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すみだ水族館に誕生した新エリア「小笠原」&新常設展示「オガサワラベース」オープン

  • 2023年11月7日
  • Walkerplus

2023年9月30日、すみだ水族館(東京・墨田区)に新常設展示「オガサワラベース」がオープン。既存の常設展示「小笠原大水槽」と「アクアスコープ」と合わせ、新エリア「小笠原」が誕生した。オープン初日には東京海洋大学名誉博士でタレントのさかなクンや小笠原村観光局 宣伝部長のマスコットキャラクター「おがじろう」らが登場した。

■「オガサワラベース」でアオウミガメの赤ちゃんを公開

すみだ水族館に新しく誕生した常設展示「オガサワラベース」。すみだ水族館は2012年の開業時から東京都小笠原村と提携し、絶滅危惧種のアオウミガメの保全活動に参画。大水槽も小笠原の海を再現した「小笠原大水槽」で、“ボニンブルー”を表現している。

オープン初日にはさかなクンが来館。展示飼育チーム長の柿崎智広氏とともに小笠原の海や海のいきものについて解説。小笠原村の渋谷正昭村長からのビデオメッセージや小笠原村観光局の根岸康弘氏の挨拶もあり、オープンに花を添えた。

「オガサワラベース」の水槽には2頭のアオウミガメの赤ちゃんが泳ぐ。名前は「ボニン」と「ブルー」。小笠原小学校5年生の子供たちが考えたもので、小笠原の海の青色を表す「ボニンブルー」に由来する。

すみだ水族館ではこれまでもアオウミガメの赤ちゃんを預かり、外敵に襲われにくい大きさになるまで育てて小笠原の海に返すという活動を行っていた。この日は展示飼育チーム長の柿崎氏と一緒に2頭の体重と甲長を計測。「ボニン」は108グラム、8.2センチ、「ブルー」は93グラム、7.7センチという結果で、手のひらにのるほどのかわいい姿のアオウミガメにさかなクンも夢中。計測後はさかなクンと柿崎氏が水槽に放し、「ボニン」と「ブルー」が元気に泳ぐ姿を見せてくれた。2頭は約1年すみだ水族館で飼育した後、小笠原の海に帰っていく予定。ちなみに、昨秋からすみだ水族館で飼育していた2頭のアオウミガメは倍以上の甲長に育って今年の9月無事小笠原に帰っていった。

「ボニン」と「ブルー」のほかに、「オガサワラベース」には、ユウゼン、オガサワラヨシノボリなど、これまで館内のほかの場所にいた小笠原諸島のいきものを集めて展示。より小笠原の海や自然を身近に感じられるようになった。

■展示だけでなく、自然環境や産業観光、教育などの情報発信も

「小笠原」エリアでは、小笠原固有種の展示はもちろん、小笠原村の自然環境や産業観光、教育などの情報発信を行っていく。オープン当日は小笠原村観光局による小笠原ミニ講座や、廃棄されるペットボトルのキャップを使ったワークショップなどのイベントも実施。今後も広く世界自然遺産でもある小笠原の情報を発信していく予定だ。

この日はすみだ子どもPR大使の5人も参加。さかなクンや水族館スタッフに質問をしたり、展示の見学や小笠原ミニ講座に参加したりと、新エリア「小笠原」を楽しんだ。また、オープンのお祝いに小笠原村観光局 宣伝部長のマスコットキャラクター「おがじろう」も駆けつけ、愛らしい姿を見せた。さかなクンとのコンビネーションも絶妙で会場を和やかで温かい雰囲気に包んだ。

また、すみだ水族館が行っているサステナブルな活動「AQTION!」の一環として、今回、小笠原諸島の海浜清掃で回収した漂流物をアップサイクルし、ウミガメや、すみだ水族館で人気のペンギン、チンアナゴをモチーフとしたイヤリングやピアス、ネックレスなどのアクセサリーを作成。売上の一部は小笠原諸島のサステナブルな取り組みに還元する予定だという。「プラごみゼロアンバサダー」でもあるさかなクンも海浜清掃の現状などを話した。

またカプセルトイの中に「さわれるオガサワラ」が登場。小笠原の海のいきものの感触を再現したミニブック型のおもちゃで、開くとウミガメの産みたてタマゴや、イルカの肌の触り心地などが体験できる。

館内のカフェ「ペンギンカフェ」では「小笠原」エリア公開記念として、2種の小笠原カクテル (各700円、12月31日(日)までの期間限定)と「小笠原サンデー」(680円)を発売。カクテルは、小笠原への唯一の交通手段である「おがさわら丸」の船内で販売しているカクテルのすみだ水族館版。「ジョンビーチ」は小笠原ラムを使用して小笠原の海のブルーを表現。「コペペサンセット」はパッションリキュールで海辺の夕暮れを表している。

「小笠原サンデー」には小笠原産塩を使用したバニラソフト、小笠原産カカオを使ったウエハース、小笠原産のパッションフルーツソースを使用し、シロワニ型のクッキーをトッピング。カフェでも小笠原の魅力を堪能できる。

併設のショップでも小笠原グッズコーナーを設置。「AQTION!」の一環として生まれたアクセサリーやTシャツを販売。さらに、小笠原直送の小笠原レモンジャムやレモンサイダー、小笠原の塩などの食品も並び、新エリア誕生を盛り上げる。

「オガサワラベース」や新エリアが誕生したことで、これまで以上に小笠原の海が身近に感じられるようになった。これから約1年かけて大切に育てられる「ボニン」と「ブルー」の成長を見に足を運んでみよう。

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