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【漫画】幼い息子がスーパーで走る!逃げる!消える!子供との買物がこんなに大変だとは/自閉症育児奮闘記

  • 2022年6月7日
  • Walkerplus

コミックエッセイ「自閉症育児奮闘記~今できること」は、シングルマザーのまるさん(@shishishishimr)と、発達障がいと診断された幼い息子・リュウくんの日常を描いた作品だ。ただでさえ大変な初めての育児に加え、息子の成長への不安や戸惑い、悩みが描かれ共感を呼んでいる。また、そんな親の苦しみをよそに、ゆっくりと確かに成長していく息子の姿も微笑ましい。今回は、リュウくんがスーパーで逃げ回り大変だったという話を紹介する。

外出先ではじっとしていられないリュウくん。まるさんは一緒に買い物に出かけるが、体の大きいリュウくんは買い物カートに乗せられない。仕方なく連れて歩かせることになるものの、とにかく落ち着きのないリュウくんはまるさんに構わず走り回る。

やっと捕まえれば寝転がって泣き叫び、レジでは前の人の順番がまだなのに構わず進んでいく。まるさんはリュウくんの対応だけでヘトヘトになり、家路へ向かうのだった。

それから1年。リュウくんは少しずつ「人についていく」ことを覚え始めた。気づいたきっかけは、まるさんの友人の一言。

むしろ、まるさんと手をつなぎたがるようになったリュウくん。まるさんはスーパーで逃げ回ったころのリュウくんを思い出し、成長を実感する。

■自分の思い通りに動けないことが、こんなにストレスになるとは
そもそも初めての育児でもあり、幼い息子さんとの買い物には苦労したそう。「自分の思い通りに動けないことがこんなにストレスになるんだなと、とてもイライラして疲れていました。今も当時よりはついてくるようにはなりましたが、場所や日によってはいなくなることも多いです。今日も切符を買っている隙にどこかへ行ってしまい慌てて探したら、すごく遠くの方を一人で楽しく徘徊しているのを見つけて、走って追いかけました…」

漫画には「あれだけ買い物が大変だった」というセリフがあるが、今はだいぶ楽になったのだろうか。「ちょうどこの漫画を描いていた時は、落ち着いてついてくることが多かったのですが、最近またフラフラすることが復活していますね(笑)」。とはいえ、少し変化がみられた様子。「いつも買い物へ行くスーパーだと、息子も『お菓子コーナーはここ!』『ジュースはここ!』ということが分かるようになって、見失ってもだいたいその場所にいてくれるようになりました。前ほど焦ることがなくなったおかげで、落ち着いたと感じているのかも」

そんなリュウくんが、最近は手をつないでくるようになった。「興味があるものを見ると走って行っちゃうこともありますが、基本的に道を歩くときだけはしっかりと手をつないでくれます。車道への飛び出しや迷子になるといった心配が減ったのが、素直にうれしいです!」。こんな些細な仕草にも、リュウくんの成長が感じられて微笑ましい。

取材・文=折笠隆

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