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「俺と結婚しないとクビ」上司のパワハラに耐えかね退職を決意するが…母親が猛反対。私を愛してくれるのはこの人しかいないの?【作者に聞く】

  • 2024年3月20日
  • Walkerplus

――新卒で入った会社で、まさか2社連続パワハラにあうなんて。憧れの業界に新卒入社し、胸躍らせてスタートした社会人生活。しかし、待っていたのは…壮絶なパワハラ地獄だった…。

自身のリアル体験談を漫画にして発信している尾持トモ(@o0omotitomo0o)さんの初の電子書籍「人生崩壊 会社ぐるみのいじめで苦手な人と無理やり付き合わされました」が2024年1月30日にKADOKAWAから発売。ウォーカープラスでは、書籍の中から一部を抜粋して著者コメントと合わせてお届けする。

社内ぐるみのいじめ、罵声を浴びる日々…、苦手な人と無理矢理交際関係に。休職しても、適応障害になっても、つらい日常に終わりはない。嘘みたいだけど嘘じゃない。リアル体験記。




――「俺と結婚しなきゃクビ」という衝撃発言に震えました。当時の気持ちを詳しく教えてください。

漫画とかの世界でしか聞かないような、一昔前のようなことを…こんな時代にまさか“自分が”現実で言われることになるとは…と信じられませんでした。とにかく冗談であってほしい…という気持ちが強かったです。

上司という立場を主張してきたり、表情や態度から本気で言っているのが伝わって、とにかく怖かったことを覚えています。

――当時働いていた「好きな業界」にこだわっていた理由があれば、詳しく教えてください。

なかなか入れる業界ではなかったからです。

その業界のことについて長い間しっかり勉強してきて、その結果狭き門である憧れの業界に入れたので、そこから出ていくなんてしたくありませんでした。

――お母様が味方になってくれないことで、一層つらい思いをされていたと思います。尾持さんやお父様に対する“言葉の暴力”は、日常茶飯事だったのですか。

はい、日常茶飯事でした。すごく機嫌がいいときは言葉の暴力がない日もありますが、本当にごくまれです。

幼い頃から、私と父に交互に漫画内で登場したような攻撃的な言葉をぶつけていました。当時モラハラという言葉を知っていれば…母が異常だと気づけていたかもしれません。

――「周りを固められて退勤後のデートを断れなかった」という描写が衝撃的でした。「嫌田さん」との交際については、社内では知れ渡っていたのでしょうか。

前の話で登場した飲み会に参加していた社員には交際していることが知られていたので、不参加の人(ほぼ全員参加なので、わずかですが)にも噂ですぐに知れ渡っていました。

社内ではこの状況をおもしろがっている人がほとんどだったのだと思います。

――正常な判断ができなくなっていると気づくこと自体が難しい場合が多いと思います。何か前ぶれみたいなものはありましたか?

嫌田さんのことが元々苦手だったのですが、「苦手」とか「嫌だ」という気持ちがだんだんマヒしてきたのと、嫌田さんや周りに反抗する気力がなくなってきて、逆らうということ自体考えなくなっていました。

こういった、自分の気持ちが薄れていく状態になったら危ないかもしれませんね。





取材・文=濱田瑠奈

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