主にSNSで創作活動を行い、人気を集めているチャロス(@Cha_ros)さん。ラブコメをはじめシュールな話や切ない話など、さまざまなジャンルの漫画を投稿し、ファンを魅了している。そんなチャロスさんの作品の中から、今回は「スナイパー女子とゼロ距離先輩」を紹介。本作の制作秘話についても、作者のチャロスさんに話を聞いた。
暗殺組織「CANDY」の凄腕スナイパー・エマ。ある日、任務中に同じくスナイパーのゼロ先輩から「好きです」と告白される。恋を知らないエマは戸惑いながら任務を続けるが、エマのことが好きすぎる先輩からの“距離感がおかしい”アプローチに翻弄されまくって…。エマのゼロ先輩への気持ちは!?2人の恋の行方やいかに!?
1話を投稿した際には、2人のやり取りに「めっちゃかわいい...好き....」「ハッピーで埋め尽くされたわ」という声や、想定外な結末に「デジタルのはずが全部アナログにされてて草」「デジタルとアナログな2人ッッッ」など、多数の声が寄せられた。
そんな「スナイパー女子とゼロ距離先輩」について、作者のチャロスさんにも話を聞いた。
――本作の設定や内容などは、どういったところから着想されたのでしょうか。
もともと殺し屋のラブコメを描いてみたいなと思っていて。「無線でやり取りする中でさりげなく告白したらシュールでおもしろいんじゃないか?」と思って形にしてみたのが最初です。あと、遠距離タイプと近距離タイプで対比にしたかったので、女性はスナイパーで設定しました。
――本作で、チャロスさんが一番思い入れがある(もしくはこだわられた)シーンを教えてください。
特にこだわったのは、第5話でゼロが本気で怒るシーンです。今まで任務中に告白したり、エマにちょっかいをかけたりなどおちゃらけたキャラで話が進んでいましたが、5話のエピソードでは今までのキャラを壊すくらいの圧倒的ダークな「殺し屋ゼロ」を演出したかったので、カメラワークやコマ割りなどかなりこだわりました。
――第1話をSNSにアップされた際の反響や手ごたえはいかがでしたか?
2022年12月に最初のエピソードを公開したのですが、確かTwitter(現X)で3万5000いいね以上いただけたのでかなり反響がありました。QRコードのくだりについてのコメントが圧倒的でしたが…(笑)。
――読者の反響を受けて…ということでしょうか。自身初の単行本として、本作「スナイパー女子とゼロ距離先輩」(KADOKAWA)が発売されるそうですね!
そうなんです!ありがたいことにこの度単行本化が決まりまして、11月30日が発売日となります。正直単行本になるなんて思っていなかったのでびっくりしていますし、携わっていただいたすべての方に感謝しかないです。
単行本ではすべてのエピソードに大幅な加筆修正を行なったほか、ゼロとエマの出会いや、エマが部屋で悶々としている話など、描き下ろし漫画が4話掲載されています。単行本は紙と電子書籍が同時発売でして、Amazon等で購入できます。少しでも興味がありましたら、ぜひ手にしていただけるとうれしいです!
――「スナイパー女子とゼロ距離先輩」の連載は、まだまだ続く予定ですか?
エマとゼロの物語はまだ全然終わっていないので、個人的には続けていきたいです。実際は単行本の売れ行き次第というのもあるかと思いますが…。
――読者へメッセージをお願いします。
「スナイパー女子とゼロ距離先輩」は、恋を知らない殺し屋同士のすれ違いラブコメ作品です。読者の皆様が、深く考えずサクッと読み進めてクスッと笑えたり、尊さにハッとさせられたりできるよう、細かい部分までこだわって作り上げました。ぜひ、エマとゼロの不器用な恋愛を温かく見守っていただけると幸いです。単行本も、ぜひぜひよろしくお願いいたします!!
「スナイパー女子とゼロ距離先輩」以外にも、チャロスさんの作品はどれもおもしろいので、ぜひチェックしてみて。
画像提供:チャロス(@Cha_ros)