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「Ikenobo花の甲子園」全国大会が開催!NMB48・梅山恋和「お花への愛が伝わってきた」

  • 2021年11月22日
  • Walkerplus

2021年11月14日、京都市中京区の池坊会館2階ホールで「Ikenobo 花の甲子園2021」全国大会が行われ、岐阜県立岐阜商業高等学校が優勝した。

この大会は華道文化継承を目的に2009年から開催されている高校生のための華道コンクールで、今年13回目を迎えた。今回は全国から140組が参加し、リモート地区大会で勝ち抜いた8地区の代表9校が全国大会に出場、華道日本一を競った。

各地区の出場校・チーム名は以下の通り。北海道 海星学院高等学校「Stella Maris」、東北 秋田県立平成高等学校「雪月花」、関東 群馬県立桐生高等学校「乙女椿」、北信越 文化学園長野高等学校「すみれ」、東海 岐阜県立岐阜商業高等学校「花あゆ」、東海 静岡県立田方農業高等学校「心奏花」、近畿 比叡山高等学校「千紫万紅」、中・四国 安田女子高等学校 「Crystal Rainbow」、九州 佐賀県立唐津南高等学校「ブルースター」。東海地区は25校以上の参加があったため、2校が代表に選出された。

■花材は当日発表。対応力が問われる30分
競技は3人1チームで制限時間30分。全国大会では「花の力」をテーマに、1人ずつ10分のリレー形式でいけこむ。作品は1種類の持ち込み花材に加え、大会が用意した指定花材を使用する。

今回は大輪の真っ赤なダリアやバラ、大輪トルコキキョウ、モミジ、リンドウ、カスミソウなど14種類が用意された。指定花材は会場で発表されるため、生徒はその場で構成を考え、あらかじめ選んだ花器に作品をいける。現場での対応力がものを言う競技だ。

■審査中はアンバサダーたちによるトークも
大会は生徒の入場に続き、前年の優勝旗の返還、各チームの自己紹介、指定花材の発表、全員で声を出す「フラワーファイト」に続き、いけこみを開始。今回は一般客の観覧はなく、各校の教師や父兄らと10人の審査員が見守るなかでの緊張感に満ちた競技となった。その模様はウェブでも配信され、お笑いコンビ・藤崎マーケットの2人が副音声を担当した。

30分の持ち時間が終了した後は、各チームが3分間のプレゼンテーションを行った。それぞれの花に込めた思いや伝えたいことなどを、プラカードや小道具なども交えて披露。

審査員は農林水産省近畿農政局の渡辺裕一郎次長、池坊専好次期家元ら10人。創意工夫や作品の印象、パフォーマンス、プレゼンテーションなどに加え、高校生らしい姿勢や取り組み方、3人の協力する姿勢、助け合う姿勢、池坊関係者は表現力や技術力などについて審査する。

審査中、会場では大会アンバサダーのお笑いコンビ・ミキがVTR出演。競技と同じ指定花材を使っていけばなに挑戦する様子が流された。また、藤崎マーケットも副音声の放送会場からメイン会場に駆け付け、同じく大会アンバサダーを務めるNMB48 梅山恋和とトークを披露。出場者と同世代の梅山恋和は競技について「どのチームもセンスのよさがあふれていた。皆さんのお花への愛が伝わってきた」と感想を述べた。

■全員1年生のチーム「花あゆ」が優勝!
いよいよ審査結果の発表。池坊専好次期家元から、優勝・岐阜県立岐阜商業高等学校、準優勝・群馬県立桐生高等学校、3位・静岡県立田方農業高等学校が発表された。惜しくも入賞を逃した学校にも敢闘賞が贈られ、健闘がたたえられた。

池坊専好次期家元は「花材をどう合わせるかが今回の結果につながった。上位入賞チームは作品とプレゼンのバランスが取れていた。優勝チームは3人とも1年生というなか、完成度が高く線の美しさが際立ち、堂々と自分たちの思いを伝えていた」と評価した。

優勝した岐阜県立岐阜商業高等学校のチーム「花あゆ」のメンバーの横山あこさん、松本夕奈さん、古田羽菜(はな)さんは3人とも1年生。リーダーの古田さんは「優勝できてとてもうれしい。いけている時は出来栄えが心配だったが、最終的には優勝という結果でよかった。来年、再来年も出場して優勝を目指したい」と、早くも次への意欲を燃やす。

華道日本一を競う「Ikenobo 花の甲子園」。来年に向けた戦いはすでにスタートしている。

写真・取材・文=鳴川和代

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