島根県随一の観光スポット・出雲大社から車で約15分。神西湖(じんざいこ)という「出雲国風土記(いずものくにふどき)」にも登場する湖に面した場所にあり、美しいレイクビューを誇る「グランピングベースIZUMO」。2022年7月にオープンし、山陰随一の美景と充実した施設で人気を呼んでいる。
■【ロケーション】出雲大社から車で約15分。神話にも登場する湖のほとり
JR山陰本線・江南駅からタクシーで5分ほど。今回紹介する「グランピングベースIZUMO」は、「湖畔の温泉宿 くにびき」(以下、温泉宿)の敷地内にあり、温泉宿の送迎バスに乗車することもできる(要予約)。
出雲といえば、広大な宍道湖(しんじこ)が有名だが、「グランピングベース IZUMO」が面する神西湖も美景では負けていない。西南方向には、三瓶山(さんべさん)がそびえ、アシやガマが群生する様子がのどか。年間を通じて100種類もの野鳥が飛来し、野鳥観察舎からバードウォッチングもできる。また、東を望めば湖越しに素晴らしい朝日も見ることも。
■【ドーム型テント】冷暖房完備、鍵付きドアで快適・安全ステイ
グランピングエリア内は、7つの大型ドーム型テントと、BBQなどをするためのガゼボ(西洋風あずまや)付きテラスが並ぶ。
テント内は空調完備で、真夏でも真冬でも快適に過ごすことができる。ベッドカバーやクッションが白、ブルー、グレー系にまとめられており、とてもシックな雰囲気。冷蔵庫(ミネラルウォーター付き)やハンドミルのコーヒーセットをはじめ、宿泊人数分のタオル類、歯ブラシ、コップ、ブランケットが用意されている。もちろん、室内からも神西湖の景色はバッチリだ。
■【天然温泉】“美肌の湯”でしっとり＆つるすべ肌に
グランピング利用者は、隣接する温泉宿の温泉に無料で入浴可。シャンプー＆リンス、メイク落としは用意されているので、化粧品や着替えだけを持って、気軽に利用できるのが大きなポイントだ。この温泉は「湖陵温泉」という名で親しまれる“美肌の湯”が、地下1100メートルもの深い場所からコンコンと湧出。入浴後の肌はつるっとすべすべ、しっとりと潤う。冬場は体の芯からポカポカに…。
内風呂以外には、男女別の露天風呂、打たせ湯もあり。チェックイン後、就寝前(15時〜24時)、朝風呂(6時〜8時30分)と、温泉好きならぜひリピートしたい。
■【ユーティリティ】トイレは温泉宿内に完備
手洗い用の簡易キッチンはグランピングエリア内にあるが、トイレは温泉宿内で。男女別で清潔、夜中でも安心だ。
■【グランピング飯】ガゼボで旬の海の幸、山の幸を味わおう
お楽しみの一つでもある夕食は、ガゼボ付きテラスでのBBQだ。BBQグリルは最初から薪が組まれていて、着火剤で簡単に火を起こせるので、ビギナーでもOK。
予算によって夕食の内容は異なるが、伊勢エビ・アワビ・サザエなどの魚介類、国産黒毛和牛、奥出雲ポーク、アヒージョなどが味わえる豪華版コースもある。旬の新鮮な素材を堪能しよう。オプションになるが、白飯はメスティンで自炊するスタイル。ふっくら炊き上がるのが驚き！
グランピングエリア内には、ファイヤーピットがあり、スタッフのレクチャーで火起こし体験もできる。興味がある人はトライしてみよう。
ちなみに、朝食はサラダ、パン、ローストビーフ、フレッシュジュースなど。ガゼボ付きテラスでもテント内でも食べることができる。
■【周辺の観光スポット】奥出雲、石見銀山へもアクセスしやすい
車があれば、自然豊かな奥出雲地方や、世界遺産の石見銀山へも1時間ほどでアクセスできる。宿泊前後に、これらのスポットに立ち寄るのもいいだろう。
「グランピングスポットはどんどん増えていますが、当施設は設備や料理のクオリティが高く、近隣の関西圏よりもリーズナブルなのがポイントです。今後はサウナ、ナイトシアターも計画中です。家族連れ、グループ、カップル、いろんな方々に楽しんでいただきたいですね」とは、スタッフの安部圭一さん。
さらなるアップデートが期待できる「グランピングベースIZUMO」。島根での観光や休日を計画している人にはおすすめのスポットだ。
取材・文＝東野りか
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