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【漫画】まるでファンタジー世界の“ソロキャン”!?少女の“週一ソロダンジョン攻略”に「続編希望」の声多数

  • 2023年2月3日
  • Walkerplus

誰に気兼ねすることなく過ごせるひとりきりの趣味。それは魔法の世界でも同様で……。趣味の「ソロダンジョン」を満喫する少女を描いたオリジナル短編漫画『ソロダン~週末は趣味を満喫させていただきます。~』に、「丁寧なソロキャン」「世界観が好き」と反響が集まっている。
アルファポリスにて『前世は剣帝。今生クズ王子』(原作:アルト)をコミカライズ連載中の漫画家・早神あたか(@yaminome)さんが自身のSNSに投稿した作品。pixivでは1万4000ブックマーク、Twitterでは1800いいねを集めた本作は、少女が週末にまるでキャンプ感覚でひとりきりのダンジョン攻略に挑むという物語だ。

「続編希望」「シリーズ化してほしい」と読者に続きを想像させる世界観の背景や、本作を描いたきっかけについて、作者の早神さんに話を訊いた。

■ソロダンはあくまで「趣味」週一冒険を満喫する少女の意外な正体
親と喧嘩して家を飛び出した少女。週末は家に帰らず趣味に走ろうと、彼女は初心者向けのダンジョンへと向かう。そこは観光ツアーも組まれるほど安全なダンジョンだが、それは上層部に限った話。最下部に広がる広大なフィールドはまぎれもない“狩り場”だった。

そんな最下部に単身飛び込んだ少女は、ライフルで魔物を狙撃し、その魔物を使ったいわばダンジョンの“ジビエ”で腹を満たし、簡易テントに潜ったらダンジョンの中だけでしか見られない“夜景”を眺める。

他の冒険者から「本業にしても稼げそう」と囁かれるほどの腕前を持つ彼女だが、あくまでダンジョンでの冒険は「趣味」。週一の探索が彼女にとってこれ以上ない息抜きなのだ。

束の間の休息を終えた少女は、しぶしぶ元の生活に戻っていく。帰宅し、怒る父の言葉をお茶を片手に聞き流す彼女がまとうのは瀟洒なドレス。王族との関わりもある大貴族の娘である彼女は、“現実”に戻ってきたことを噛みしめ、「ダンジョン行きてぇ…」とひとりごちるのだった。

■現実社会もファンタジーも変わらない「週末」への共感こめたラスト
RPGなどでなじみ深い「ダンジョン」を舞台に、どこか現実のソロキャンのような雰囲気で羽を伸ばす少女の一日を描いた物語。題材同士の掛け合わせの妙と、その世界での生活を感じさせる丁寧な描写が光る作品だ。そんな本作がどう生まれたのか、早神さんに制作の舞台裏をインタビューした。

――『ソロダン~週末は趣味を満喫させていただきます。~』を描いたきっかけを教えてください。

「商業でのコミカライズのお仕事を始めるようになってからオリジナルの漫画を全然描かなくなってしまったのですが、24時間で1冊の同人誌を作るという挑戦をやっている方がいて、24時間なら私にも時間が作れるかもしれないと挑戦し始めたのがきっかけです。『ソロダン』はその取り組みで作った3作目になります」

――ダンジョン探索が趣味という少女の冒険が面白い本作です。最初のアイデアはどんなところから生まれたのですか?

「主人公のアイデアは、いつか銃を使う貴族令嬢を使いたいなと思っていたのでそれを流用する形にしました」

――本作で特に意識した点やこだわったのはどんなところですか?

「物語のラスト、週末の趣味が終わりまた日常に戻っていく中で、すぐに『ダンジョンに行きたい』と趣味のことを考えるシーンです。月曜日からお仕事や学校に行く人に共感してもらえればと思いながら描きました」

――本作はいわゆる「ファンタジー」ですが、生活の手ざわりが丁寧に描かれているのが大きな魅力だと思います。

「ここ数年はライトノベルのコミカライズをたくさんチェックしていたのですが、やはり冒険者物が多くて……。そんな時、桑原太矩先生の『空挺ドラゴンズ』を読んで、実際のファンタジー世界には冒険者以外にも多種多様な職業があって、さまざまな人が仕事をして生活して生きていると感じました。だからこそ、そういう冒険を趣味の範囲で楽しんでいる人もいるんじゃないかと思いました」

――そんな世界ならではのアイテムなど、世界観のディテールはどんな風に作っていきましたか?

「道具や食事については『自分だったらこれがいいなぁ』と『こんなのあったら便利だなぁ』を混ぜ込んで考えています。ちなみにアウトドアの経験はここ数年ほぼないですが、最近はアウトドアの漫画や動画がたくさんあるので参考にさせていただいてます(笑)」

――pixivでは「続編待機」のタグがついたり、ユーザーからも続きが気になるという反響が寄せられました。ご自身ではどう感じていますか?

「とても嬉しかったのですが、2022年はたくさん短編漫画を描こうと決めていたのでそれを完遂するまでは続編を描こうとは思っていませんでした。今年から、いただいた反響に応えられるように少しずつ続編や連載に向けて動いていこうかなと思っています。現在は担当さんに企画書を出そうとプロットや設定の作り込みをしています」

――早神さんは現在、『前世は剣帝。今生クズ王子』のコミカライズもご担当されています。商業・個人制作含め、今後の展望について教えてください。

「『前世は剣帝。今生クズ王子』は『ソロダン』と違ってアクションありのダークなファンタジーです。もうすぐ今の章が終わり、新章に突入するのですが、原作の戦闘シーンが再現できるよう画力を上げたり、新しい技法にチャレンジしたいです。それと両立して、今年中に『ソロダン』の企画書を完成させて、新しい連載を始められればいいなと思っています。またそれとは別に、『ソロダン』を含め2022年に描いた短編作品をまとめて同人誌にしてコミティアに参加しようと思っています」

取材協力:早神あたか/ATAKA(@yaminome)

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