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街中が血だらけに?エジプトの祝祭日、知られざるその実態とは【作者に聞いた】

  • 2024年2月11日
  • Walkerplus

海外に移住しオカリナのオンラインレッスンを行いつつ、X(旧Twitter)で漫画を発信しているオカリナ講師のジャスティン(@Justin_ocarina)さん。自身をキーウィ(ニュージーランド固有の鳥)のキャラクターとして描いた、ゆるくてかわいい世界観に病みつきになる読者が増えている。

ウォーカープラスでは、ジャスティンさんの海外での日常を描いた「月収5万エジプト在住 まあ死なんやろ日記」の連載を連載中。第7回となる今回は、エジプトの祝祭日にまつわるお話。エジプトの断食(ラマダン)やクリスマスなどについてインタビューを交えながら紹介する。

■“一生懸命かつ適当”な国民性がわかる祝祭日の過ごし方

――今回はエジプトの「断食(ラマダン)」や「犠牲祭」など、行事にまつわるお話です。ラマダンについて最も印象的だった瞬間や出来事を教えてください。

とある夕方バスに乗っていたところ、高速の出口で着ぐるみを着た人が車道に飛び出してきて道を塞ぎました。当然バスは急ブレーキで止まりました。新手のテロかと思いましたが、なんとペットボトルの水を配るという善行をするためだったようです。窓からこちらに水を投げ込んで来ました。ちょっとウケましたが、わざわざ高速から走って来る車止めんでも…。

――イスラム教徒ではないエジプト在住の人々はラマダンの時期はどのように過ごしているのでしょうか?普段と違うことがあれば教えてください。

ほとんど普通に過ごせています。地元のいつも使う店が閉まるときや開店時間が変わるときは、別の店に行ったり行く時間を調整したります。もちろん事前告知などないので困ることもあるのですが、大抵どこか別のところが開いているので大丈夫です。ただ、皆が断食を終えて食事を始める夜の19時はほとんどのサービスがストップしますし、皆18時頃からそわそわし始めるので、この時間は避けるようにします。ちょうど19時前にUberなどを使わなければならないときはちょっと困ります。

――「犠牲祭」を実際に街中で目撃してみて、感じたことや印象的だったことを教えてください。

とにかく鉄の錆びたにおいが強烈で、最も印象的でした。外国人の中には犠牲祭の期間中は臭いがひどいのでホテルに泊まりに行くという人さえおり、私もついて行ったことがあります。

――イスラム教徒がメインのエジプトでもクリスマを楽しむという描写に驚きました。イスラム教徒の一般家庭でもクリスマス文化は親しまれているのでしょうか?

人によって、また家庭によって厳格さの度合いはさまざまです。あまり詳しくはありませんがクリスマスグッズやケーキを買うこと、その時期にパーティーをすることには抵抗のない人は多いようです。

――これらのイベント以外の場面で、「一生懸命かつ適当」なエジプトの国民性を感じる瞬間はありますか?

「適当」の部分の一例ですが、日本基準では私の仕事の質はとても低く適当で、何をやっても「仕事が雑すぎる」といつも怒られていました。ですがエジプトでは「度を越えて正確」と言われます。日本では超絶当たり前とされている程度の仕事をしただけでも、非常に驚かれます。「こんなに律儀な仕事は見たことがない!」「そこまでやってくれるの!?」「1頼んだら10やってくれるんだな!」などと感謝されます。普段目にしてる仕事の基準…どんなんなん?と思います。

またエジプトでは激しい喧嘩や言い合いなどをよく目にしますが、翌日には誰も覚えていません(あんなにがんばって主張してたのに…と思いますが)。

ヒートアップするのが早いですが、忘れるのも早いです。一生懸命かつ適当です。私が何かで失敗しても全力で言い訳を考えてくれたりします。そしてやはり誰も覚えていません。もはや失敗としてカウントさえされません。

結果、エジプトでは生きるのがとても楽です。

次回更新は2024年2月25日(日)20時を予定。

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