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大阪土産の定番「551HORAI」がアイスキャンデーを売るのはなぜ?豚まん成功の秘密は“関西人”にアリ!

  • 2022年6月24日
  • Walkerplus

大阪土産といえば「551HORAI」の豚まんを思い出す人も多いのではないだろうか。およそ75年もの間大阪をはじめ全国の人々にほかほかの豚まんを提供し、特に新幹線駅近くの店舗は列が途切れないほどの人気ぶりだ。

そんな551HORAIだが、豚まん以外にも名物がある。それが「アイスキャンデー」だ。シロクマをプリントした涼しげなパッケージに、アイスが棒に刺さった昔ながらのスタイルは関西人の夏のお供。昔懐かしの素朴な味わいで、長く愛され続けている。

しかし豚まんが主力である551HORAIが、なぜアイスキャンデーの販売にも力を入れているのだろうか。今回は551HORAIを運営する株式会社蓬莱 営業部の八田実紀さんに、その疑問を素直にぶつけてみた。さらに、豚まんがここまで流行したきっかけも発覚!

■最初は「食堂」から!アイスキャンデー誕生の理由は?
551HORAIはもともと1945年に「蓬莱食堂」という食堂として始まり、豚まんの提供を始めたのはその翌年。創業者の出身地である台湾で親しまれていた豚まんを「大阪の人たちにも楽しんでほしい」と販売をスタートさせた。

そして1954年。創業者の「大阪の蒸し暑い夏をしのぐには、アイスがぴったりなのでは?」という言葉がきっかけでアイスキャンデーを発売。その予想は的中し、今ではなくてはならない人気商品となった。

しかし、現在の形にたどり着くまでに実は試行錯誤を繰り返しており、カップアイスやシューアイス、アイスケーキなどのさまざまな形で販売してきたという。大阪人の暮らしに最もフィットする形を模索した結果、「歩きながら食べられる」と最終的に棒タイプがマッチしたという。

発売以来変わらない味わいのアイスキャンデーは、「ミルク味」「アズキ」「パイン」「チョコ」「抹茶」「フルーツ」の6種類を通年で販売中。そして毎年夏場には2種類の限定フレーバーを発売しており、2022年の5月〜6月は「アーモンド」、7〜8月は「マスカット」だそう。今だけの味わいを逃さずに味わってほしい。

■豚まんが定番土産になったのは関西人のおかげ?
551HORAIといえば、大阪を訪れた人が帰る際に豚まんを買っていくお土産需要も大きいが、アイスキャンデーはどちらかといえば地元で人気の商品。家族への手土産や職場への差し入れなど、さまざまな場面で活躍している。また、八田さんは夏祭りの差し入れには必ずこのキャンデーを持っていくという。

主に地元で消費される理由は、豚まんとは違ってアイスキャンデーは長時間の移動には不向きなため。長距離移動の客には2時間程度持ち歩きできるドライアイスを入れて渡しているが、それでも東京まで持って帰るのはギリギリの時間。遠方の人は公式通販サイトで購入するのがよさそうだ。21本と30本のセットがあるので、夏の手土産や冷凍庫のストックにおすすめ。

ちなみに豚まんが大阪土産の定番になったことは、実は551HORAIにとって予想外の出来事だったんだとか。

「もともと豚まんは、近所で買って家で食べるというお惣菜的な立ち位置でした。ですが、関西の人たちが東京などに出かけた際に『551の豚まんおいしいで!』と口コミで広げてくれて、今のようなお土産としての人気が出たのではと感じています。関西人は自分たちの文化を自ら広める傾向にあると思いますね」

■これからも変わらず昔ながらの味わいを
1954年に登場して以来、人々に涼を与えてくれる551HORAIアイスキャンデー。今年の夏も変わらず大活躍が期待されている。

八田さんは「これからも、豚まんとアイスキャンデーを筆頭に今までと変わらずおいしいものを皆様にお届けしていきます。ちなみに私のおすすめのアイスキャンデーはチョコとフルーツです。ぜひ食べてみてください!」と話してくれた。

常に変化を求められがちな現代社会だが、551HORAIの商品を味わって感じるのは、変わらないことのうれしさ。これからやってくる夏、豚まんと一緒にアイスキャンデーを楽しんでみてはいかがだろうか。

取材・文=福井求

※記事内の価格は特に記載がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

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