サイト内
ウェブ

「適応障害によるうつ」と診断。心を無にして1度目の休職へ「何も感じないようにしないと自分を守れなかった」【作者に聞く】

  • 2023年8月29日
  • Walkerplus

SNSでメンタルや生きづらさを題材としたイラストと言葉を発信しているなおにゃんさん(@naonyan_naonyan)は、かつてうつと適応障害から会社を休職。当初はそんな自身について「恥ずかしい、情けない」と感じていたが、今では「休職して良かった」と思っているそう。

コミックエッセイ「うつ逃げ~うつになったので全力で逃げてみた話~」は、そんななおにゃんさんの実体験をベースにした作品。病気から、会社から、果ては日本からも全力で逃げた1年間を赤裸々に描く。

第5回の今回は、自分がうつだと知った時や、会社に休職の報告を行った際の正直な気持ちについて。


はじめて訪れる心療内科に少し緊張していましたが、実際は、風邪をひいた時などにかかっている普段の内科と、全く変わりませんでした。心療内科ってどこか怖いイメージがあったので、逆にびっくりしたほどです。先生も気さくで優しい方でした。ただ、現在はコロナ禍の影響もあり、心療内科に通院する人も増えたらしいので、初診の予約がなかなか取れないことが多いです。もし受診を検討されている方がいたら、早めの予約をおすすめします…!

『まさか自分がうつだったなんて…』みたいな話を見聞きしていたので、私もショックを受けるのかな?と思っていたのですが、実際に「適応障害によるうつ」と診断された時は逆にホッとしました。急に不安感に襲われた原因がわかったような気がして、かえって安心したのだと思います。

しかし、自身がうつ病で休職することについては、周りの人にほとんど言いませんでした。伝えたのは、本当に仲のいい友達2~3人だけですかね。うつになったと伝えることで、心配をかけたり、気を遣わせてしまうのは申し訳ないという気持ちがあったので、なかなか言い出すことができませんでした。

主人公(自分)をうさぎで描いているのは、単純に描きやすいからです。特に自分を人間として描こうとすると、どうしても照れが出てしまうし、もしかしたら少しいいように格好つけて描いてしまうかもしれないので、あえて人間じゃない動物にしようと思いました。あと、ぶっちゃけて言うとうさぎって、耳が長いぶん、デッサンがちょっと狂っててもバランスが取りやすくて描きやすいということもあります笑

また、人間に顔がないのは、私に人間を描く画力がないということもあります。しかしそれ以上に、人間が苦手で、怖くて描けないからだと思います。でも、苦手なものは苦手だし、できないことはできません。だから、逆にそれを個性だと思って、これからも顔なし人間を描いていこうと思ってます!笑

絵柄にも内容にも、なおにゃんさんの内面がたっぷりと反映された漫画「うつ逃げ」。漫画はこれからいよいよ休職期間に突入し、過ごし方や考えたことが描かれる。今後の展開も楽しみにしたい。

取材・文=石川知京

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。

掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。
Copyright (c) 2024 KADOKAWA. All Rights Reserved.