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キャンプ場徹底解剖!「京急油壺温泉キャンプパーク」(神奈川県三浦市)|海と富士山を一望する絶景キャンプ場。馬と一緒に泊まれるサイトも!

  • 2022年11月4日
  • Walkerplus

惜しまれながら閉館した「京急油壺マリンパーク」(以下、マリンパーク)跡地に、2022年1月オープンした「京急油壺温泉キャンプパーク」(以下、キャンプパーク)。当時の面影はそのままに、新たにキャンプ施設へと変貌を遂げたという噂を聞き、その真偽を確かめに行ってみた。

■【アクセス】都心から約1時間!車でも電車でもアクセス良好
「キャンプパーク」は、神奈川県三浦半島の南西部、古くから観光地や別荘地として愛されてきた油壺湾近くに広がる。東京方面からは、車でも電車でも1時間余りとアクセスしやすい。車で向かう場合は、三浦縦貫道路・高円坊入口の分岐を出て城ヶ島方面へ。国道134号に出たら道なりに進み、油つぼ入口交差点信号を右折。約2.5キロ先に「キャンプパーク」の入口が見えてくる。

食料などを買い出しする場合、キャンプ場の近くには大きなスーパーはないので、途中にある「ベイシア三浦店」や「フジスーパー三崎店」を利用するのが便利だ。

電車の場合は、京急線が便利。品川駅から三崎口駅までは直通で69分。三崎口駅からは京急バス油壺温泉行きに乗り、終点で下車したら徒歩約5分で到着。都心から近いだけに、まとまった時間がとれないときでも手軽にキャンプを楽しめるのがうれしい。

■【コンセプト】初めての人もどこか懐かしい、思い出に寄り添うキャンプ場
こちらのキャンプ場は、2021年に閉館した「マリンパーク」の跡地を活用するために、期間限定(閉園時期は未定)でオープン。そのため、マリンパーク時代の面影が随所に残っているのがユニークだ。水族館やアシカショーを行っていた建物などは当時のままだが、芝生はテントサイトとして活用。レストランは炊事場にリニューアルされ、キャンプ場へと生まれ変わっている。

「マリンパークだったころの芝生を利用して、キャンプを楽しめるようになりました。敷地内には、当時の施設がそのまま残っており、懐かしいとおっしゃるゲストも少なくありません。日中は自由に出入りできるので、散歩を楽しんでいる方もいらっしゃいます」と話すのは、広報を担当する成田カンナさん。

■【楽しみ方】相模湾と富士山を望む絶好のロケーションで、思い思いに過ごしたい
ここでの楽しみ方を聞いてみると、「日がな一日、まったりと海を見て過ごす人が多いですね。晴れた日には、相模湾越しに富士山を一望。夕陽の沈む時間帯は特に美しく、運がよければ、富士山に夕陽がかぶる瞬間に立ち合えるかもしれません。日が暮れてきたら、海風を感じながら焚き火を楽しむ人も多いですね」と成田さん。確かに、三浦半島で相模湾に面したキャンプ場というのは、とても貴重。

昼間は公園として無料開放(ペットの入場は有料)されており、お散歩を楽しめるのはもちろん、有料で日帰りバーベキューやドッグラン、ポニーとのふれあい体験などができ、宿泊目的でなくても楽しく過ごせる。

不定期だが、木工教室(参加無料)が開催されることもあるそう。スタッフと一緒に、自然の素材を使った小物作りにチャレンジできるとあって、とりわけ親子連れに好評だ。運よく開催されていたら、ぜひ参加してみたい。

場内には、マリンパーク時代から愛され続けるビオトープも健在。メダカやカエル、ドジョウなど多様な水生生物を観察できるスポットだ。

犬連れに人気なのが、2カ所あるドッグラン。どちらも芝生で、ワンコの足に優しい設計。大型・中型犬用と小型犬用に分かれているのも安心。ワンちゃん用のシャワーや水飲み場もあり、自由に利用できる。日帰りでの利用は10~16時、平日1頭300円、休日1頭500円(いずれも入場料含む)。

