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“マッチョ写真”に救われた?「筋肉事業」創業から約1年半、無収入地獄から生還したワケ

  • 2022年3月15日
  • Walkerplus

巷に溢れるフリー素材の中に「マッチョ専用のフリー素材」という“キラーコンテンツ”を投下し、世間の耳目を集めたマッスルプラス代表・AKIHITO氏。先日も、マッチョフリー素材に続く新アイデアとして、1万枚ものマッチョ写真を組み合わせた「モザイクアート」を発表し、SNSを中心に国内外でバズっている。そこで今回、ウォーカープラス編集部ではAKIHITOさんを取材し、モザイクアートを着想したきっかけや、「筋肉事業」の苦闘の日々など、異才を放つ筋肉集団の“知られざる舞台裏”を聞いた。

■無計画で走り出した「筋肉事業」、1年半は無収入地獄だった

――話題の「筋肉紳士集団ALLOUT」を運営する『スマイルアカデミー』について教えてください。

【AKIHITO】筋肉紳士集団ALLOUTの代表・AKIHITOです。スマイルアカデミーは、福岡を拠点に2013年に前職の同期と一緒に創業しました。恐らく日本でも稀な“筋肉の会社”です。全国、500人以上のマッチョを繋ぎ、筋肉紳士集団ALLOUTの運営や、マッチョ専門のキャスティング、イベント企画運営など行っております。また、福岡ではパーソナルトレーニングジムも展開しており、こちらがコロナ禍において好調で徐々に拡大しております。

――創業当初からずっと好調を維持している?

【AKIHITO】正直なところ、創業時はほとんど事業内容を決めていないまま会社をスタートさせました(苦笑)。前職の経験を活かして人材紹介業を細々と行いつつ、学童保育サービス、会員制クーポンサイトなど、いくつも事業を起ち上げてはピポット(路線変更)を繰り返していました。1年半ほどは、まともに売上げを立てられず地獄でした。

■地獄を脱出する突破口は意外にも「筋肉」

【AKIHITO】そんな中でも、趣味の筋トレはずっと続けていて、あるとき、トレーナーさんにボディメイクのコンテストへ誘われチャレンジすることにしました。

そこで、「体もルックスもこんなにカッコイイ人たちがたくさんいるんだな」「でも、これほどコストと労力をかけて作った体を活かせる場所がない」と感じ、現在の「筋肉事業」を始めました。その後、筋肉を活かしたイベントや企画を行うと想像以上の反応を頂き、筋肉は関わる人を笑顔にし「筋肉は世界を救う」と感じ、これを全力でやっていこうと思いこれまで続けてきました。

――「筋肉は世界を救う」…素敵な言葉です!

【AKIHITO】「マッスル メイク スマイル」をモットーに、筋肉を通して世界に笑顔の輪を広げていく。また、私たちの活動をきっかけにフィットネスやトレーニングに興味を持つ方が増え、日本のフィットネス人口の底上げを図ることを目標としています。

■「こんな素材使えない!」というマッチョ写真を厳選して提供

――マッチョフリー素材の「マッスルプラス」といえば、「日常に筋肉をプラス!」というコンセプトの元、展開されていますが、なぜ 「筋肉」のフリー素材なのでしょうか?

【AKIHITO】弊社は筋肉の企画資料作成や記事を書く際、自分たちの筋肉やマッチョの素材を使うのですが、他の会社さんが筋肉の素材を使用したいと思っても、中々ないだろうなと感じました。実際調べても、意外とマッチョ専門のフリー素材が少なかったんです。であれば、「うちにはたくさん筋肉があるし」と半分ノリでスタートしました(笑)。

でも、せっかく作るのであれば、使用する方やそれを見た方が思わず笑ってしまうようなものにしたいと考え、「こんな素材使えないよ!」というマッチョ写真を厳選して提供しています。まずはマッチョフリー素材を見て笑顔になっていただきたい。「あなたの日常に筋肉でスパイス」をという想いも込めて『マッスルプラス』というサービス名にしました。ぜひ、疲れたときはマッスルプラスを見に来てください。

■笑顔を誘う「マッチョ写真」の制作秘話を披露

――たくさんの「マッスルフォト」がありえないシチュエーションで撮影されています。バズる「筋肉写真」を生み出す秘訣は?

