宇宙にあるコインランドリーには洗濯を求めてユニークな宇宙人が来客し、予想外の展開が巻き起こる本作。昔から趣味で絵を描いていたよよはち(@kDm844)さんと物語の制作が得意な夏乃雨(@ame_natsuno)さんがとある企画で出会ったことから、「サテライト・コインランドリー」が誕生した。Twitterでは約3万4000を超える「いいね」を獲得するなど、ネットを中心に反響を呼んでいる。
本作のこだわりや裏話などについて、原作者のよよはちさんと夏乃雨さんにインタビューした。
――「サテライト・コインランドリー」を描こうと思ったきっかけを教えてください。
【夏乃雨】ちょうどサテライト・コインランドリーの企画を思いついた時期が、世間が暗いニュースが続いていた時期だったため、読者の方がほっとした気持ちになれるような作品を作りたいと企画を構想しはじめました。その当時住んでいた家の近くにコインランドリーがあったのですが、ある夜散歩で前を通りかかったとき、暗い中でぼんやりと明るいコインランドリーを見て『なんか宇宙みたいだな』と思ったのがきっかけだったと思います。
――本作を描く上で、どんなことにこだわっていますか？
【よよはち】いくつかありますが、特にキャラクターを大事にすることを心がけています。ご都合主義でキャラを動かしてしまったり、キャラ崩壊したりすることがないように気をつけて描いています。また、個人的に"わかる人にはわかるネタ"が好きで、随所に散りばめているので、コメントなどでツッコまれるとうれしいです。
【夏乃雨】読者の方がふと夜空を見上げると、宇宙のどこかに「サテライト・コインランドリー」があるのかもしれない、そう思えるような日常を感じさせる“物語作り”を大切にしています。また、普段の作業では私の方でネームを作成し、よよはちさんに作画をしていただいているのですが、いかに世界観がよよはちさんに伝わるか試行錯誤しながらネームを作っています。
――登場するキャラクターがユニークでかわいらしいですね！キャラクターはどのように誕生しているのですか？
【よよはち】キャラクターのデザインや性格については、ほぼ思いつきです。夏乃雨さんからいただいたネームを眺めていると、頭の中でするっと生まれて動いてくれるので、それをただ紙に描いているだけです。
【夏乃雨】キャラクターについては、普段できるだけ人間観察をするようにしています。一見、突拍子の無い宇宙人だったとしても、『あぁ、こういう人いるよね』と読者の方に思ってもらえるような要素を一つでも入れるように意識しています。
――このたび、月刊コミックアライブにて第1話、第2話が掲載されました。読者にメッセージをお願いします。
【よよはち】まさか紙面に載せていただけるとは思っておらず、自分の作品が紙で読めるなんて感無量です。少し不思議なSFの世界観に浸かっていただけたら、また少しでも癒やされていただけたら幸いです。
【夏乃雨】まずは、本作品を読んでいただき本当にありがとうございます。連載が始まってから、想像以上にたくさんの方からあたたかいコメントやファンアートをいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。皆様の心に少しでも残るような物語を作っていきたいと思っていますので、これからもあたたかく見守っていただけるとうれしいです。
――最後に、今後の目標について教えてください。
【よよはち】小さな目標としては、楽しく描きながらスピードとクオリティをもっと上げていきたいです。大きな目標としては、単行本をまずは一巻から、そしてそのままコンスタントに出し続けていきたいです。また、映像化したらいいな…と密かに思っています。
【夏乃雨】実際に連載が始まってから、継続することの大変さを実感しています。まだまだ、皆様にお届けしたいエピソードがたくさんあるので、まずはそれらを描ききることを目標にしたいと思います！
「サテライト・コインランドリー」は、ユニークな世界観とかわいらしいキャラクターが魅力的な作品だ。本作はTwitterなどで今後も投稿予定のため、気になる方はぜひ見てほしい！
取材協力：よよはち(@kDm844)、夏乃雨(@ame_natsuno)
