
有名大学を卒業して、大手の会社に入社。しかし、パワハラ気質な上司の圧に耐えられず、3年で退職。以降、10年間の引きこもり生活を送っていた山村。ようやく前を向き始め、スーパーでアルバイトを始めた。そこで出会った苦学生の21歳の女の子にデートに誘われ、連れて行かれたのはキャバクラだった!35歳の男が本気で恋をしたのはキャバ嬢だった、おたみ(@otamiotanomi)さんの「ド真面目な友達がキャバ嬢にハマった話」の怒涛の展開に目が離せない!
■スーパーのバイト同士で仲良くなった大学生とデート!!浮かれて出かけた先は…
本作は高校時代からの友達、山村と橋田とおたみの3人の友情と、初めて恋をした山村の物語だ。10年間の引きこもり生活を経て、スーパーの棚卸しのアルバイトを始めた山村。そこで出会ったのが、苦学生のいおり。昼はスーパーでアルバイトをし、夜のバイトも掛け持ちしながら学費を稼いでいるという。
山村と仲良くなったいおりは、デートと称して自分の職場の近くでご飯を食べ、店に連れて行く。恋愛に不慣れな山村はそれがデートだと思い込んでいたが、キャバ嬢でいうと頃の「同伴出勤」だった。
山村は初めていおりの客として席について2時間滞在し、2万5千円を支払う。その後、6万円を使い、彼女の誕生日には15万円を使うと意気込む。山村は彼女の手腕に思い切りハマって、本気で恋をしていた。
真面目で優しい山村がずぶずぶとキャバ嬢にハマっていく姿を見ていられない、橋田とおたみ。「山村をカモにするのはやめてほしい」と、2人はなけなしのお金を集めて彼女の店に向かった――。
――まずは、おたみさんが漫画家になったきっかけを教えてください。
小学生のときにクラスメイトと漫画を描き始め、そのまま描き続け美術高校、美術大学に進み大学卒業後に出版社へ投稿して漫画家になりました。
――ブログで連載中の「ド真面目な友達がキャバ嬢にハマった話」を描いたきっかけを教えてください。
この漫画は実際に僕の友人に起きたことを漫画にしているのですが、友人がキャバクラにハマった当時は、僕自身どう助言していいかわからずオロオロしていました。ただ、別の知人たちから似たような事例をよく聞いていたので「僕らの場合はこうだった」と伝えたくなったのです。
――好きになった人がキャバ嬢だった…。というお話ですが、切なくもあり、応援したくもなり、人生の勉強にもなるストーリーです。本作の見どころを教えてください。
見どころなんて大層なものはないですが、当時起きたことを羅列するだけではなく、そのときそのときの感情を思い起こして丁寧に描くことを心掛けています。
――同じ仕事をしているミクちゃんが登場してから、拍手やコメントがグッと増えていますが、どのように感じていますか?
ミクちゃんが人気なのは意外でした。といいますか…そういえば最近拍手やコメントが増えてるなと思っていたので、これはミクちゃんのお陰なんだとわかりました。ありがとうございます。
――本作の紹介の前に入る「立ち飲み屋のおじさんの名言」にも大きな反響がありますね。この名言は、どこで生まれているのでしょうか?
実際に立ち飲み屋の常連のおじさんにかけてもらった言葉を1コマ漫画にしているだけなので、酒場で生まれたといいますか。立ち飲み屋はいろいろな人生訓を持っている方がいて楽しいです。
――物語は、今全体でいうとどのあたりでしょうか?これから注目してほしいポイントがあれば教えてください。
本来なら中盤辺りなのですが、僕ら周辺の話なので地続きといいますか、今現在にも繋がっていますので、どの辺りで終わるかはまったく決めていないです。
――読者の皆様にメッセージをお願いします。
いつも読んでくださってありがとうございます。ブログでのコメントやいいね、Xでのいいねやリポストもとても励みになっています。重ね重ねありがとうございます。
彼女のためにシフトを増やすという山村。橋田やおたみは、山村の優しい性格に付け込んでお金を落とさせようとするいおりが許せない。山村が次第にキャバ嬢の手腕にハマっていく姿に「やっぱりな」と見ていた読者も、今では「目を覚ませ、山村!」と、彼のド真面目な性格を知って、橋田やおたみ側の気持ちになってしまう。なんとかして目を覚ましてほしい2人の奮闘は、まだまだ続く。
取材協力:おたみ(@otamiotanomi)