水谷アス(@mizutanias)さんがTwitterで発信した「発達障害持ちが苦手な部分を、日々のちょっとした工夫で過ごしやすくするライフハック」が話題だ。優先順位のあるタスクや日々のやることをつい忘れてしまう人にも「これは使える！」「真似します」と、1.2万いいねや多くのコメントが集まっている(2022年10月11日時点)。
■付箋のサイズと色分けでタスクを管理
複数のタスクをこなさなければいけない時に便利なライフハックが「付箋」。色別に分けて、優先順位ごとに並べると視覚化できる。あれもこれもやらなくてはいけない時に、パソコンにぺたりと貼ったり、ノートに貼っておくと便利だ。
水谷さんのおすすめは、大きい付箋を大タスクとしてカテゴリー分けし、小タスクをさらに色分けして活用する方法。終わったら剥がして「タスク完了！」となる。しかし、書き込む手間があったり、付箋を無くしてしまうなどのデメリットもある。
■何度も確認する「～やった？」をラクにする「やることリスト」
水谷アスさんのお子さんは、複数のことを同時に言ったり、やらなければいけなくなると行動が難しくなるのだとか。何度も同じことを注意したり「やったの？」と声がけするのは、いう側も大変…ということで、水谷さんが考案した「やることリスト」を紹介している。
これは、やることをリスト化。誰が見ても簡単にわかるようなイラストで、やるべきことをリストにしている。終わった項目を「達成シート」の方に移動させる(マジックテープで貼り付ける)という仕組みだ。
やることをイラストで描いているので見た目もわかりやすく、全部できたら3ポイントなどポイント制にしているため、子供が遊び感覚でやってくれるという。また、親は貼っていない項目を確認すればいいので、今まで何度も「～やった？」と確認する手間が減った。さらに、このシートではお手伝いまで網羅しているのが特徴だ！
■「後で」を忘れないアプリ「リマインくん」が大活躍！
さらに、後回しにしてしまったことを忘れてしまいがちな時に便利なのが「リマインくん」というアプリだ。通知して欲しいことを打ち込むと、アプリが記憶してくれ、教えて欲しい時間を設定できる。
水谷さんは「2時間後に母に電話」、子供の持ち物やゴミの日などにも使える！とおすすめしている。小さなことほど忘れがちだが、これはうっかりを防げそうだ。
――どれも本当に使えるライフハックで共感の声が高いですね。1.2万いいねがついていますが、感想はいかがですか？
出来るだけ日々を楽に過ごせるように…とやってきたことでしたが、多くの方が共感や気付きを得て下さったことに驚きました。このライフハックで日々の負担を軽く出来る人がいると嬉しいです。
――「努力より工夫なんだな」というコメントがあり、本当にそうだなと思いました。やることリストシートは、親子のストレスが軽減しそうですね。
工夫することで不要な努力が減ることは間違いないのですが、工夫をするための努力があることもご理解頂けると嬉しいです。
――noteでは、やることリストシートがダウンロードできるそうですね。工夫したポイントや使ってみたい方にアドバイスがあればお願いします。
noteの「身辺自立シートを作ってみたよ」は半分程度は無料で読めるようになっていて、無料部分に工夫したポイント、材料など詳しく掲載してあります。有料部分は画像データと共に細かい作り方や使い方が書いてあります。気になる方はご一読頂けると嬉しいです。
――その他、どんな漫画を描いていますか？
今回Twitterに上げた漫画はごく一部で、その他ライフハックも入った電子書籍を出しています。ライフハック以外の内容なども入って1巻、2巻共に無料なので気軽に読んで頂けたら嬉しいです。
また、現在は自閉日記の他にTwitterとnoteで創作漫画の連載をしています。雰囲気は全然違いますが、良かったら読んで頂けると嬉しいです。
水谷さんは「100人が作品を見たとき90人には響かなくても残り10人にとくに深く響く、 そんな作品作りをしていきたいと思っている」という。今回のライフハック集は「つい」や「うっかり」を未然に防いでくれる優秀なアイテムばかりだ。知っておけば、小さなミスを防ぐことができるぞ！
■取材協力：水谷アス(@mizutanias)
