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レトロ感と韓国チムジルバンにも似た体験で心身ともに癒やされる「サウナAdam & Eve」に行ってみた

  • 2024年1月31日
  • Walkerplus

サウナドリンクの中でも最も知られている「オロポ」。その発祥のサウナ施設としても知られるのが東京・西麻布にある「サウナAdam & Eve」。男女で利用できるサウナ施設だが、入店から退店まで男性と女性が全く出会わないという、独特のつくりになっている。そんな「サウナAdam & Eve」に行ってみた。

■1995年創業、約30年の歴史を持つサウナ施設
「サウナAdam & Eve」が創業したのは1995年だが、その4年ほど前の1991年にオープンした麻布十番の女性専用施設「サウナEve」が前身。個人的には初めてサウナを目指して足を運んだ“産湯”ともいえる場所なので思い入れのある施設。その後、現在の西麻布の地に移動し、「Eve」に男性専用の「Adam」を併設した今の「サウナAdam & Eve」となった。六本木駅と広尾駅の中間あたりに位置し、24時間営業ということもあって芸能人や外国人など客層が広いのも特徴だ。

サウナに慣れた利用者が多い印象の施設であり、「サウナAdam & Eve」が初心者向けの施設かというと正直、少し悩むところはあるものの、それでもおすすめしたい理由は、韓国のチムジルバンのような雰囲気と本場韓国のあかすりやマッサージ、そして何よりこのレトロ感を体験できるからだ。

“チムジルバン”に「?」が浮かぶ人向けに簡単に説明すると、チムジルバンとは「찜질방」と書く韓国のスーパー銭湯のような温浴施設のこと。24時間営業で各種サウナや風呂、休憩所、食事処、マッサージなどがそろっているので、ひとりはもちろん、家族やカップル、友人同士などで長時間滞在できる。男女それぞれの浴室は日本の風呂と同様に裸で利用するが、専用館内着を着て男女共用で利用する温浴フロアがあり、どちらかというとこちらがメイン。この温浴フロアには日本の岩盤浴と似た、温度やタイプが異なる“サウナ室”があり、館内着を着たまま入るので男女一緒に利用できる。岩盤浴のように必ずしも横になるわけではなく、自由な姿勢で過ごせる。韓国へ旅行したことがある人なら実際に行ったり、ガイドブックなどで見たりしているかもしれない。

韓国のチムジルバンを意識してつくられた施設ではないと思うが、空気感というかその雰囲気が感じられるのは、韓国好きにはうれしいポイント。食事処でも韓国料理が食べられるのも大きな魅力だ。ということで、時間とお金に余裕があればサウナだけでなく、あかすりや本格韓国料理もぜひ堪能したい。さらに、サウナドリンクの「オロポ」発祥の地といわれる施設でもあるので、せっかくなら「オロポ」もいただきたい。

■フロントを過ぎたら男女は別々で最後まで顔を合わすことがない
さて、実際に中を紹介していこう。外階段を上ると入口があるので、靴を脱いでから受付をする。右が男性、左が女性になっていて、カップルや男女のグループで来た場合、ここを通り過ぎると退店まで会うことはない。まずはロッカールームへ。ロッカーの中にバスタオルとフェイスタオルが入っている。それらを持って階段を上がると右に浴室の入口、まっすぐ行くと休憩所がある。ここで疑問が。裸で階段を上がってきたのに休憩所に直結??このつくりは、ほかの施設にはなかなかないスタイル。それは一旦スルーして浴室へ向かう。

浴室の手前にボックス型の棚があり、荷物置き場となっている。浴室はシンプルに洗い場、その奥に浴槽が2つ、奥にサウナ室が2つ。右手奥にあかすりのベッドが並び、その手前に岩盤浴室がある。まずは体と髪を洗って汚れを落とす。ボディタオルと歯ブラシ、シャンプー、コンディショナー、石鹸は備え付けがあるので手ぶらでもOKだが、好みのものを持参してもいい。

好みの順でいいが、まずは岩盤浴でじんわりと汗をかく。体はよく拭いて、バスタオルを床に敷いて横になる。ここの岩盤浴にはテレビがあって、横になってテレビを見ながらダラダラ過ごせるのがおもしろい。使用している岩盤は韓国から取り寄せたもので、男性用の「Adam」にはない岩盤浴は「Eve」だけのお楽しみだ。一般的に岩盤浴は、岩盤浴着を着て浴室とは別の場所で入るものだが、浴室内にあって裸で入るというのも新鮮な体験。気になる人はフェイスタオルも持ち込むことをおすすめする。室温は50~55度なので、熱いのが苦手な人でもゆっくりじっくり汗をかくことができる。