■【キャンプサイト】目的別に選べるサイトがいろいろ。ポニーと過ごせるプランも
各区画には、「イルカ」や「アザラシ」「マグロ」など、かつてこの地で親しまれていた海獣や魚たちの愛称が付けられており、あちこちでマリンパークの名残を感じることができる。サイトは平地が多く、テントの組み立てやすさはそれほど変わらないため、「どんな風に過ごしたいか」で選ぶのがよさそうだ。

荷物が多いときなど車で乗り入れしたい場合は、オートサイトかカワウソの森跡地オートサイトへ。どちらも焚き火OK。オートサイトは、高さ30メートルはあろうかというほど大きなヤシの木に囲まれた南国ムード漂う空間だ。テントを張るスペースはよく手入れされた天然芝で、木々の間から海を眺めることもできる。

カワウソの森跡地オートサイトは、マリンパーク時代にカワウソが居た場所を整備したところで、8月に登場したばかり。1区画当たりの面積が広く、ゆったり過ごしたい人におすすめ。

最も海側にあるキャンプサイトは、車やバイクの乗り入れはできないが、目の前に相模湾と富士山を眺められる絶景が自慢。打ち寄せる波音を聞きながら過ごせるのも贅沢。こちらもよく手入れされた天然芝で、足元はフカフカ。焚き火は石畳上のスペースで行える。

マリンパーク時代にペンギン島があったペンギン島跡地キャンプサイトは、ファミリーやグループにおすすめ。1区画約90平方メートルあり、テントは何張でもOK。

ここならではの区画が、ポニーと一緒に泊まれるモンゴルサイト。1日1組限定の貸し切りで、他のサイトからは離れているため、完全プライベート空間を確保。なんと16~18時は、サイト内に2頭のポニーが放牧され、自由に触れ合うことができる。ポニーは、18時以降は隣接する馬小屋に入るが、すぐ隣なので様子を見守ったり、触れ合いに行くこともOK。よりポニーの近くで眠りたいという人は、テントを持参するかレンタルして、馬小屋の前に張ってもOKだそう。

モンゴルサイトは、あらかじめテントが張ってあり、中にはソファやラグ、小型のテーブルなどが常設。設営に自信がないという人でも安心して利用できる。ただし、寝具はないので、寝袋やコットを持参しよう。

■【手ぶらキャンプサイト】初心者にぴったり!レンタルで手軽にキャンプを楽しめる
「キャンプに興味はあるけれど、どう始めたらいいかわからない」という人におすすめなのが、手ぶらで贅沢キャンプサイト。テントやタープをはじめ、人数に応じたキャンプ道具がすべてそろったプランだ。設営や片付けも不要なので、初めての人でも心配無用。

■【ユーティリティ】管理の行き届いた共有設備、レンタル品も充実。温泉もすぐそば
受付のあるゲート棟では、施設内の各種受付を行うほか、テントやタープ、コット、調理道具などのキャンプ用品のレンタルが可能。薪や炭、紙皿、調味料などの販売も行っている。キャンプ用品のレンタルは、空きがあるものは当日でも借りることができるので覗いてみるといい。

男女別のトイレもゲート棟にある。サイトによっては、若干トイレが遠い場所もあるので、特に子供連れの場合は事前にトイレまでの最短ルートをチェックしておこう。ベビールームもゲート棟に設置されている。授乳室を利用したい場合はスタッフに一声かけて。

炊事場は屋内にあり、天候を気にすることなく使えるのがありがたい。24時間開放されており、荒天時などの避難スペースとしても利用できる。

場内にはシャワーや風呂はないが、すぐ近くにある観潮荘の油壺温泉を利用するのがおすすめだ。小網代湾を望む絶景温泉で、美肌の湯としても人気。シャンプー、リンスなどのアメニティがそろっているのでラクチン。

目の前はキラキラときらめく相模湾、天候がよければ富士山を真正面に望む絶景のキャンプパーク。日がな一日海を眺めるもよし、ポニーと触れ合ったり、自然探索を楽しんだり、愛犬とのんびり過ごすのもいい。毎月第2・4土曜の午前中は、駐車場でマルシェを開催。地元産の食材を手に入れて、キャンプ場で味わう贅沢も楽しめる。親子での初めてのキャンプにもぴったりのスポットだ。


取材・文=寳田真由美(オフィス・エム)、水島彩恵

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