サイト内
ウェブ

「推し」がいる人必見!カラフルな部屋が揃う大阪のホテルが提案した「推し活」応援プランがアツい

  • 2021年12月14日
  • Walkerplus

2020年から続くコロナ禍でさまざまなホテルが苦戦を強いられているなか、いわゆる「ラブホテル」も例外なく、客足が減る事態が現在も続いている。緊急事態宣言が出た際などは、一気に売上が落ち込むこともあるという。

そんな逆風のなか、ソロ利用や女子会、誕生日会などのサービスを始めるラブホテルも増加。なかでもユニークなサービスを行っているのが大阪・心斎橋のプチホテル「ローズリップス」だ。このホテルではカップル利用はもちろん、以前から「ラブホ女子会」に力を入れ、リムジンでの送迎や写真映えするバースデープランなどのサービスを提供している。

なかでも話題なのが、2021年7月から新たに始めた「推し会オプション」。「推し会」とは、好きなアイドルやキャラクターといった“推し”を応援する「推し活」の一環で、グッズやバルーンをズラリと並べ、誕生日や記念日を祝ったりする会合のこと。主に女性の間で流行しており、そんな彼女たちの推しへの情熱を「全力で応援しよう!」と始めたオプションだそうだ。

しかしローズリップスのオーナー・中西葉子さんはこのサービスについて、「実は私が思いついたわけじゃないんです」と話す。今回は、ローズリップスでの推し会が一体どういうものなのか、そして厳しい情勢のなかどんな思いでホテル経営に勤しんでいるのか、中西さんに話を聞いた。

■本人不在でも大充実!「推し会オプション」とは?
カップルはもちろん、女子会での利用が人気だったローズリップスで急増した「推し会」ユーザー。赤やピンク、青や紫など、応援しているアイドルのメンバーカラーやキャラクターのテーマカラーに合った部屋を選んでパーティーをしていた女性たちが、SNSでその様子を投稿していたのを中西さんが発見。「うちのホテルにこんな使い道があるんだ!」と衝撃を受けたという。

「ホテルの部屋のなかでどんなことが行われているかは、基本的に知ることができません。だからこそホテルが推し活に利用されていて、『そんなことしてたん!?』とびっくりしました。アイドルが大好きで実際に推しがいるマネージャーに話してみたら、『彼女たちの推し活を全力でバックアップしましょう!』と熱く提案され、推し会オプションを始めるに至りました」

このホテルが推し会に利用されるようになったのは、「推しのカラーに合った部屋を選ぶことができるから」が大きな理由だろう。好きなデザインの部屋を予約できることはもちろん、ペンライトや自撮り用のリングライトの貸し出し、全8色の推し色バルーンのプレゼントなどのサービスを展開している。アクリルスタンドやうちわ、写真やペンライトを持ち込んで推しを存分に応援できるのだ。

また、プランを予約すれば1時間前から入室OKで、イメージに合わせて自分で部屋のデコレーションをすることができる。他にもケーキを注文してホテルで受け取りもできるので、“本人不在の誕生日会”もばっちりサポート。「玄関がお客様の推しグッズの荷物でいっぱいになることもよくあります(笑)」と中西さん。そんな様子を見て、やりがいを感じるという。

事前予約でコスプレや撮影機材を無料レンタルできる「コスプレ撮影プラン」や、同じく事前予約で利用料無料の「カラオケオプション」なども開始。推し活に励む人だけでなく、「楽しくはしゃぎたい!」という人にも充実のサービスが取り揃えられている。

これらのサービスは開始して1カ月で飛躍的に予約数が増加。現在はどのプランも1日3~5件ペースで予約が入っているという。ローズリップスは個室、防音、そして匿名性という利点を生かしてソーシャルディスタンスを守りながら、自分たちの「好き」ができる場として新たなホテルのあり方を見出した。

