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少女漫画風の絵×生活感ある愚痴が超笑える!育児や旦那ネタに共感の声多数

  • 2021年4月18日
  • Walkerplus

大きな瞳の女の子が登場する少女漫画風の絵に書き込まれた文字は、まさかの「洗濯物がティッシュまみれ」「生協頼みすぎちゃった」「笑っちゃう位やる気がでない」。イラストレーターのたら実(@yamawaraemi)さんがSNSに投稿するイラスト「少女漫画ぽく愚痴る。」が、「わかる」「ギャップに笑ってしまった」と話題を集めている。

繊細な絵柄とセリフのミスマッチがクセになる作品のなかでも、「Mサイズをゆったり着れる人間がデブを名乗るんじゃないわよ」と女子高生が絶叫する作品は、Twitter上で3万以上のリツイート、13万以上のいいね!を獲得。一体どんな発想でこんな作品が生まれたのか?作者であるたら実さんに話を聞いた。

■「笑える愚痴を」と生まれた独自の組み合わせ
たら実さんが「少女漫画ぽく愚痴る。」を投稿し始めたのは2017年。きっかけは、SNSで愚痴をつぶやきたいと感じていた時に、どうせ愚痴るならおもしろくしたいと思ったことだという。「笑えるかんじで愚痴れたらいいなと思って。少女漫画っぽい絵を描くのが好きなので、組み合わせてみました」と現在のスタイルが誕生した。当初はタイトルを付けずにアップしていたが、5作品目ごろから「少女漫画ぽく愚痴る。」という名前になり、今では60作品以上がアップされている。

■元少女漫画家の経験を生かした絵柄に注目
現在小学4年生の娘と小学1年生の息子を持つ、2児の母でもあるたら実さん。「プラレールの車両が全部1両ずつないの」「ズボンとパンツは分離させてから洗濯カゴに入れてね」など、イラストに込められたメッセージは育児中の母親からも共感を呼んでいる。

ブログでは育児漫画や日常漫画もアップしているが、その絵柄はシンプルで、「少女漫画ぽく愚痴る。」とはまったくの別物だ。不思議に思い経歴を聞いてみると、「2002年に漫画雑誌『りぼん』で『萩 わら子』の名前で少女漫画家としてデビューし、2013年まで商業誌で描いていました」と驚きの答えが。一度は漫画から離れたものの、娘さんが2歳になるころに、育児のブログを描き始めた。「娘のことを描きたいと思っていましたが、少女漫画だと赤ちゃんを登場させるのが難しくて」と、まったく別の絵柄を選んだそう。少女漫画家時代にも、ギャグっぽい絵柄やデフォルメ絵を描くことがあり、それが現在の育児漫画に生かされているという。

「少女漫画ぽく愚痴る。」には高校生をはじめ、かわいい女の子やイケメンが多数登場するが、その服装や髪型はさまざま。たら実さん曰く、「出てくる人物は、わたしの気分によります。今日はこういう髪型を描きたいな、とか」。

ネタについては、ふと思い付いたことをメモしておいて、余裕がある時に描いているそう。「時間が経ちすぎて、もう描けないなって思ったりするのもあるんですけど」とのこと。一日目に線画を描いて次の日に仕上げをすることが多く、大体の制作日数は2日。それをすぐにSNSにアップするのではなく、一度寝かせるという。「次の日ぐらいにもう一度見て、セリフや絵が変じゃないかなと確認します」と入念なチェックを欠かさない。アップ後に後悔することもあるそうで、「セリフが納得いかないと、ブログに上げる時にこっそり直したりしています。だから、ブログにアップしているのはSNSとちょっと違うのもあるんですよ」と笑って教えてくれた(今回の記事で使用しているのはすべてブログのもの)。

全部の作品がお気に入りだと話してくれたたら実さん。しかし、「自分がいいなと思ったものと、人気が出るものは全然違ったりします」とも。これまで、一番反響が大きかったのは、冒頭で紹介した「Mサイズをゆったり着れる人間がデブを名乗るんじゃないわよ」という絶叫が描かれた作品。「この作品だけリツイートがすぐに1万を超えて、コメントや引用リツイートも多かったんです。やっぱりみんなそう思ってるんだなーって。同志がいっぱいいるんですね(笑)」。

最後に、「そもそもの始まりが、わたしの愚痴を笑って見てくれみたいなかんじ。壁打ちのようなイメージでやっていたんですが、楽しんでいただける方が思った以上にいてうれしいです」と話してくれた。

取材・文=上田芽依(エフィール)

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