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勤続15年目で手取り十数万円!?布団から出られない…うつ状態で退職を決意!「採用通知」で喜ぶな!転職は会社を無事に退職するまで【作者インタビュー】

  • 2023年10月25日
  • Walkerplus

バイトからスタートし、社員に採用されて勤続15年目のベテラン社員。日々残業をこなしても手取りは十数万円。パワハラ気質な上司の圧力もひどく、長い間「辞めたい」と思いながら、重い腰をあげられなかった。ある日、突然の涙、そして布団から出られなくなる。心が限界突破し、退職を決意した思いをねこくんというキャラクターで描くあおいし(@ao144444)さんのリアルエッセイ「残業ねこ」をお届けしよう。職場で悩んでいる人に共感できる内容となっている。


■誰もいない終電に乗って、深夜に帰宅。数時間後には出勤するというルーティンは、生きている意味を見失う
2022年の6月から投稿をスタートした本作。どこか憎めない表情のねこが主人公のリアルエッセイだ。ねこくんの職場では、残業が当たり前。ストロング缶と値引きシールのお惣菜で、自分に「ご褒美」を与えながら、明日の仕事も頑張ろうと鼓舞させていた。

ある日。翌日の仕事に支障をきたすことがわかっているのに、眠れなくなった。明日がくるのが怖い。さらに、怒られたわけでもないのに、突然涙が溢れてしまうことがあった。それは、体からのSOSだった。そこで、退職を決めた。

■安月給で残業ばかりの日々に疲れた…ねこくんの夢は?
退職の前にすることといえば、次の転職先を決めることだ。勤続15年のキャリアがあれば、どこか1社くらい見つかるだろうと思っていた、あおいしさん。しかし、転職サイトに登録しても一社からも声はかからなかった。そこで初めて、自分の市場価値のなさを知る。そんな苦労の道のりを漫画に描き、SNSに投稿。転職先が決まった際には、多くの祝福の声が届いた。そんなあおいしさんが描いたねこくんの苦労の日々が、一冊の本になる。

――書籍化の気持ちを聞かせてください。

素直に「うれしい!」という気持ちでいっぱいです。自分の描いた漫画が、紙の本になることはずっと昔からの夢だったので、書籍化のお話をいただいたときは、飛び跳ねるぐらいうれしかったです。

――SNSで投稿していた「残業ねこ」をベースに新たに書き下ろした作品ということですが、見どころはどこでしょうか?

SNSで投稿していた「残業ねこ」の漫画は、1~4ページのショート漫画でした。その漫画をベースにはしたのですが、連載するにあたってボリュームが必要だったので、話の構成を再考し、全ページをイチから書き下ろしました。なので毎月ネームの作成には苦労しました…。書籍化にあたっては、ねこくんの「転職後」の後日談の話を単行本用に書き下ろしをしています。ぜひ、ねこくんの「その後」も読んでいただけるとうれしいです。

――仕事をしながら、漫画を描くというスタイルは大変ですか?

正直、すごく大変です…。平日は朝から夜までフルで仕事をしているので、早朝と深夜の隙間時間に描き、土日は自宅にこもってひたすら描いていました。納期は絶対に守りたいので、スケジュール表をExcelで作って管理していました。それでも体調を壊して計画通りに進まず、落ち込むことも多かったです。会社勤めをしながら漫画をバリバリと描いている人は、本当にすごいと思います…。

――あおいしさんにとって「漫画を描く」ということは、どのような意味がありますか?

私にとって「漫画を描く」ということはデトックスに近いです。辛いことや悲しいことを漫画にして吐き出しています。SNSで公開することで、共感をいただけるのはすごくうれしいし、救われます。

――読者の皆様へメッセージをお願いします。

読者の方々がいたからこそ、書籍化の夢が叶ったと思います。本当に感謝しかありません。いつもお読みいただき、ありがとうございます!また第2弾が出せるように、引き続き漫画活動を頑張ります!


社畜の辛さや転職の難しさを描いた本作。職場の現実を愛らしいねこが頑張り抜く。転職の面接や資格試験の話も、アドバイス付きで学ぶことが多い。もし「転職」という文字が浮かんだら、残業ねこを読んでみよう。

取材協力:あおいし(@ao144444)

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