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【漫画】学校に行けなくなった息子が自ら「行きたい」と言ったきっかけは?/「息子が学校に行けなくなった理由」

  • 2022年3月25日
  • Walkerplus

突然、学校に行けなくなった息子さんに関する体験を描いた漫画「息子が学校に行けなくなった理由」。花森はなさん(@hanamori_h)がSNSにアップしているこの作品が、同じような経験を持つ親などから共感の声を集めている。

小学3年生の3学期から行き渋りが始まり、4年生の6月には一度、完全に学校に行けなくなった息子さん。その後、支援学級に入ることが決まり、学校に行けなくなった息子さんが「図書の時間なら行きたい」と1時間だけ登校することに。「まさか登校すると言うとは思わなくて、だめ元で聞いてみたんです。予想外のことでした」と花森さんは振り返る。

それまでは泣き叫んでいた通学路もスムーズに進み、友達に囲まれている様子も描かれている。「友達とはしゃいでいるのを見るのも久しぶりだったので、泣くのを我慢するのに一生懸命でした。息子は今、長期記憶があまりできない状態で当時のことはもう覚えていないんですが、自分で作ったポケモンのマスコットを見てもらったことがすごくうれしかったようです」

■大好きな給食のため、自ら「行きたい」の言葉が!

16話では、図書の時間に続き、息子さんの口から「給食を食べたい」という言葉が飛び出す。「この時も、急に言ったんです。今はメニューが豊富で、息子は給食が本当に大好きでした。今でも一番後悔しているのは給食を食べられなくなったこと。中学生になって支援学校に1日だけ行けた日も、給食を食べたいから行くと言ったほどです。好きなメニューだと気分がのるようで、なかでもカツカレーがお気に入りです」

しかし、教室で給食の準備を待つ間、子供たちは付き添いの花森さんの存在にざわつき、投げられた言葉に息子さんがパニックを起こしてしまう。「子供にとって、学校では異物でしかない親がいることになるので、やっぱり事前に説明をしておいてもらうべきでした。バカにされていることはわかるけど、親が出るのも雰囲気が悪くなると思い、注意することができませんでした」と花森さんは話す。

この日を思い返しても、どうすればよかったのか今でも答えが出ないという。「教育上言うべきなのは先生?と悩んだりもしたのですが、先生には聞こえていませんでした。手を洗いに行こう、とかトイレに行こう、と教室をそっと離れればよかったのかもしれません」

その後、先生が息子さんと付き添いの花森さんについて説明を行うことに。「全員が受け入れているわけではなく、前と変わらず接してくれた子もいますが、嫌だなと思う子は遠巻きに見ていました。それはしょうがないことだと思います」

反対に、周りの子たちに助けられたことも多いという。「給食を食べるためだけに行っても、牛乳争奪のじゃんけんで息子が勝ったらみんな喜んでくれました。じゃんけんへの参加を誘ってくれたり、おかわりに並んでもいっぱい入れてくれたり、ありがたかったです」

■支援学級に入ったことが学校生活を大きく変えた

2週間の給食登校を経て、4年生の6月の終わりには息子さんは支援学級に入ることに。「嫌がるかなと思ったんですが、すんなりと受け入れていました。今後、漫画に出てきますが、仲が良かった子に連れて行ってもらったことがあるので抵抗がなかったようです」

この支援学級で出会ったY田先生が、これからの学校生活を変えることになるという。「この先生が小学校生活の中でメインと言ってもいい存在で、息子が中学生になった今でも、普通に話に出ます。食わず嫌いが多い方で、先生がよく食べたことがないと言っていた食べ物が家で出ると、先生ももう食べたかなって話したりします」

ほかの子供たちと打ち解けるのも少し時間がかかったが、楽しく過ごせるようになっていくそう。「最初は、みんなが遊んでいるのを固まって見ていました。2学期になるとわーっと一緒に遊べるようになって、その中の1人の子は未だに家に遊びに来てくれます」

花森さんはこのころを振り返り、支援学級に入ったことは大正解だったと話す。「普通の学級にこだわるより、ずっとよかったと思います。支援学級に行ったことで、4年生の終わりには1人で学校に行けるようになりました。目に見えることはわかりやすいから、ホワイトボードに今からすることを書いてくれたりと、Y田先生が環境調整をかなりしてくれたんです。パニック対応もわたしと先生しかできなかったほど、大きな存在でした」

Y田先生との出会いもあり、少しずつ変わっていく息子さんを描く「息子が学校に行けなくなった理由」。今後の展開を見守りたい。

取材・文=上田芽依(エフィール)

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