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抗がん剤投与は単純な注射じゃなかった…痛恨の勘違いで焦りまくり【漫画の作者に聞く】

  • 2024年3月25日
  • Walkerplus

鼻づまりで病院に行ったら、突然のがん宣告! WEBで大反響を呼び昨年書籍化された、がん闘病コミックエッセイ『鼻腔ガンになった話』。お金や手術、副作用と不安を抱えながらも、家族や周囲の人々と支え合い闘病生活を乗り越えていく様子を、”がんサバイバー”当事者の視点からコミカルに描いている。

2024年3月には、続編の『続 鼻腔ガンになった話 未来への道』が電子書籍で刊行された。そこで続編に至る前シリーズの一部を抜粋・編集し、作者であるやよいかめさんのインタビューとともにお届けする。

※本作で紹介している症状は、個人の体験談でありすべての人に当てはまるものではありません。症状で悩んでいる場合は医師・看護師等の専門家に相談してください。また、センシティブな内容を含む為、閲覧にはご注意ください。

■初めての抗がん剤投与。簡単な注射ではないと直前に気づいた
初めての抗がん剤投与は、入院してからおよそ1週間後。「抗がん剤について患者同士で話し合ったことはあまりなかったような気がします。多少会話の中で『こないだ抗がん剤やって、まだ体がしんどいんだ』くらいはありましたが」

今回の治療は動注化学療法。事前にお医者さんが来て、カテーテルを入れるなどの説明がしっかりあったにもかかわらず、やよいかめさんは「動注=動脈注射の略だろう。だから注射で済む」と勝手に思い込んでいた。「お医者さんからは『抗がん剤は太ももから管を入れて、がんの近くまでカテーテルを通して、そこで抗がん剤を流します』ときちんと説明をいただきました。ただその時、患部付近にピンポイントで抗がん剤を投与できる、副作用が少ないなど良いイメージばかりが膨らんでいたので、簡単に済むことなんだと勝手に思い込んでしまいました。カテーテルを通すことは“長い管の注射”くらいのイメージで」

当日に着圧ソックスを履かされても何の疑問も抱かずのんびりしていたら、ご主人や医療に明るい義父から「カテーテル手術だよ」と言われて、やよいかめさんは焦った。「『ということは、普通の手術とは違うんだから軽い手術?なんだよね???』とトンチンカンな感じで。その後看護師さんにさりげなく『これって手術なんですよね』と聞いたら当然『そうですよ』との返事。『本当かなぁ』と疑いつつ、よくわからないまま手術室へ。ドアが開いて中の様子を見て『あ、コレめっちゃ手術される感じやん』と思いました」

注射のイメージが残っていたせいか、手術時の痛みにも驚いた。「太ももから鼻の方まで管を通すとしか聞いてなかったので、まず最初に腕に刺されたことにびっくりしました。やはり頭の中にあったカテーテルのイメージが注射だったので、無意識に普通の注射くらいの痛みなんだろうと勝手に予想していた分、余計に痛かったのかもしれません。じっと目をつぶっていたのでどんなものが腕に刺されたのかはわかりませんが、とにかくグサッと痛かったです」

動揺するなかで始まった1回目の抗がん剤投与。処置後、やよいかめさんの体にある変化が…。




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