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TOTOが実践する「トイレ」を通した「持続可能なあしたへのとりくみ」に迫る

  • 2023年1月16日
  • Walkerplus

トイレ、洗面器などの衛生陶器では日本の約6割のシェアを持つトップメーカー、TOTO。同社の製品は機能面・技術面で世界中から評価を得ているが、バリアフリー、ユニバーサルデザインなどの意識も高く、近年はSDGsに連動する取り組みも数多く行っている。

特にSDGsのターゲット6の「安全な水とトイレを世界中」に連動するような、同社の知見と思いが強く反映された製品や展開があり、本記事では主にこの中身に迫り紹介したい。

■TOTOのマテリアリティは「きれいと快適」「環境」「人とのつながり」

TOTOは企業理念実現のための重要課題として「きれいと快適」「環境」「人とのつながり」の3つのマテリアリティを掲げていた。いずれもSDGsに強くリンクする事業内容だが、ここでは特に生活者に寄り添う「きれいと快適」の取り組みにフォーカスしたい。

ご存じの通りTOTOは100年を超えるそのヒストリーの中で、水まわりを中心に人々の生活に関わる商品を提供し続けているが、その根源にあるのが「人々の生活を豊かにしたい」という創業時からの思いにある。これを基本とした商品開発において清潔性・快適性を進化させてきており、近年ではより実用的・衛生的な製品を実現している。顕著なものは以下の3つの実現だ。

■除菌……TOTO独自開発のクリーン技術によって、便器の黒ずみの軽減を実現
■防汚……陶器面をナノレベルにツルツルにするTOTO独自開発技術、セフィオンテクトによって汚れをつきにくく落ちやすくした
■清掃……便器のフチをなくし、渦を巻くような水流にすることでしっかりとした洗浄ができるようにした

門外漢には耳慣れない技術である一方、調べるとよくわかる通り、これらの技術は他社では真似できないTOTOならではの高度なものだ。

また、こういった高度な技術を製品に反映するだけでなく、使う人を限定せずあらゆる人にフィットするような「癒やし」にも感じるプロダクトデザインを投影している点もTOTOならではのものづくりと言って良いだろう。

TOTOでは2006年に設立された同社のUD(ユニバーサルデザイン)研究所を中心とした日々の研究から、こういった優れたデザインを実現している。

■社会的弱者への徹底した調査・研究をおこなった上での商品づくり

つまり、TOTOでは技術面・デザイン面双方から「すべての人の使いやすさ」を実現させているというわけだが、この背景には「徹底した調査・研究」があるという。

顕著な例として挙げられるのは「乳幼児連れの方」「性的マイノリティの方」などに対する、外出先でトイレを使用する際の困りごとなどの調査だ。こういった社会的弱者の意見を調査し、製品を通して、その課題を解決するような例も数多くある。

TOTOが提案した、誰にでもわかりやすい操作系設備(紙巻器、便器洗浄ボタン、呼び出しボタン)の壁面配置ルールなどはISOなどの世界共通規格制定にも貢献した好例だ。単に「製品を通してのサービス」ということだけでなく、「トイレ」という、人間にとって欠かすことができないシーンにおいて、全方面をリードし続けているのがTOTOと言って良いだろう。

■TOTOの思いが詰まった「TOTO宮島おもてなしトイレ」

これらTOTOの取り組みを象徴するようなトイレがある。「TOTO宮島おもてなしトイレ」というところで、世界遺産・宮島に建設された、言わば「トイレのショールーム」とも言うべき施設だ。

観光客の受け入れ環境の充実と、満足度の向上を目指す広島県廿日市(はつかいち)市と、「日本を世界のショールームに」を合言葉に日本のトイレ文化の世界への発信をめざすTOTOの想いが一致したことで実現したトイレであり、今では観光の一つとして国内外の人々の注目を浴びている。

「TOTO宮島おもてなしトイレ」には、出入り口や洗面空間を含む計8つのゾーンがあり、いずれも「宮島」の印象にもよく似合う日本的な作りとなっているが、特に興味深いのが「だれでもトイレ」である。

性別の異なる高齢者や発達障害者はもちろん、こういった人への介助者も入ることができ、より便宜的なサポートを行うことができるトイレで、もちろん性的マイノリティーの方も使用可能だ。

■環境負荷を抑えながら豊かな未来を目指す「TOTO水環境基金」「TOTO WILL 2030」

あくまでもトイレ、洗面器などの住宅設備機器メーカーとしての視線からSDGsを理解し、取り組み続けるTOTOだが、本記事でご紹介したものはほんの一部に過ぎず、同社のCSR全般への思いと実践は、さらに幅広く深いものが多い。

改めて同社広報担当者に、メーカー側から見た環境問題への課題、そして本記事でご紹介した製品作りだけでない実践の最たる例を聞いた。

「地球には多くの水がありますが、そのうち私たちが主に利用している河川や湖沼などの水として存在する淡水の量は、わずか0.01%です(※)。また世界の国や地域においては、トイレの水量に規制があるところもあります。

TOTOグループは、水まわり商品を提供する企業として、人々の暮らしに大きな影響を与える『水資源の枯渇』という課題に対応していく責任があると考えています。そして水道水の使用には浄水場や配送ポンプ、下水処理などでエネルギー(電力)が使われ、CO2が発生します。節水性能が高く、かつ快適に使用できる商品を世界中に普及させていくことで、商品使用時の水消費量を削減およびCO2排出していきます。

また、弊社では、2005年より世界の水環境を守るための助成金『TOTO水環境基金』を実施しています。助成金額は、お客さまに購入いただいた節水商品による節水効果、株主さまの株主優待制度による寄付、TOTOグループ社員によるボランティア活動の参加人数を基に算出し、さらにTOTOがマッチングすることで決定しています。ステークホルダーの皆様の環境貢献へのかかわりが増すほど、『TOTO水環境基金』の助成金が増えていく仕組みです」(TOTO広報担当者)

TOTOは「TOTO WILL2030」という新共通価値創造戦略も策定した。

「2050年にカーボンニュートラルで持続可能な社会の実現を見据え、2030年に『持続可能な社会』『きれいで快適・健康な暮らし』の実現を目指す、新共通価値創造戦略として『TOTO WILL 2030』を策定しました。地球環境に負荷をかけずに豊かで快適な未来社会を実現するとともに、経済的成長の実現を目指します。『TOTO WILL 2030』を通じて、国連の『持続可能な開発目標(SDGs)』に貢献していきます」(TOTO広報担当者)

文・松田義人(deco)

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