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小学生でコンタクトデビュー、でも「つけてこないで」…板挟みから抜け出せた思い出に「笑えるけど尊い」

  • 2022年11月18日
  • Walkerplus

眼鏡とコンタクトレンズ、どちらも視力矯正の道具だが、人によってどちらを選ぶか、またどの場面で使い分けるかはまちまち。特に眼鏡は容姿に関わるため、どうしてもかけることを受け入れられないという人も。小学校時代、眼鏡からコンタクトに変えたことで体験した辛さとうれしさのエピソードに、Twitter上で笑いと感動の反応が集まっている。

■「コンタクト付けてこないで」辛い言葉を乗り越えられた“いいこと”に涙
話題を呼んだのは、独特の画風とギャグで自身の思い出を漫画に描き、『カッラフルなエッッブリデイ』として書籍化もされた作家のむめい(@mumei10101)さんが10月末に公開した「コンタクトデビュー」という作品だ。

小学生の頃から、黒板の文字が見えないほど視力が悪くなっていたというむめいさん。そのため眼鏡を作るも、かけた自分の顔が嫌で眼鏡を避け続けていた。

その頑なさに親も折れ、むめいさんはコンタクトレンズデビューをすることに。「今まで通りの自分で生活できる」「見た目も気にしなくていい」と感激するむめいさんだったが、必ずしも順風満帆な出だしではなかった。

現在でも小学生でのコンタクトレンズ使用者は少数派。むめいさんの周りも他にコンタクトレンズをしている児童はおらず、物珍しさもあり「コンタクト付けてこないでほしいんですけど」と同級生から心無い言葉をかけられることもしばしばあった。

眼鏡をかけて生活するのはどうしても嫌だけれど、周りからコンタクトレンズのことでいろいろ言われるのも辛いという板挟みに、時には暗い気持ちになっていたむめいさん。

そんなむめいさんの心境を変えたのは、「まばたきしたらダメゲーム」という小学生らしい遊びだった。文字通りどれだけまばたきしないでいられるかのタイムを競うゲームで、コンタクトレンズをしているむめいさんは常勝。もちろん眼の健康にとってはよくないものの、その強さに「むめいちゃんすごすぎるよ」と称賛されたことで「コンタクトってこんなにもいい事があるのか」と少し前向きな気持ちになったむめいさん。

さらに家庭科の調理実習、どうしても目が痛くなるタマネギのみじん切りでも、コンタクトレンズ着用のむめいさんは平気。コンタクトレンズの利点を感じながらも「でもコンタクトしとるのちょっと変やよね…」と落ち込むむめいさんだったが、級友たちは「目の中に指入れるんやろ!?お前勇気あるな!!」「なんか大人って感じでカッコイイよ」と声をかけてくれた。

友人への感謝から、思わずうれし涙がこぼれるむめいさん。心配する級友たちにむめいさんは、「タマネギがしみたんや」と強がるのだった。

■「ダメと言われることもあれば、すごいと言ってくれる人も」漫画に描いた思い
辛い体験もありながら、最後には明るい結末を迎えた思い出のエピソード。Twitterでは7000件以上のいいねとともに、笑いのコメントが集まった。また、「笑えるけど偉い人が沢山出てきて尊い」と、辛い体験があっても自分を貫こうとしたむめいさんやそれを理解した親や友人に感動する人や、子供の頃眼鏡が嫌だった人やコンタクトレンズで苦い体験をした人から共感の声も多く寄せられていた。

むめいさんにこの話の舞台裏を訊くと、「母がコンタクトをしていたので、付けたり外したりしている様子をいつも見ていたせいかそんなにためらいはなかったです」と、コンタクトデビューそのものは大きな抵抗なく受け入れられたそう。「眼鏡なしで見える世界のほうが興味があったので、コンタクトする怖さなどは感じなかったです」と話す。

とは言え、周囲の反応で悲しい思いもした同エピソード。「当時はコンタクトがダメだと言われて少し傷付いたのですが、今思い返せば悪気はなかったと思うし、その子とはとても仲良くなりました。自分のしたい事が周りからをダメだと言われる事もあれば、逆にすごいと言ってくれる人もいるという経験でしたので、共感していただける方がいるんじゃないかと思って描きました」と、漫画として描いた思いを語ってくれた。


取材協力:むめい(@mumei10101)

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