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「仕事どうすんの?」「子供作る時期くらい考えなさいよ」妊娠して上司に退職に追い込まれた話【作者に聞く】

  • 2023年11月6日
  • Walkerplus

アパレル業界に約10年いた体験をもとに「女社会の知られざる闇。」を漫画化しているゆき蔵(@yuki_zo_08)さん。身バレしないようにフェイクは入れているものの、エピソードのネタはすべて実話ベース。時代に反したパワハラ上司やクセ強な顧客などが毎回登場する。今回はゆき蔵の先輩が店長に妊娠の報告をし、退職に至るまでのエピソードを紹介する。


ゆき蔵が先輩社員・優さんの異変に気付いたのは10月下旬。店舗の裏側のストックルームに駆け込む姿を見て心配していると、そこでこっそりとお菓子を食べている優さんに遭遇…!!困惑するゆき蔵に、優さんは自身が妊娠したことを伝える。優さんは、空腹になると気持ち悪くなる“食べづわり”の症状を起こしていたのだった。

「おめでとうございます」と祝福するゆき蔵。スタッフには安定期に入ってから伝えようと思っていたと言い、もちろん上司である店長にはすでに伝えてあるという。ゆき蔵が聞きにくそうにしていると、優さんのほうが口を開いた。「祝福してもらえるなんて思ってなかったけど…店長らしいよね。たったひと言『仕事どうすんの?』って言われた」と暗い表情を見せた。鬼ヶ島店長は他店舗のスタッフ間でも有名なパワハラ店長だが、わけあって社内上層部もパワハラを黙認する存在だった。

「でも仕事は好きだし、産休とって仕事は続けるよー!」と気丈にふるまう優さんだったが、このあと、事態はよくないほうへ急展開していくのだった…!!このエピソードについて、実際にゆき蔵さんに話を聞いてみた。

――優さんの妊娠を聞いたときのゆき蔵さんの率直な気持ちはどうでしたか?

もちろん「おめでとう」という気持ちが一番最初に出てきましたが、その後、その気持ちとは裏腹に優さんのことが心配になりました。店長の反応は思った通り、冷たいものでしたので…。

――優さんはどんな人でしたか?

店舗では二番手の立場で、店長の右腕のような存在でした。性格は優しくひたむきで、仕事に対して一生懸命に取り組む人でした。

――事態は悪い方へと進んでいくんですよね?

はい。優さんのつわりは、何をしても気持ち悪い“吐きつわり”に変化していき、休みがちになってきました。鬼ヶ島店長が、その状況を優しく受け止めるわけがありませんでした。挙句、優さんに対して、信じられない一言を吐き出すのです。優さんの気持ちを考えると、心が砕ける思いでした。

女性が結婚や妊娠を機に仕事を諦めることなく、キャリアを重ねて働き続けていける社会とするには、会社側のフォローは必要不可欠である。とはいえ、確かに一昔前までは妊娠した社員を非難する傾向の会社も多かった。そして現代においても表立っては言わないもののまだそういう空気の会社は残っている。

ゆき蔵さんのブログ「ゆき蔵さんぽ。」には、「女社会の知られざる闇。」のほかにも、実話をベースに描いたエピソードが満載!華やかなアパレル業界の裏に渦巻く闇の部分を覗けるとあって人気だ。基本的に毎日20時30分、多いときは1日に2回(12時、20時30分)更新しているので、ぜひ読んでみて!


取材協力:ゆき蔵(@yuki_zo_08)

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