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【漫画】「ながら放鳥」は絶対NG!身近に潜む鳥さんにとっての危険とは??

  • 2024年1月4日
  • Walkerplus

ペットとして人気の高い小鳥。ウォーカープラスでは小鳥と暮らすうえで知っておきたい知識や疑問を徹底解説するコミックエッセイ「トリ扱い説明書」より印象的なエピソードを厳選してお届け。3羽の小鳥と暮らす鳥野ニーナさん(@sinamomomomo)の漫画と、「森下小鳥病院」の院長・寄崎まりを先生の監修&エッセイで、小鳥の飼育に必要な知識を身に付けよう!

今回は、暮らしの中にひそむ鳥さんにとっての危険について。何気なく使っているものや観葉植物が、取り返しのつかない事態を引き起こすことも。気を付けるべきことを、著者の鳥野ニーナさんに聞いてみた。

「鳥さんは好奇心いっぱいなので、さまざまな場所に飛んでいき、何でもかじって味を確かめます。そんな鳥さんに特に多いのが、金属中毒。元気がなくなる・吐く・フンが濃い緑色などの症状があった場合は、すぐに病院へ連れて行きましょう」

「また、目に見えるものだけでなく、タバコや香水などの見えない『気体』にも危険がいっぱいです。殺虫剤や蚊取り線香も使うことができないため、虫との戦いには苦労しています。もしも出てしまった場合は、旦那さんが物理攻撃で対処しています」
■実際に多い事故とは?獣医師が解説
では病院には、日常のどんなことが原因で運ばれてくる鳥さんが多いのだろう。実際に多い事故について、「森下小鳥病院」の院長・寄崎まりを先生が詳しく教えてくれた。

「毎日診察していると、実に多くの鳥さんが事故にあって病院へ運ばれてきます。今回は、その中でも特に多く起きている事故について紹介します。

漫画でも描かれた金属中毒は、一番多くみられる事故です。鳥さんは歯の代わりとして胃の中に『小石や砂』をためて、エサを砕きます。そのため小石や砂を飲み込む習性があり、有毒な金属片も同様に飲み込んでしまうのです。特に鉛や亜鉛を飲み込んでしまうと、激しい症状が出ます。キレート剤の治療で回復することが多いのですが、たくさん飲みこんだ場合や治療が遅れた場合には、命を落とすこともあります。なかには一命をとりとめたけれど、両足が麻痺したままの子もいます。主な原因はカーテンウェイト、陶器の釉薬、一部の塗料、アクセサリー、錆びた亜鉛メッキのケージなどです。キッチンや窓周辺で遊んでいて発症することも多いです。発症した鳥さんの飼い主さんは『誤食の心当たりはありません』とおっしゃる場合が多いため、ながら放鳥は絶対にしないようにしましょう。

料理をしているときや食事中も危険がいっぱいです。鳥さんがやけどをして運び込まれるケースも多数あります。熱湯を全身にかぶってしまったり飲み込んでしまったりすると、助からないこともあります。なかには、『ラーメンをつくっている鍋に飛び込んでしまった』『食事中、お味噌汁に入ってしまった』なんて事例も。料理や食事中は、絶対に放鳥しないようにしてください。

他にも料理中は危険が多く、テフロン加工のフライパンを加熱した際や新品のオーブンレンジを使用した際の事故が報告されています。料理中は鳥さんをキッチンから遠ざけて、必ず換気しながら行いましょう。

また、扉を閉めるときは気を付けましょう。人に良く慣れている鳥さんは、飼い主さんの後をついてくることもよくあります。トイレやリビングなどへ行く時に鳥さんがついてきたことに気づかず、ドアを閉めるときにはさまって骨折してしまう事故も多々あります。鳥さんがお部屋に出ている時は、注意して扉を閉めましょう。

また、鳥さんが近くにいることに気づかずに蹴飛ばしてしまったり、座るときにつぶしてしまったりするケースも多発しています。

日光浴のために鳥カゴごと窓の外に出すときは常に、ネコやカラスが狙っていると考えましょう。カゴの中に入っていても、外敵が近づいてくると鳥さんはパニックになります。カラスに片足を持っていかれ、緊急処置をした子もいます。日光浴は、戸越しの室内で行うか、窓の外に出すとき絶対に目を離さないでください。

においが出るものは鳥さんのそばでは使わないようにしましょう。アロマやお香、香水などは、呼吸器に影響する可能性があるので使わないほうが良いでしょう。マニキュアや除光液も、鳥さんのそばでは使わないでください。

煙を部屋に充満させる殺虫剤は、かなり危険です。お隣の部屋で殺虫剤を焚いたため、鳥さんが亡くなってしまったケースもあります。また、ゴキブリ用の殺虫剤を忌避剤としてドアの外にスプレーしたら、玄関に置かれた鳥さんに神経症状が出たことも。殺虫剤は絶対に使用しないようにしてください。また、マンションの修繕工事などで部屋の中までにおいが入ってくるような場合も、鳥さんを避難させるなどの対策を取りましょう。

冬は足の裏のやけどに注意しましょう。冬場には低温やけども多発します。保温電球をケージの中に取り付けてしまうと、その上に乗った鳥さんの足の裏がやけどしてしまいます。部屋が寒くてスイッチの入った炊飯器の上に乗ってしまい、やけどしてしまった子もいました。保温電球は必ずケージの外に取り付け、調理器具のある部屋では放鳥しないなど、必ず注意してください」

「小鳥と楽しく幸せに暮らしたい」と願うあなたの役に立つ、超実用的な知識が満載の「トリ扱い説明書」。これからもさまざまな情報を届けるので、楽しみにしてほしい。

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