■非日常空間でとっておきの思い出を
もともと中西さんは別の仕事をしていたが、父親からホテルを譲り受け、このホテルのオーナーとなったそうだ。しかし中西さんがホテルを引き継いだ頃は、まだまだラブホテルは「猥雑でいやらしいもの」といった印象が強く、女性が1人で入れるような雰囲気ではなかった。そこで中西さんは、「女性が主役のホテル、女性が喜ぶホテルを作ろう」と考え、外観や内装、サービスなどをイチから見直して経営を始めた。

「スキンケア、コスメ、部屋着や美容器具も無料レンタルできます。『デパコス』と呼ばれる一流ブランドを取り揃え、まつげエクステをつけていても使えるクレンジングやオイルフリーのスキンケアブランドなど、突然のお泊りでも安心してご利用いただけるようなサービスを提供しています」と中西さん。

推し会や女子会でも好評の内装は、かわいいものが大好きな中西さんが手掛けている。取材中も部屋を見て「この壁、少し変えたいな。あとでやろう」と、自ら動く姿が印象的だった。調度品にも力を入れており、ヨーロッパから輸入した高級ブランドのベッドやソファ、シャンデリアが並べられ、どの部屋も1歩入ればプリンセスになったような非日常が味わえる。

内装から調度品、そしてアメニティまでこだわり尽くされたこのホテルは、女性にとって夢の空間そのもの。中西さんは「このホテルは私が好きなものをぎゅっと詰め込んだ、いわば私の城なんです」とうれしそうに話す。女性オーナーが“実際に連れてってもらってうれしいサービス”を提供していることが好評に繋がっているのだろう。Instagramなどで部屋の写真を投稿する人も増えているそうだ。

すごいのは内装だけではない。宿泊にリムジンクルーズがついた「リムジン付き女子会プラン」や、バルーンやプレゼントのセッティング、サプライズ演出などがついた1番人気の「バースデープラン」など、さまざまなオプションをつけることができ、利用者の要望を叶えてくれる。プライベートも守りつつ、仲間とわいわい楽しめるプランが豊富なのが最大の魅力だ。

部屋はR、V、A~Eにランク分けされ、Cランクは女子会宿泊1名4500円~(2~6名利用可)、Rランクは女子会宿泊1名6000円~(2~6名利用可)。1室1室内装が違い、プランや利用時間、利用人数によって料金も変わるため公式サイトでチェックしよう。

■女性オーナーだからこそできるホテル作りを
ラブホ女子会の人気ホテルとして一躍有名となったローズリップスは、コロナ禍の自粛ムードにも負けることなく、むしろ常に攻め続けてカラオケやコスプレ、そして推し会という、中西さんも想像していなかった楽しみ方を提供している。

女性が1人でも気軽に訪れることができ、目的に応じた空間を作り上げていくにあたり、中西さんはローズリップスを「ラブホテル」ではなく「プチホテル」と呼称している。最後に、中西さんに今後の展望を聞いた。

「チェックアウトした後、お客様がエレベータホールで『楽しかった。また来たいね』と言ってくださっていることがあります。そのような言葉をいただくため、満足してお帰りいただけるようなプランや企画にこだわっています。これからも女性に選ばれるホテル、彼氏が彼女を連れて行って喜んでもらえるホテルとしてより進化させ、お客様のお声に耳を傾けて、誠心誠意取り組んで行きたいと思います」

恋人や友達と楽しむため、1人でリフレッシュするため、推しを応援するため。さまざまな用途で訪れる人々をアッと驚かせ、笑顔あふれるホテルを目指すローズリップスの進化から目が離せない。

取材・文=福井求

※料金一覧は公式サイトをご確認ください。
※記事内の価格は特に記載がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。
※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。
※新型コロナウイルス(COVID-19)の情勢により、利用人数等プランの内容が変更になる場合があります。

あわせて読みたい

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。

掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。
Copyright (c) 2024 KADOKAWA. All Rights Reserved.