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【怖すぎ注意】買い物に出かけた妻の様子がおかしい――正統派ホラー漫画『僕が死ぬだけの百物語』が「過去一の怖さ」と話題に

  • 2021年9月1日
  • Walkerplus

買い物に出かけたはずが、いつの間にか帰っていた妻。しかし扉に半身を隠したままで様子がおかしい――。

買い物に出かけたはずが様子のおかしい妻、落とし物を届けてくれた警察官の行動がエスカレート、粘土で作り上げた“友達”が喋り出す……。一話完結の短編ホラーを「百物語」形式で連載する漫画『僕が死ぬだけの百物語』が「今までで見たホラー漫画の中で1番怖い」「ゾッとしました」とTwitterで話題を呼んでいる。

■少年が語る「百物語」、毎回異なるシチュエーションで先の見えない恐怖
漫画家の的野アンジ(@matonotoma)さんが「少年サンデーS(スーパー)」および「サンデーうぇぶり」で連載中の同作。的野さんが自身のTwitterにて第一話から第三話までの試し読みをアップしたところ、Twitterユーザーから「怖すぎる」といずれも反響を呼んでいる。

4700件以上のいいねが寄せられた第一話「つれびと」は、とある夫婦に焦点をあてたエピソード。おつかいに頼んだ牛乳を忘れ、買いに行くそぶりも見せない夫。仕方なくコンビニに買いに出かける妻。帰りが遅いと思いながら歯を磨く夫は、バスルームに妻が立っていることに気づく。扉に半身を隠したまま、「来て」と呼びかける妻。その様子が常軌を逸していくが、実は――。本作は、ホラーならではの不気味な雰囲気と先の見えない展開に震える正統派ホラーをオムニバスで描いている。さらに、連載時は語り部の少年「ユウマくん」のエピソードも挿入され、なぜユウマくんが百物語を行うかの謎も興味をかきたてる。

『僕が死ぬだけの百物語』は8月12日に単行本が第一巻が発売され、ますます注目を集める。今回は作者の的野アンジさんに、本作が生まれたきっかけや、ホラーの肝について聞いた。

■かかわりたくなかった“ホラー”…それでも「見てしまう」魅力を発見
――『僕が死ぬだけの百物語』がスタートしたきっかけを教えてください。

「以前『穴の家』というホラー短期連載を終えたときに、面白かったというお声をいくつかいただけたので、ホラー漫画で連載しようということではじまりました」

――百物語として語られるそれぞれの作品のアイデアは、どういうところから作り出されているのでしょうか?

「夜に怖い気持ちでいるときは、あらゆる物や音が気になってしまいます。そういうときに目に入ったものでどんな怖いことがあったら嫌かを想像して描き始めることがよくあります」

――ホラー漫画は編集者にすすめられて描きはじめたそうですが、描く以前と後で「ホラー」というものに対しての変化はありましたか?

「以前まで“ホラー”はただただ恐ろしく、関わりたくないものでした。しかし積極的に向き合うようになってからは、人の心をこんなにも揺さぶり、それでも思わず見てしまう力を持つ「ホラー」というものの魅力に気付かされました」

――各短編ごとに、不気味な存在や現象、生理的な恐怖、キャラクターの表情など、さまざまな怖さを感じさせるのが印象的です。「怖さ」を表現するにあたって、どんなところを重視・意識して創作されていますか?

「明確な恐怖の対象出てくるよりも、今に何かが出てくるのではないかという状態で待っているときが一番辛く怖いと思うので、怪奇現象よりも、ハラハラ汗水垂らしている人間を描いていることが多いように思います」

――このほか、本作で特にこだわっているポイントがあれば教えてください。

「漫画の中だけのお話になってしまわないよう、郵便受けや鏡など、なるべく身近なものをテーマに置いています。読んだ後にも気になったり、嫌な気持ちになって頂きたいです」

――連載では百物語の語り部である「ユウマくん」のストーリーもじわじわと進んでいき、続きが気になります。今後に向けて、メッセージをお願いします。

「ユウマくんの背景は今後も着実に見えてくるかと思います。一度目は気に留めなかったことも、幾度か読むうちに違和感に気がつくかもしれません。毎回のお話と共に観察し、楽しんで頂ければ幸いです。
第一巻、よろしくお願いいたします」

取材協力:的野アンジ(@matonotoma)さん

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