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作り手と出会える「コミューナルフードマーケット」が阪急うめだ本店に誕生

  • 2021年3月28日
  • Walkerplus

阪急うめだ本店の地下2階食品売場に、新たなコンセプトの売場ゾーン「コミューナルフードマーケット」が3月31日(水)にオープン。作り手の思いが込められた素材や、そこから生まれたおいしいものを通じて、新しいコミュニケーションがとれるライブ感あふれたフードマルシェだ。

新規出店は「CRAFT MILK SHOP(クラフトミルクショップ)」「京らく製あん所」「FLAVÉDO(フラベド)」「ピーナッツショップ Doré(ドレ)」の4ブランド。そして既存店「エシレ・マルシェ オ ブール」「サスティナブルコーヒーショップ ロイヤルフレーバー」「蜂蜜専門店 ミールミィ」の3ブランドを含む、計7ブランドが集結。

3月11日に同百貨店で開催されたお披露目会にて、クラフトミルク、あんこ、コンフィチュール、ピーナッツの4テーマに注目し、各担当者にこだわりや出店のきっかけなどを聞いてみた。

■ほかでは味わえない愛情いっぱいのミルクが一堂に!
まず1つ目は、「CRAFT MILK SHOP(クラフトミルクショップ)」。全国の小規模牧場から、こだわり抜いた牛乳とその加工品を集めた、最高級な乳製品のセレクトショップだ。

運営する株式会社のみもの大阪支部。の神田大輔さんに商品の特徴を聞くと、「“ぜんぜんちがうミルク。クラフトミルク”をコンセプトに、日本全国からミルクが届けられる、全国初の専門店で常時5~8種類が並びます。味わいや風味、口当たりが牧場ごとに異なり、季節によって色も変わるので、その違いが楽しめるのも特徴です」とのこと。

「京らく製あん所」の生クリームあんパン1個648円(税込)や大阪・福島「パティスリー クロシェ」のクラフトミルク プディング1個864円(税込)など、多彩なブランドとコラボした、阪急うめだ本店でしか買えないスイーツやパンもそろい、手土産にも最適だ。

■洗練された甘さと食感の特製“生あんこ”
2つ目は、あんこスイーツを取りそろえる「京らく製あん所」。同ブランドを手がける株式会社はなみち代表取締役社長の宇都賢一さんに、オリジナルの“生あんこ”について聞いてみた。

「約1400年前に遣隋使から伝わり、室町・安土桃山時代に茶道とともに甘いあんこが広まったといわれています。そんな長い歴史を持つあんこですが、今回、ありそうでなかったオリジナルに挑戦。フレッシュで香り高く、絶妙な食感に仕上がる伝統ある銅釜直火炊きにこだわりつつも、砂糖を控えめに、さらに加熱殺菌しないことで、小豆本来の風味を堪能できるみずみずしい“餡”が出来上がり、“生あんこ”と名付けました」

「“餡”の魅力をもっと若い世代にも楽しんでほしい。そんな思いで立ち上げたブランドです。どら焼きや白玉しることいった和菓子だけでなく、洋菓子のテイストを取り入れ、国産有塩バターとハチミツで炊き上げたあんバターや、いちごや桃など季節のフルーツを使ったジューシーな餡も自信作です」と宇都さん。

あんバターやフルーツ餡とサクッと香ばしいパイがセットになった、季(とき)のあん・おさじパイセット1620円(税込)~もおすすめ。今までにない餡の魅力に出合おう!

■コンフィチュールで熊本県産フルーツのおいしさを発信
3つ目は、コンフィチュールとそれを使った焼菓子やスイーツが楽しめるショップ「FLAVÉDO(フラベド)」。

プロデュースを担当する株式会社カフーツのパティシエ・鶴見昴さんは「コンフィチュールとは、いわゆるジャムのこと。私たちはフランスのジャムの作り方を踏襲(とうしゅう)し、銅鍋で少量ずつ手作りしているため、コンフィチュールと呼んでいます。熊本県の契約農家から仕入れた柑橘類を中心に、その時一番おいしい状態の果物にこだわって、自社工房で作ります。今までにない、そのままでも果物本来のおいしさが味わえる、フルーティなコンフィチュールです」。

そして「パンやクラッカーはもちろん、紅茶やコーヒー、ソーダ―に加えてもおいしいです。チーズにのせたり、焼いた豚肉やステーキ、生ハムといった肉料理に添えても抜群。ドレッシングに合わせると味に深みが出ますよ」と、おすすめの食べ方も教えてくれた。ぜひ試してみたい。

■千葉県八街産の香り高くコクと旨味がある落花生で作るスイーツ
4つ目は、菓子メーカーのシュクレイと阪急うめだ本店、そして池宮商店がタッグを組んだ「ピーナッツショップ Doré(ドレ)」。千葉県八街(やちまた)産のコクと旨味のある落花生を使用した、フィナンシェやシフォンケーキ、ピーナッツバターなどがそろう。

三代にわたって八街産落花生を製造・加工する、株式会社池宮商店の代表取締役社長・池宮城涼香さんに、八街産落花生について聞いてみた。

「八街市は、砂と粘土が混じりあった関東ローム層で、水はけが良く、土が軽いため、落花生の栽培に適した地域。収穫した落花生は約1週間天日干しにしますが、昔ながらの方法でじっくり乾燥させることで、甘味が増し、食感がよくなります。殻付きのままローストし、風味を閉じ込めたピーナッツのみを使用します」

また出店のきっかけは「国内産落花生の約75%が千葉県産で、なかでも八街市は生産量全国一を誇ります。けれど、生産者や跡継ぎが不足しているのが現実。加工業者の連携を高め、生産者をサポートすれば、八街はもちろん千葉県全体の落花生の魅力を発信でき、文化継承、地方創生が目指せると考え、出店を決めました」とのこと。

イチオシ商品を池宮城さんに聞くと、「フィナンシェです。今まで豆菓子は作ってきましたが、洋菓子は初めて。フィナンシェはバター感が強く、千葉のピーナッツは主張が強いので、両方の良さを出すのに苦労しましたが、自信作ができました!」と語ってくれた。

■既存店では自分に合うハチミツが見つかるショップも
既存店は、フランス産A.O.P.認定発酵バターエシレの専門店「エシレ・マルシェ オ ブール」や「サスティナブルコーヒーショップ ロイヤルフレーバー」、多彩なハチミツがそろう「蜂蜜専門店 ミールミィ」の3ブランド。

なかでも「蜂蜜専門店 ミールミィ」では、店舗スタッフが“ハニーコンシェルジュ”として「お客様に合ったハチミツ“マイハニー”」を探すサポートをしてくれる。タブレットを使った“はちみつ診断”が新登場し、数ある中から好みに合ったハチミツが見つかるので、迷ったときの強い味方になりそうだ。

「サスティナブルな食」をテーマに集まった今回の7ブランド。作り手とコミュニケーションが取れ、安心しておいしく食べられるだけでなく、生産者の高い志や受け継がれてきた製法など、素材の持つ物語を感じられるのも魅力だ。

取材・文・写真=下八重順子

※価格はすべて税込です。
※写真はイメージです。
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