Instagramやブログで日常の“あるある”漫画を配信しているシブヤツキミさん(@shibuyatsukimi)。読者の中にもファンが多い食べ物や飲み物を擬人化した漫画シリーズの描きおろしの新作を、ウォーカープラスで隔週でお届けする。
今回はシリーズ初となる和菓子の羊羹を擬人化。これまでに擬人化してきた洋菓子は華やかなイメージが多かったが、“和”の羊羹はいったいどのようなキャラクターとなっているのか。こだわりポイントを聞きつつ、ご紹介する。
■不愛想かと思いきや、ツンデレな彼にときめく！
――「ようかん」さんは一途な武士ということで、“和”のイメージにぴったりですね。羊羹のどのようなところに“武士”を感じたのでしょうか？
「羊羹は固いし素朴なので、硬派な武士っぽいなと思いました。ようかんさんは無口で不器用ですが、心優しくツキミ思いの一途で素敵な人です。きっとチャラついたフルーツサンドさんとは話が合わないだろうな…(笑)。和菓子のキャラクターもこれからたくさん出したいです！」
――ようかんさんは着物が似合う武士ですが、ビジュアルでこだわったところを教えてください。
「最初はもう少し地味な感じだったのですが、せっかくだからもっとイケメンに…と欲が出て『イケメンな武士』を検索。新選組副長・土方歳三がまさに理想で、参考に描き直しました。表紙はちょんまげを羊羹にする予定でしたが、分かりにくいと思いやめました(笑)。ようかんさんが羊羹をかっこよく切った瞬間の表紙はお気に入りです！」
――今回は「大人になると羊羹の魅力に気付く」というテーマですが、ストーリー設定で工夫したところはありますか？
「本当はずっとおいしいのに気付けていなかったんだな～と思ったことを『実は、私が大人になるまで待っていてくれたんだね…』という感じで表現しました。大人になると好きなスイーツも変わってくるのでおもしろいです！スイーツの擬人化漫画を描くようになって、ますますいろいろなスイーツに興味が湧いてきました！」
ちなみに、シブヤさんが好きな羊羹は黒糖と蜂蜜だそう。「あんこを好きになったのが、実は最近なんです…他のフレーバーが入っているとさらに嬉しい！あ、もちろん普通の羊羹も好きですよ！」とシブヤさん。
雨に濡れたようかんさんに、「水ようかんになっちゃうじゃん」とツッコミを入れるシブヤさんの秀逸さに脱帽しつつ、ツンデレなようかんさんにキュンとせずにはいられない。
取材・文＝重藤歩美(ウォーカープラス編集部)
