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10年前の幼女失踪事件…目を離した一瞬で娘が消えた!?何が起こった?犯人を予想する漫画が秀逸【作者に聞く】

  • 2024年5月9日
  • Walkerplus

ほんの少し目を離しただけだったのに、幼い少女は忽然とどこへ消えてしまったのか…?あの日あの時、携帯電話の着信が鳴って、娘から目を離したのは、ほんの数分ほどのことだった。その“たった数分”を、その後の人生で延々と後悔することになろうとは…!!


SNSで興味深い漫画の連載が始まった。タイトルは「犯人を予想する漫画『仮門』」。そのタイトル通り、犯人を予想しながら読み進めていく漫画である。物語は、洗濯物をたたむ幸せな家庭のシーンから始まる。洗濯物に紛れて家の中に入ってきたテントウムシを見つけた常見七海(4歳)は、逃がしてあげるために庭先へ出る。そのとき携帯電話の着信音が家の中から鳴り、母親は少しの間その場を離れた。そして戻ってきたときには七海の姿はなく、神隠しにでもあったかのように消えてしまっていた。そのまま七海が温かい家の門をくぐることはなく、七海のいない常見家の空気も冷たく凍ったまま、10年もの歳月が流れた。

「七海ちゃんが行方不明になってもう10年ですね」と、娘の幼なじみだった徳原砂羽と白井圭樹が、常見家を訪れたところから物語は動き出す。2人は現在14歳。手に持ってきたのは、七海が幼稚園のときに埋めたというタイムカプセルだった!!引き込まれるようなストーリー展開の本作を描いているのは、鳩ヶ森(@hatogamori)さん。2023年2月に「第2回朝日ホラーコミック大賞」の漫画部門で大賞を受賞した新進気鋭の漫画家の最新作である。鳩ヶ森さんに本作について話を聞いてみた。

――大賞を受賞した作品「呪いは効くのでしょうか」も拝見しました。オカルトライターが恐怖に突き落とされていく様が秀逸でした!漫画を描くにあたって普段から心がけていることを教えてください。

ありがとうございます。「呪いは効くのでしょうか」のときもそうでしたが、読者はもちろん、作中のキャラクターまでもが「え?そうなるの?」と驚くようなストーリー展開になるよう心がけています。自分で描くキャラクターすら騙してやろうという気持ちです。

――「自分で描くキャラクターすら騙す」とはすごいですね!

はい。難しいんですけどね…(笑)。そういう意気込みで描いてます!

――ホラー漫画を得意とする鳩ヶ森さんですが、本作のような本格ミステリーも描かれるんですね!過去にも描いたことはありますか?

これまではミステリー漫画を描いたことはないので、これが初挑戦です。実は、子どものころから推理小説が大好きで、自分でも描いてみたいとずっと思っていたんです。でもその一方で、ミステリーは難しいですから、私には無理だろうとあきらめてもいました。

――そんな鳩ヶ森さんが、ミステリーに挑戦したきっかけは?

「呪いは~」が大賞を受賞したのち、出版社の編集さんからあらためて漫画のいろはを叩き込まれまして、それでチャレンジしてみようという気持ちになれました。それがきっかけです。pixivという媒体で自由に描ける点も後押しになりました。

物語はまだ序章だが、すでに怪しい人物が次々と登場してくる。そして、どの人物も腹に一物抱えているような表情を垣間見せ、読者をゾッとさせる。それぞれの人物が心に抱えている闇は、事件と関わりがあるのかないのか…?鳩ヶ森さんが描く作品のコンセプトは「日常に潜む狂気」だ。人が暮らしている日常のすぐ隣で息を潜めている恐怖をテーマに扱っており、過去作にも共通してそのテーマは描かれている。静かに進むストーリー展開のなかにひっそり潜む狂気や、読後にゾワッと背筋が震えるような余韻を楽しんでほしい。10年前の幼女失踪事件。その夜に何が起こったのか、犯人がいるなら誰なのか――。犯人を予想しながら読み進めてみよう。


取材協力:鳩ヶ森(@hatogamori)

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