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ジブリパーク待望の第2期開園! 自然と調和した里山的風景が広がる「もののけの里」をレポート

  • 2023年10月31日
  • Walkerplus

2022年11月の開園から1年を経て、待望の第2期整備エリアが開園するジブリパーク(愛知県長久手市)。2023年11月1日(水)開園の「もののけの里」がいよいよ公開された。

映画『もののけ姫』で描かれているエミシの村とタタラ場をもとに、和風の里山的風景をイメージした新エリアだ。開園に先立って行われたプレス向けの内覧会で目にしたその全貌を徹底レポート!

■森から飛び出してきたような2体のオブジェとご対面!
新エリア「もののけの里」のもととなったエミシの村とは、主人公であるアシタカの故郷のこと。そしてアシタカが、タタリ神の呪いを解くための旅路で立ち寄ったのが、タタラ場と呼ばれる昔の製鉄所だ。

アシタカがエミシの村を後にするシーンで登場した村の門をモチーフにした門をくぐると、目の前には山里風景が広がり、タイムトリップしたような気分に包まれる。

エリア内でまず目を引くのが、森から飛び出してきたような2体のオブジェだ。作品の冒頭、アシタカたちが住むエミシの村を襲ったタタリ神を模したオブジェは、全長約9メートル、高さ約2.8メートルの迫力あるフォルム。洗い出しという手法を用い、カラフルなタイルが散りばめられている。表面の凹凸や浮き出す小石など、実際に触れて様々な質感を感じられるのも魅力だ。

タタリ神の隣には乙事主(おっことぬし)の滑り台。白い毛並みを玉石やカラフルなタイルで表現したオブジェは、全長約7.6メートル、高さ約3.4メートル。タタリ神同様、怪しげに光る赤い目も印象的だ。小学生以下限定で滑り台として楽しむこともできる。

2体の近くには、エミシの村のシーンで登場した物見やぐらも。やぐらに上ることはできないが、小高い丘に建っているので、やぐらの麓からエリア全景を見渡せる。

■「タタラ場」がモチーフの建物内で「五平餅炭火焼体験」に挑戦!
正面に目を向ければ、『もののけ姫』に登場するタタラ場をモチーフにした建物が存在感を放つ。柱や梁など主要な部分には木材を用い、大きな草屋根が敷かれている。

この建物の中では、ジブリパーク内では初となる手作り体験として、愛知県奥三河地域など中部地方の山間部に伝わる郷土料理、五平餅の炭火焼体験ができる。

五平餅とは炊いた米をつぶして串に巻き付け、タレを付けて焼いたもの。タレは「もののけの里」の体験用にオリジナルで特注したもので、くるみみそやしょうゆといった定番の味のほか、ナポリタンという変わり種も選べる。タレが入った瓶の蓋にはスタジオジブリの鈴木敏夫氏による直筆の文字が印刷され、余った特製タレの瓶は持ち帰ることができる。

ナポリタンは、焼いている途中で好みに合わせて粉チーズを振り掛けることもできる新感覚の五平餅だ。

ジブリパークでは、「カフェ大陸横断飛行」のナポリタンサンドや、愛・地球博記念公園の北口エントランスにある「ロタンダ 風ヶ丘」のおにぎりにもナポリタンがあるなど、名古屋らしい味としてお馴染みなのだ。

「もののけの里」入園チケットがあれば事前予約は不要で、所要時間は20分前後。体験料は1人1200円(※体験の対象は10歳以上)。五平餅がなくなり次第終了。

■休憩処では、ここでしか手に入らないオリジナルアイテムの販売も!
里山の自然を満喫した後は、エリア内にある休憩処で一服を。「この建物に見覚えが…」と感じた人は、ジブリ通!実はこの建物、2005年の愛・地球博の頃に「サツキとメイの家」の隣に建てられた管理棟を移築したもの。金属を使わない木組みを主としており、自然との一体感を演出する「もののけの里」にぴったり。移築に際して、屋根には石が置かれてアレンジが加えられている。

建物内では「もののけの里」オリジナルアイテムの購入ができる。乙事主やタタリ神のマスコット、作品に登場する干し肉をはじめ、メモ帳、手ぬぐい、缶バッチ、御朱印帳、こだまの木製マスコットなどが並び、ここでしか手に入らない商品ばかり。ラムネやレモネードなどドリンクも郷愁をそそるラインナップだ。

■自然と調和した里山的風景の中、季節の移ろいを楽しめるエリア
タタラ場の屋根に敷かれた芝やエリア内に植えられた稲などが、夏は緑、秋には黄金色と季節の移ろいを伝え、里山の集落に迷い込んだ気分に。

「もののけの里」があるエリアは、もともと愛・地球博記念公園で里山づくりに取り組む「あいちサトラボ」の区域の隣接地にあり、景観の調和に配慮した姿で表現されている。豊かな森と一体となったジブリ作品の世界に浸りながら、ゆっくりと流れる時間に身をゆだねてみてはいかがだろう。

「ジブリパーク」では2024年3月16日(土)に、魔女にまつわる世界をイメージした「魔女の谷」の開園を控えるなどトピックスが満載。今後も目が離せない!

取材・文=花野静恵

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