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【漫画】母が夜勤でいない晩の、小さな挑戦。そこには母を慕い尊敬する気持ちがあふれていた

  • 2022年6月1日
  • Walkerplus

看護師でありシングルマザーであるまゆんさん(@mayun4311)。自閉症スペクトラムがあり特別支援学級に在籍する小学6年生の息子・太郎くんとの暮らしを漫画にし、Instagramで配信。さまざまな出来事を、まゆんさんと太郎くんが一緒に乗り越えていく姿に共感の声が多く届いている。ウォーカープラスでは「自閉スペクトラム症の太郎とやさしい世界」と題し、連載をスタート。まゆんさん一家の何気ない日常を、描き下ろしの新作漫画と共に隔週でお届けする。
今回のテーマは「母のまねして夜勤」。まゆんさんに当時の思いなどを聞きつつ紹介する。

■太郎くんが試した、一晩だけの夜勤
ある日、太郎くんがまゆんさんの「夜勤」について聞いてきた。

まゆんさんは、病気は昼も夜も関係ないため夜も働かないといけないこと、それでも少しの時間だけ寝られることを伝えた。太郎くんは知らない世界に興味津々。

そして、まゆんさんの次の夜勤の日。寝る前に太郎くんはあることを言い出した。母のまねをして「夜勤する」「少しだけ寝る(=仮眠)」をやってみると言うのだ。

太郎くんはまゆんさんから「1時間目と2時間目の授業を合わせたくらい寝られる」と聞いていた。そこで「少しだけ寝て」みたが、気づいたら朝になっていた。夜勤のまねは失敗。

太郎くんは「少しだけ寝る」ことがどれだけすごいことなのかと、感激して大騒ぎ!その素直な感動を、じいじとばあばは「尊敬が生まれる瞬間」だと感じた。

■太郎くんは母の夜勤に対し、寂しがるそぶりを見せなかったが…
まゆんさんは「自分が夜勤で不在になる時でも、太郎は私に対して寂しさを表に出すことが少なかったんです」と振り返る。ところが、「ある日の寝る前、私が夜勤と分かっているにも関わらず、太郎がばあばに『お母さんは?』と尋ねたことがあると聞きました。本当は寂しい思いをさせてるんだ、と胸がつまりました」

今回の太郎くんの話は、実はじいじとばあばから聞いただけだ。「夜勤のまねをしたことについて、太郎から私へ直接の報告はいまだにありません。ただ、私の知らないところで私のことを知ろうとしていることがほかにもあるんだと思うと、さらに愛しく思えてきました」。太郎くんが感動した通り、夜勤を繰り返すのはとても大変なことだ。そんな母に対する、太郎くんなりの尊敬の表現がとても印象に残る。

取材・文=折笠隆

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