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【漫画】避けられるべき「友引の葬式」。恐怖の因習を描いたホラー漫画が怖くも切ないと話題に

  • 2021年12月29日
  • Walkerplus

普段はあまり意識しないものの、冠婚葬祭の場となると気にすることの多い、暦の吉凶を示す「六曜」。「結婚式なら縁起のいい大安」と言われるように、俗に「葬儀で避けた方がいい」とされているのが「友引」だ。そんな俗信に反した「友引の葬式」を描いたホラー漫画が「鳥肌が立つくらい怖い」とTwitterで反響を呼んでいる。

話題となっているのは、VTuberの茸谷(なばたに)きの子(@Nabatani_kinoko)さんが自身のTwitterに投稿した「喪服人妻が変な葬式に顔を出す話」。夫の転勤で地方に越してきたばかりの田池さんが、いきなり知らない人の葬式に出た日のエピソードだ。

■やけに明るい「友引の葬式」、その真相に震える
夫は仕事で留守にしており、知り合いもいない中、1人葬式に参列することになった田池さん。気まずさを覚えていたものの、通夜ぶるまいではお酒が入ったこともあり地元の人たちとすっかり打ち解け、「この辺の葬式ってこんなに明るいのかな?」と拍子抜け。

「亡くなったのが本当明るい人でさ 若いのは残念だけど普通っぽくしたくなかったの」という説明に納得し、故人の思い出話に耳を傾ける裏で、葬儀の参加者は田池さんに気付かれないようにそそくさと席を立ち、玄関先で「穢れた家に関わるんじゃなかった!」「絶縁だ」と口々に罵り去っていく。

その後帰宅し、葬式に出たことを電話で夫に告げる田池さん。だが夫は友引に葬式をあげたことをいぶかしみ、「友引は葬式すると友人も連れていかれるから避けるって聞いたな どうしてもする時は身代わり人形を棺に入れるんだって」と話す。その言葉に不安になった田池さんは「念のためね…」と、家にあったぬいぐるみに名前を書いた紙を貼り付ける。

その夜、玄関の扉が開く音に気付いて目が覚めた田池さん。夫が帰ってきたのかと思いきや、扉を開けたのは葬儀をあげられたはずの故人だった。身代わりのぬいぐるみでは力不足で、故人に気付かれる田池さん。憑りつかれそうになる寸前、故人は何かに気付いて去っていく。先ほどの通夜で「絶縁」を告げたはずの友人の一人が「友達だよなぁ」と思い返したことで、故人はそちらに引き寄せられたのだった。

後日、この地域では友引の日に死者の友人を連れていく「何か」が現れることを知った田池さん。かつては身代わりの人形を立てていたが、人形を作れないようになり新参者を「友人」として捧げるようになっていたのだという。葬式に参加した人々は自分が友人として連れていかれぬよう「絶縁」を告げていたのだった――。

本作は茸谷さんがフォロワーから聞いた話を元に、大きく脚色を加えたというフィクションながら、どこかに本当にありそうな風習に「怖い」「霊的な恐ろしさと人間の恐ろしさのダブルパンチ」と恐怖する声とともに、いいねが1万件を超える反響を呼んだ。またホラーの裏に垣間見えた友情に「切ないラスト」と評するユーザーのコメントも寄せられた。

作者の茸谷きの子さんはVTuberとしてYouTubeなどに動画を投稿し活動するかたわら、Twitterでは心霊・ホラーを中心に漫画作品を発表している。

画像提供:茸谷きの子@曖昧の惑星(@Nabatani_kinoko)さん

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