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舞台で初主演を務める佐武宇綺「大好きな金木犀の香りに包まれながら演じます!」

  • 2021年11月10日
  • Walkerplus

舞台『時が巡る金木犀』が2021年11月11日(木)から15日(月)まで東京・コフレリオ新宿シアターにて上演される。

女優、歌手、声優、DJ、ラジオパーソナリティーとさまざまな顔を持つ佐武宇綺(さたけ・うき)がこの舞台にて主演を務める。

個別取材時は、佐武が大好きな白のワンピースに淡いベージュのニットベストを重ね着して登場。「今日はフワフワの白を着ています。森ガール的な格好が大好きで、白ばっかり着ちゃうんですけど、食べるときにソースとか付けちゃうんです。でも漂白剤をつねに家にストックしていて、キレイに洗濯するので、気にせず白を着ちゃいますね」とキラキラとした目で笑顔で語ってくれた。そんな彼女に出演にあたっての意気込みを聞いた。

――まずは、本作への出演が決まったときの思いを聞かせてください。

【佐武宇綺】主演として舞台に出演するのは初めてなのでうれしかったです。主演の大変さもなんとなくわかっていましたし、これまで一緒にお仕事してきた座長さんの雰囲気も見てきたので、プレッシャーと同時に、うれしさがこみ上げてきました。主演のお話をいただいたからにはがんばろうと
思って、「やります!」とすぐにお返事しました。

――上演が迫っていますが順調ですか?

【佐武宇綺】順調です!

――どんな役柄を演じるのでしょうか?

【佐武宇綺】木崎かえでという役柄になります。かえでちゃんはすごいふり幅が大きい子で、調子に乗るときはめっちゃ調子に乗る、とっても気が大きい子です。でも、家族思いでやさしいところがあったり、そうかと思えば、すごいしっかりしたところもあります。いろんな面を持っている女の子だと思います。

――役柄と似ているところ、違っているところを教えてください。

【佐武宇綺】調子に乗ったりだとか、大きな気持ちになって行動するところはあまり似ていないかもしれないですが、家族思いのところとか、大事な人を失ったときに思う気持ちは私も同じだと思います。かえでちゃんはツッコミの人で、私はどちらかと言うとボケの方なので、真逆かもしれないです。

――真逆の役柄を演じることをどう感じていますか?

【佐武宇綺】舞台に出演すると、ふだんの自分とまったく違う役柄を演じることも多くて。その子になりきって、その子の人生をリアルタイムな時間のなかで、皆さんの前で披露できるのですごく楽しいです。

1日2公演演じて、その子のことだけを思って過ごしていると、家に帰っても台詞が出てたりします。家族と晩御飯を食べているときも、ふだんの私だったらふわっとしているのに、元気めの役をやっている時は、テンション高めで帰ってきてるので、ムダに喋っちゃったりすることとかありますね。役柄が抜けなくてハイテンションのまま一日を終えたりすることもよくあります。

稽古終わりにラジオ収録があると、「うきらじ!はい始まりました」をゆっくりと話すんですけど、稽古終わりだと、喋るわ喋るわでディレクターの方が「めっちゃ喋るね」って驚いています。

――この舞台の見どころについて教えてください。

【佐武宇綺】実は2役演じるんです。かえでちゃんとライチというメイドちゃんの役柄も演じます。もちろんメイドの衣装を着ていて、ふふって笑うちょっと不気味な、奇妙な笑みを浮かべるキャラ設定になっています。ライチはダンスも踊るので注目して欲しいです。

クライマックスでは、感情に動かされて自然と体も動いちゃうみたいな、体を使うシーンもあるので、楽しみにして欲しいです。カンパニーの雰囲気が、個性あふれるみなさんばかりでとても濃くておもしろいです。グラビアアイドルを演じる子もいて、水着姿で出てきます。残念ながら私は水着では出てきませんが(笑)。

季節を感じさせるシーンがたくさんあるので、夏服、秋服などの早着替えはあります。『時が巡る金木犀』の金木犀ということで、寒い季節がメインになるので、そこを描くために夏から始まっているんです。

私は元々、金木犀がとても好きで、金木犀の香りをかぐと季節の変わり目を感じられるので大好きなんです。でもかえでちゃんは、金木犀の香りにすごいトラウマがあるんです。あの香りで家族を失ったことを思い出してしまうんです。

だから、私とかえでちゃんのその違いを私のなかでどう落とし込むのかを考えながら演じています。本番では、金木犀の香り(香水)を付けながら演じようと思っています。「観に来ていただいたお客さんに少しでも香ればいいな」「香りからも感じてもらえるんじゃないかな」という気持ちで演じます。最終的には、かえでちゃんに金木犀が好きになってほしいなって。

――ところで、台詞はいつもどうやって覚えていますか?

【佐武宇綺】今回の舞台は主演ということで、とにかく台詞量が多くて、台詞は、台本がボロボロになるまでひたすら目で暗記するんです。ページを覚えるんです。移動しているときも、お風呂のときも見て、寝る直前まで見ています。そうすると台詞をしゃべっているときに文字が浮かぶんです。

――確かに手に持たれている台本がボロボロで、読み込んだ感じが伝わってきます。最後に、ファンにメッセージをお願いします。

【佐武宇綺】あまり深く考え込まないで観て欲しいです。メイド姿で登場するコメディのシーンもいっぱいあるので、楽しんで観て欲しいです。かえでちゃんを演じる私の姿を観てもらって、認めてもらえように精一杯演じます。そして、金木犀で秋を感じて欲しいです。笑いに来てもらってもいいし、泣きに来てもらってもいいので、ぜひ劇場に足を運んでいただきたいと思います。よろしくお願いします。

■【舞台『時が巡る金木犀』ストーリー】
木崎かえでは中学から演劇を始め、コンクール入賞を果たし、 ゆくゆくは女優の夢を叶えるはずだった。

しかし、家族揃っての旅行でトラックとの衝突事故により父親と弟は亡くなり、母親とかえでは生き延びた。

母親とかえでは身寄りを頼って東京へ。かえでは、芸能事務所に所属することとなった……。

アイドル・モデル・女優・声優そして、舞台役者。
かつての輝かしい夢とは違った雑踏に紛れた、先の見えない夢の先……。
そんな芸能事務所に一人のマネージャー(白鳥)が現れる。
彼の登場により事態は好転を続ける……。
忘却の彼方で一筋の光が灯る。その時にかえでと白鳥の関係性が明らかになる
金木犀の香りが、止まっていた二人の刻を動かす……。

撮影・取材・文=野木原晃一

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