「小太り専門家」の肩書きで、Twitterに食べることやダイエットについての漫画を投稿しているコオリヤマ(@koube_neko)さん。ネコのイラストとともに添えられた「1ミリも痩せる気がない」の一言には「自分に見えて仕方ない」「しゃーない!」などの声が寄せられ、人気となっている。コオリヤマさんにアイデアの源や、お気に入りの作品を聞いてみた。
■ネコが語る「痩せたいけど食べたい!」言葉に共感。ネタのストックは1000以上!?
「税金を いつか脂肪で払えたら」「昼食が終わり 間食がはじまる」と、絶妙にお腹の出たネコが語る「痩せられないあるある」。漫画を投稿し始めたきっかけを聞いてみると、実は以前は今とは違うスタイルだったそうだ。
「以前はキャラクターに『痩せられないあるある』だけでなく、いろんな『小言』を言わせていたのですが、その中でもダイエットや食べることへの小言に反響があって今のスタイルになりました。ネコのキャラクターは意図してぽっちゃりにしたわけではないんです。当初からこのフォルムですが、続けていくうちに自然とマッチしていった感じです」
痩せたい気持ちはあるけれど、美味しい食べ物と食欲にはあらがえない。そんな思いをしたことがある人は多いはず。思わず笑うと同時に納得してしまうコオリヤマさんの漫画だが、アイデアはいったいどのように浮かんでくるのだろうか。
「スマホのメモ帳に普段の生活で起こったことをネタとしてストックしています。今では1000以上ネタがあるので、マンガを描くとき、それを眺めていれば自然とストーリーが浮かんできます」
■読者の声に二ヤリ。コメントから誕生したネタも
食に関するモットーを聞いてみたところ、「まずメニューに大盛の表記を探します」とコオリヤマさんらしい一言が。読者からも「あなたが悪いのではなく、そんなに美味しいのが罪なのです」や、「食べてから痩せる方法を考える」などのポジティブな声が続々と寄せられている。これらのコメントはコオリヤマさんの楽しみでもあり、インスピレーションにもなっているようだ。
「読者の方のコメントには、いつも二ヤリとしてしまいます。以前投稿した『脂産家』や『マヨえる子羊たちよ』というマンガは、許可を取ってコメントを元に描かせていただいたものです」
そんなコオリヤマさんに、数ある作品の中からお気に入りの漫画を聞いてみた。
「『痩せたいVS食べたい』マンガが自分でも気に入っています。どうあがいても『食べたい』には敵わないです。あとは、『生きるのに精一杯で痩せられへん』マンガですね。心の声が漏れたようなネタに自分でも納得。反響が特に多い作品です」
最後に、今後の展望と読者へのメッセージを貰った。
「今後も変わらず小太りマンガを投稿し続けたいです。みなさんのコメントに支えられているといっても過言ではありませんので、ぜひコメントお待ちしております!」
食べすぎにはもちろん要注意だが、美味しい食事はやっぱり我慢が難しい。読めば読むほどお腹が空いてきそうなコオリヤマさんの漫画を、これからも楽しみにしたい。
取材・文=松原明子