岩盤浴で汗をかいたら、汗を流して水風呂に入るか、浴室内の椅子に座ってしばし休憩。ちなみに浴槽は温かいお湯と水風呂の2つのみ。次に向かうはヨモギを使ったスチームサウナ。韓国ではヨモギや漢方などを煮立てた蒸気を下半身の粘膜に直接あてて温めるヨモギ蒸しが有名だが、ここではスチームサウナでヨモギの香りに包まれる。温度はそれほど高くなくスチームもあるので、高温ドライ系のサウナが苦手な人でも利用しやすい。

岩盤浴、スチームサウナと体をじわじわと温めてきたところで、いよいよドライサウナへ。合間には必ず水分補給を忘れずに。水風呂が難しい場合はシャワーやカランのぬるめのお湯で汗を流しつつ、体を冷ましてしっかり休憩を取ろう。ドライサウナは2段。下段のほうが温度は低いので自分の好みの場所に座ろう。ちなみに、こちらのサウナには岩盤浴にもある木の枕が置いてあるので、混雑していなければサウナで横になってもOK。座った状態では頭と足先とで位置が違うため、どうしても足元が温まりにくい。しかし、横になると頭も体も足も同じ高さになるので同じ温度で同時に温まり、汗もかきやすくなる。サウナ室でも岩盤浴と同様に自分のバスタオルを敷いてから座ったり横になったりして、汗を振りまかないように注意しよう。

岩盤浴やスチームサウナで先に体を温めているので、ドライサウナでも汗をかきやすくなっているはず。サウナを出るタイミングは時間ではなく、自分の感覚で。出たいと思ったときに出よう。汗を流して水風呂へ。ここでも水風呂が無理という人はシャワーやカランでぬるめの湯で汗を流そう。ただ、しっかり温まっているなら水風呂にトライしてみてもいい。汗を流すときは水ではなく湯のほうがいい。体の温度をキープしたまま水風呂で足元から少しずつ水をかけて、ゆっくりと水風呂に入ってみよう。

■オロポ発祥の地でオロポを飲む!浴室に持ち込みもOK
さて、ここで最初にスルーした休憩所と浴室のつくりを説明する。「Eve」の休憩所は浴室に隣接していて、脱衣所から階段を上がってそのまま行くこともできるが、サウナ室の横のドアを開けても行くことができる。つまり裸で休憩所に行けるのだ。そして、この休憩所は食事処でもあるので、裸のまま食事ができるということでもある。サウナ室の横のドアからつながっている一番の理由は水分補給。給水器の横にプラスチックのコップ、下には氷があるので、裸のまま冷たい水を飲むことができる。

特筆すべきは、コップに入れた水は浴室に持ち込みOKで、サウナ室前にある“ととのい椅子”で休憩しながらはもちろん、サウナ室内で水分補給をしてもいいということ。通常サウナ室内は飲食禁止で水であっても持ち込めない施設がほとんど。ここでは適度に水分をとりながらサウナを楽しめるのだ。また、食事処で提供しているメニューの中のドリンクも裸のままオーダーして飲むことができる。これもプラスチックのコップに移し替えれば浴室で飲むことができる。

「サウナAdam & Eve」はサウナドリンクとしてはよく知られている「オロポ」発祥のサウナ施設といわれている。「オロポ」は大塚製薬の「オロナミンCドリンク」と「ポカリスエット」を合わせたドリンクで、いまや多くのサウナ施設や温浴施設で提供しているが、気持ちの問題なのか発祥の地で飲む「オロポ」はなぜか格別な気がする。2つのドリンクをブレンドするスタイルのため、食事処でジョッキなどで提供されることが多く、「オロポ」は通常サウナ後のドリンクという位置づけだ。ただ、ここでは浴室に持ち込めるため、サウナの合間の水分補給ドリンクとして楽しむことができる。これは贅沢だ。



