートできたこともすごくうれしかったです。「花は誰のもの?」でずっと出たかったミュージックステーションさんやFNS歌謡祭さんだったりとか、いろんなテレビの歌番組に出演することができたので、すごいいっぱいいい経験してるなって。

――STU48メンバーとして初めてステージに上がったときはどんな気持ちでしたか。

本当にずっと私はアイドルが好きだったので、初めてステージに立ったときは、「立つ側になってる」みたいなすごい不思議な気持ちになったんですよ。私、今歌って踊ってるみたいな。ファンの方の前で、照明もめちゃめちゃ眩しく感じてたし、夢の中にいる感覚みたいな、本当にそんな感じだったので、すごい覚えてるんですけど、全部が本当にキラキラしてました。

中学3年生だったんですけど、初めて立ったステージの景色は一生忘れることはないと思います。この約8年間、アイドル活動をしてきて思い出に残ることが、毎月のように何かしらあったので、普通の女の子では経験できなかったことを一生自分の記憶として残せますし、ファンの方の中でもずっと残り続けるのはうれしいなと思います。ずっとシングルには出させていただいてたので、聴くたびに私を思い出していただけたら幸せです。

――STU48の数々の名曲のパフォーマンスを行ってきたと思いますが、なかでも自分にとって一番大切な曲を教えてください。

ファーストシングル「暗闇」がやっぱり忘れられないというか、曲自体もすごい好きです。一番最初のシングルでフロントポジションを任せていただいて、STU48の曲がCD屋さんに並んだっていうのもすごいうれしかった記憶があるので。一番最初っていうのに携われたことが本当に幸せで、一番思い入れのある楽曲です。私自身は今まで山口や広島にいたんですけどSTU48を卒業するにあたって東京に行こうと思ってて、「暗闇」は、都会に行くうえで葛藤するという歌詞になっているので、今の自分と同じ心境で、今聴くとまた違った響くものがあるなというのをすごい感じています。

(輝く!日本)レコード大賞さんの新人賞もいただいた曲でもあるのでいろんな思い出もありますし、これからもずっと「暗闇」は大切な曲です。何回も聴いちゃう曲っていうか、何回も聴ける曲って本当にどんなときでもすごい背中を押してくれると思うので、本当に大好きです。明るい曲では「夢力」が一番好きです。フェスに出るたびに「夢力」をやっていると言っても過言ではないんですけど、「夢力」の最初の歌い出しでファンの方が大喜びするのが本当にうれしくて、「夢力」をやるたびに、会場が華やかにぱっと明るくなってすごい盛り上がるので好きです。

「夢力」は実はユニット曲なんですよ。クリーム玄米ブランさんのCMに出演させていただいたときに組まれたユニット、「CGB41」(シージービーフォーティーワン/STU48の選抜メンバー9人で結成)で作られた曲なんです。いまではSTU48みんなの曲になってるんですけど、一応私、「CGB41」の苺のブラウニーちゃんを担当して、実はちゃんとオリメン(オリジナルメンバー)で自分の曲としてやっていて、苺のブラウニーちゃんの思い出もあるので好きです。

■「私は悔いなく卒業できるので、本当に応援してくれて“ありがとう”っていう気持ちでいっぱいです」

――いろいんな話を聞いていますと、まだまだ卒業は早いような気がしてなりません。

そう思いますか。ありがとうございます。でも私的には本当に思い残すことはないんです。何の後悔もなく完全燃焼です。幸せな気持ちでいっぱいです。私は本当にいろんなことを経験できたからこそ、ほかのメンバーがいろんなことを経験できたらいいなと。私みたいに何も後悔もなく、メンバーもみんな卒業できたらいいなって思います。

――つらいこともいっぱいありましたよね。

すごいつらいこともいっぱいあったんですけどでも、何よりも楽しかったっていうのが大きいです。今卒業発表してみて、大変なことも本当に思い出だなって思えるときが来たって思いますし、何よりも楽しかったという感謝の気持ちの方が大きいです。

――STU48の後輩たちにアドバイスはありますか。

私はすごいキュルキュルアイドルがやりたいって思って入って、ずっとその路線を自分の中では変えずにいたんですけど、でもそれを好きって言ってくれるファンの方がたくさんいてくれました。やっぱり自分の好きな自分でずっとあり続けて活動するのが一番いいなってやってきてすごく思います。

STU48の色というのがあるけれども、自分のよさというのはずっと出し続けるのが一番いいなって思います。どんなときもファンの人は絶対ついてきてくれるので、本当につらいときも、ファンの皆さんのことを思い出して、つらいから辞めるんじゃなくて、本当にちゃんと全部達成して悔いはないなと思って辞めるっていう日が、私みたいに絶対いつか来ってきます。

――STU48は自分にとってどんな存在でしたか。

14歳から入って、ずっと活動してきたので「STU48 は“私の青春”です」という言葉が合ってるなと思います。STU48に入るまでは、自分を出すのも苦手だったし、本当に人見知りだったんですけど、STU48に入ってからすごいたくさんのファンの皆さんが私を好きって言ってくれて、私も自分を出せるようになったし、明るくいられるようになったし、アイドルとしてやりたいことをすごくたくさんやれたし、本当に青春ですね。

――最後にファンに向けてメッセージをお願いします。

私のファンの皆さんは本当にずっと優しくて、ずっとかわいがってくれて、約8年間頑張れたのも本当にファンの皆さんのあったかい愛があったからこそですので、感謝の気持ちを最後までいっぱい伝えていきたいなって思います。

入った当初からフロントメンバーとしてずっと活動してきたんですけど、そのポジションに入れたのもずっと応援してくださったファンの方のおかげだと思います。「そんなに応援できてない、力になれてない」と言われる方もいるんですけど、本当に一人ひとりが私の力になっていたと思います。みんなの応援のおかげで私は悔いなく卒業できるので、本当に応援してくれて“ありがとう”っていう気持ちでいっぱいです。

撮影・取材・文=野木原晃一

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