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【漫画】大好きな人が帰ってくると大騒ぎ!全身を使って感情を表現する鳥さん/トリ扱い説明書

  • 2022年8月19日
  • Walkerplus

コロナ禍でペットの需要が高まっている昨今。特に小鳥は見た目のかわいさと、「散歩をしなくていい」「犬や猫と違ってしつけがいらない」など手軽に飼えそうなイメージもあって、人気を博している。しかし、「鳴き声が大きい」「問題行動を起こすためトレーニングが必要」といったケースもあり、「思っていたのとは違う」との理由から、手放してしまう人もいるのだとか。

そこでウォーカープラスでは、小鳥を飼いたい人や飼い始めたばかりの人に知ってほしい知識や注意点を伝える「トリ扱い説明書」をスタート。3羽の小鳥と暮らす鳥野ニーナさん(@sinamomomomo)の漫画と、「森下小鳥病院」の院長・寄崎まりを先生の監修&エッセイで、わかりやすくお届けする。

今回は、仕草でわかる鳥さんの気持ちについて。「鳥って表情がないのでは?」と思っている人も多いが実は感情豊かで、全身を使い気持ちを伝えてくれるのだそう。



鳥野ニーナさんが飼っているセキセイインコのメルちゃんは、旦那さんのことが大好き。放鳥中はいつもべったりくっついているのだとか。旦那さんが外出している時は仕方なく(!?)鳥野さんにくっついているものの、帰宅した気配を感じた瞬間、激しく鳴いて飛びまわっての大騒ぎ。「鳥さんの愛情深さに日々驚いています」と語る。

他にも、驚いた時は体を細くする、怒った時は目が三角になり体を左右に揺らす、手を見つめて離れないのはマッサージ待ちなど、鳥さんが発するサインを可愛いイラストと共に紹介。知っておけば、コミュニケーションがより円滑になりそうだ。

では、特に注意すべき鳥さんの行動はあるのだろうか。「森下小鳥病院」の院長・寄崎まりを先生が詳しく教えてくれた。

■寄崎先生のエッセイ「健康を維持するために、発情行動を把握しよう」
小鳥を飼ったことがない方に、「鳥の気持ちってどうやってわかるのですか?」と聞かれることがあります。なかには感情があること自体、信じられない方もいらっしゃるようです。私も飼育したことがなかったら、きっと理解できなかったでしょう。

小鳥は感情が豊かで、それを包み隠さず表現してくれている生き物です。昨今は行動の解釈が、さまざまな媒体で発信されています。それらを参考にしつつも、みなさん自身で鳥さんから発せられる心の声を感じ取ってみてください。

■こんな仕草には要注意!きちんと把握したい発情行動
発情の季節になると、鳥さんはオスとメスで特有の行動をとります。セキセイインコのメスの場合、のけぞって固まるような仕草が見られます。オカメインコのメスは「キョキョキョ」と鳴いてお尻をあげますし、ブンチョウのメスはお尻を振るようになります。これらは全て、オスの交尾を許容するポーズです。オスは、メスへエサをプレゼントするために吐き戻しをしたり、お尻を擦り付けるような仕草をしたりします。野生ではこれらの行動は同種の異性鳥に向けられますが、飼育下では同じ性別の鳥さん同士や人間、おもちゃにもこのような行動をとることが多々あります。

発情に関連する病気はとても多く、病院にかかった時も獣医師に「いつからお尻を振りはじめましたか?」などの質問をされるので、発情行動がいつからみられるか、どれくらい続いているのかなど、わかるようにしておきましょう。

■羽繕いについて
羽繕いは鳥さんの大切な仕事の一つで、一日の多くの時間を羽繕いして過ごします。野生では羽のコンディションが悪いと、逃げ遅れて生死に関わるからです。初めて鳥を飼う方の中には、「うちの子がやたら羽を痒がっているので、寄生虫がいるのではないか?」と心配して来院される場合もありますが、正常に羽繕いをしているだけというケースも多くあります。

羽は、日常生活の中で擦れたりして構造が乱れます。羽繕いは、嘴でその構造を丁寧に配置しなおし、きれいな状態に戻します。また、羽繕いの時は尾羽の付け根にある尾脂腺から出る脂を羽に塗ったり、オカメインコなどは粉綿羽という羽からでる白い粉を羽に塗ったりしています。

ちなみに、古い羽根が抜けて新しく羽が生えてくるときは白い鞘にくるまれていて、それを嘴で羽繕いして開いていきます。この時、鞘がフケのように見えますが、正常なので安心してください。

監修・エッセイ=寄崎まりを

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