■せっかくなら体験したい!本場のあかすりでリフレッシュ
さて、「サウナAdam & Eve」のおすすめ理由のひとつであるあかすりも紹介しよう。あかすりはスーパー銭湯などでも行われているので体験したことがある人も多いかもしれない。専用のタオルを使って古い角質をこすり落とす施術だ。あかすりを受ける場合は、事前にボディソープを使わないほうがいい。湯で体を流してから湯船でよく温まっておこう。体を温めておくと垢が出やすくなる。

あかすりを希望する場合は受付時に依頼しておくか、浴室から行ける休憩所のスタッフにオーダーする。指定の時間にロッカー番号で呼ばれるので、それまでは湯船に入ったり、休憩したりしながら体を温めておく。

あかすりは30分4400円~(女性の場合。男性は40分5500円~)で時間延長も可能。オイルやマッサージなどをプラスすることもできるので、体調や好みでコースをチョイスしよう。今回は一番シンプルな30分のコースを試してみた。浴室内の奥にあるあかすりエリアで専門のスタッフが一対一で施術してくれる。裸のまま仰向けになると目元にタオルのせてくれ、さっそく体をこすり始める。垢を落とすというと、ゴシゴシと痛いイメージを持つ人もいると思うが、絶妙な力加減で痛さはなく、かといってくすぐったく感じるわけでもない。ボディタオルで体を洗ってもらっているような感覚だ。

途中で横向きやうつ伏せに姿勢を変えながら、本当に全身くまなくこすられる。耳の後ろや脇の下、内もも、膝裏、足の裏など、おおよそ他人に見せることがない部位まできっちり垢を落としてくれる。目元にタオルが置かれているので見えるわけではないが、あられもない状態になっているのは間違いない。タオルの隙間から見てみると消しゴムのカスのような垢がボロボロと落ちているのがわかる。これは普段、毎日風呂に入っていても、きちんと体を洗っていても出るものなので気にすることはない。体を洗うところまで含まれているので、すべてお任せの姫気分で全身をキレイにしてもらおう。コースによってはフェイシャルやシャンプーなどもしてもらえる。

30分でしっかり、たっぷり施術してもらった感じで満足感がある。肌もつやつや、ツルツルしていて、何だか充実した気分で気持ちがいい。あかすりをしたら、サウナに入るのがおすすめ。毛穴の汚れが落ちているのでいつもより発汗しやすく、気持ちよく汗がかけるといわれている。この感覚はぜひとも体験してほしい。

■休憩所では専用のガウンを借りてのんびり
浴室から休憩所へ移動するときは、サウナ横のドアから入ってスタッフに無料のガウンを借りよう。ガウンを着てドリンクを飲んだり食事をしたり、リクライニングチェアでのんびり過ごしたりできる。休憩所にはマッサージを受けるためのエリアもあり、ここでゆっくりしたあと、再び入浴やサウナを楽しむこともできる。

さて、最初に少し触れたが、「サウナAdam & Eve」といえば、オロナミンCドリンクとポカリスエットを合わせたドリンク「オロポ」発祥の地としても知られる。ビールなどほかのドリンクよりも「オロポ」のオーダー数が多いのも、せっかくならと思う人が多いからだろうか。とはいえ、特別何かが違うということはなく、いたって「オロポ」の味ではある。だが、この雰囲気ではつい飲みたくなってしまう。

ちなみに、「Eve」では、「生搾りジュース(スイカ、オレンジ、グレープフルーツ)」(各1100円)や「ざくタン」(770円)も人気なのだとか。「ざくタン」は、韓国のフルーツ酢「美酢(ミチョ)」のザクロ味を炭酸で割ったもの。いずれにしても女性からはヘルシーなメニューが支持されるようだ。

フードでも「参鶏湯」(3300円)や「水冷麺」(1650円)といった、さっぱり、あっさり系が人気。ちなみに男性には「カルビ定食」(2750円)や「純豆腐チゲ定食」(1650円)などのガッツリ系が支持されているそうで、サウナ後に食べる“サ飯”にも違いがあるのがおもしろい。

あかすりやマッサージ、そして韓国料理まで満喫していると、本当に西麻布にいることを忘れそうになる。気分だけでも韓国旅行を楽しんでいるような妙な充実感に満たされる。やや入りにくい感じもあるが、扉をくぐってしまえばパラダイスが待っている。サウナ初心者でもきっと満足できる空間。韓国好きならなおさらだ。スタッフの方々もとても親切で優しいので、気後れすることなくサウナと韓国気分を堪能しよう。






取材・文=岡部礼子

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