【AKIHITO】1つ目は【ミスマッチ】ですね。「オフィスのマッチョ」「美容室のマッチョ」「学校のマッチョ」など、通常、マッチョが裸でいることのない非日常のシチュエーションほど面白くなります。

2つ目は【全力で楽しむ】。いい大人が“中二病全開”なことを全力でやってるのがいいんだと思います。撮影風景もかなりシュールで面白いのですが、私たち自身が全力で楽しんでるほど面白い写真が撮れます。そんな現場のノリで生まれる面白い素材もたくさんあります。

最後は【ストーリーを感じさせる】。これまでバズった「菜の花畑でマッチョをつかまえて」「授業中にこっそりプロテインを渡すマッチョ」などは写真一枚からその環境や前後のストーリーを想像させ、SNSでは勝手にいろんな設定を作って二次創作化されているものもありました。それぞれの持つ物語を想起させるのがいいのかもしれません。

■世界に1つだけの筋肉写真を「NFTアート」で表現

――NFT(非代替性トークン)アートに参画しようと思った経緯など、教えてください。

【AKIHITO】もともと「筋肉はアート」だと考えていて、筋肉を使ってさまざまな表現をしてきました。そんな中、ここ数年「NFTアート」が盛り上がってきて興味を持ち始めました。これまでマッスルプラスでは2000枚以上も素材を公開してきているので、「筋肉の結晶」として形に残す意味も込め、「モザイクアート」というアイデアに至りました。これまで、デジタルアートは複製が容易だったため、“世界に一つだけ”の作品と証明できるNFTの技術はバッチリはまりました。

――モザイクアートは誰がどのように制作したのでしょうか?

【AKIHITO】画像認識技術を活用して制作していて、大まかには下記のような3つの流れで制作しています。

(1)メインの画像(今回作品になった『菜の花畑でマッチョをつかまえて』)を一万枚に分割

(2)メイン画像とそれを構成するタイルになる画像すべての色の配置を分析

(3)メイン画像の色に当てはまるタイル画像をパズルのように挿し込んでいく

――いちばん苦労された点を教えてください。また、それらをどのように解決したのでしょうか?

【AKIHITO】この工程の中で、同じ画像が並んでしまったりしないようにするのが最も大変で、そうならないように試行錯誤しながら制作しました。メイン画像に選んだ「菜の花畑でマッチョをつかまえて」は黄色が多いため、写真選定で延々格闘する羽目になりました。

――完成したデジタルアート「2作品」についての想いは?

【AKIHITO】今年、最も話題になりマッスルプラスを広めてくれた「菜の花畑でマッチョをつかまえて」と「捨てマッチョ」はすぐに作品にしようと思いました。捨てマッチョは、シリーズのなかでも異質な「玉座に捨てマッチョ」(捨てマッチョなのに王様)を選びました。

マッスルプラスのNFTアートは、マッチョフリー素材の新作公開(月2ペースで新たなテーマを追加)にともない、売れる売れない関係なく、今後も月に1作品ほどのペースで新作を制作していきたいと思います。いつかこの筋肉の結晶に価値を見出す人が現れば面白いかなと思います。

――今後の「マッスル」な活動について展望を聞かせてください!

【AKIHITO】以前はリアルイベントが中心だったのですが、コロナ禍ですべてストップしてしまいました。その中で、マッスルプラスなどオンラインで楽しんでいただけるコンテンツやパーソナルトレーニングジムの展開に注力してきましたので、コロナ禍が落ち着いた暁にはぜひ“生の筋肉”を楽しんでいただけるよう「マッスルカフェ」などのイベントを再開してきたいです。

マッスルプラスのYoutubeチャンネルも開設予定で、シュールな撮影現場をお届けしていきますし、リアルもWEBも筋肉で楽しんでいただきたけるコンテンツをどんどんお届けします!将来的にはメタバースでの撮影イベントやエクササイズイベントなどもやっていきたいです。

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