疲れるとなぜか“丸い生き物”になってしまう彼女と青年の日常を描いたミヤギトオル(@mitume333)さんの漫画「彼女が丸くなった」シリーズが、SNSを中心に話題を集めている。丸くなった彼女は怒ると体が“トゲトゲ”になるが、その姿は何とも愛らしく、ついついトゲトゲさせたくなってしまいそう。今回、作者のミヤギトオルさんにインタビューを敢行。本作が誕生した経緯などを語ってもらった。
■「相手の気持ちを直接言葉で聞かずに、察することが大切だなと最近思います」
「丸くなった彼女」シリーズを制作したきっかけについて、ミヤギさんは「身の回りの人を参考に描きました。街中で目にしたおもしろい人や、やりとりなどをきっかけによく漫画を描きます」とコメント。
読者からは「こうやって不機嫌が目に見えてわかるといいのに…」といった声も上がっているが、「確かに見た目でハッキリわかると便利ですね。でも長く一緒にいるとなんとなくわかるようになりますね。今、少しトゲっとしたかな?など。相手の気持ちを直接言葉で聞かずに、察することが大切だなと最近思います」と、恋人の些細な変化を察する重要性に言及した。
本作のほかにも、「小さな怪物といけにえの話」「妖怪あめふらし」「内見小僧」といった妖怪や怪異の漫画も描いているミヤギさん。「妖怪や不思議な話は大好きです。ですが、ストレートにそういうジャンルの話をやるとうまくいかないので、少し崩して身近な話にして描くことが多いです。
妖怪と人間が共存する不思議な商店街を描いた『鬼姫神社通り商店街』という漫画が、現在発売中です。10年近く漫画を描いてきて、初めて書籍を出せたので、ぜひ読んでいただきたいです!」と、読者へアピールした。
取材協力:ミヤギトオル(@mitume333)