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「料理人のM-1グランプリ?」優勝賞金1000万円!『DRAGON CHEF 2021』関東・甲信越エリア予選が開催

  • 2021年3月30日
  • Walkerplus

ABCテレビと吉本興業が送る、次世代のスター料理人を発掘する料理人オーディション番組「DRAGON CHEF 2021」。優勝賞金1000万円、40歳未満の若き料理人がNo.1を目指す“料理人のM-1グランプリ”だ。3月13日に開催された関東・甲信越のエリア予選の模様を、エリアアンバサダーを務めるチョコレートプラネットへのインタビューとともにお届けする。


2021年4月に予定されているサバイバルラウンド、そして夏の決勝ラウンドへ向け、3月からいよいよエリア予選がスタートした同大会。全国からエントリーした761名の料理人の中から一次審査となる都道府県予選を勝ち抜き、次に挑むのは全国6カ所で行われるエリア予選だ。

関東・甲信越のエリア予選には、ミシュラン二つ星の和食の名店の料理人や、スペインの三つ星レストランで修業を積んだ本格化スパニッシュシェフ、JALの機内食も手掛ける若手シェフ、さらにはテレビ朝日『家事ヤロウ!!!』でも料理スキルが話題となった吉本興業のお笑い芸人、ポンポコ団・キングも出場。1都9県の一次審査を突破した経歴や個性もさまざまな出場者14名の料理人がしのぎを削った。

その課題となったのは、「地元の“神”食材を使った“神”弁当」。関東・甲信越エリア予選では「TOKYO X」(株式会社ミート・コンパニオン)、「天然ハマグリ」(九十九里漁業協同組合)、「さがみのかぶ」(JAさがみ)と3種のブランド食材を使った三段重弁当で審査が行われた。

関東・甲信越エリア予選の会場は、東京都渋谷区の服部栄養専門学校。2時間という限られた時間の中で、各料理人が趣向を凝らした唯一無二の“神弁当”を作り出すべく調理する様は真剣そのもの。

調理の合間に視察に訪れたイタリアンの巨匠・片岡護シェフや服部栄養専門学校の関口智幸シェフら審査員は、個性やアイデアが盛り込まれた料理を興味深そうにのぞきながら、各料理人に激励の言葉を贈った。

2時間の調理を終え、試食審査に登場した14人の神弁当を一挙紹介しよう。

■東京都代表・野崎翠シェフ

それぞれの食材が育った環境をイメージして、そこから見えた風景を料理に落とし込んだという野崎シェフ。「TOKYO X」を活かしたインボルティーニ(ロール状の料理)で豚が育った多摩地域のノスタルジックさを表現したのをはじめ、春の畑をイメージした「さがみのかぶ」とサーモンのムース、サフランで夕焼けに輝く海を表現した「天然」の洋風炊き込みご飯、とお重ごとに異なる見栄えが特徴的だ。

■東京都代表・高木祐輔シェフ

祐天寺のスパイスカレー店のオーナーシェフで、かつては中華料理を修行していた高木シェフが作るのは、「Sustainable Cantonese」と銘打ち、3つの食材を3段すべてにそれぞれ形を変えて取り入れ、かつ、ハマグリの殻やカブの葉・皮など捨てられてしまう端材も活用した“持続可能”な広東料理の弁当。広州・潮州・客家の3地域の名物料理をそれぞれの段で表現し広東料理の奥深さも詰まった神弁当だった。

■東京都代表・ポンポコ団 キング

芸能界料理上手No.1と言われるほどの腕前でエリア予選に駒を進めた、吉本興業の料理ゲキウマ芸人。遠足のお弁当をコンセプトに、ベビースターの出汁や具材によっちゃんイカや都こんぶを使った「TOKYO X」の駄菓子お重、サラダソースにモロッコヨーグルを用いたハマグリのサラダ仕立てなど独創的なアイデアはプロの料理人である審査員をもうならせた。

■埼玉県代表・本岡将シェフ

パリのミシュラン店でスーシェフも務めた経験を持つ本岡シェフの神弁当は「日常と非日常の弁当」がテーマ。毎日食べる"日常"と花見やお祝いごとで食べる"非日常"の両面を表現するため、カブの蕾やミチタネツケバナといった季節を感じられる野菜を盛り込む一方、三段重をレストランならではのコース仕立てとして活用。カブをデザートに用いたアイデアには驚きの声が上がった。

■東京都代表・井上豪希シェフ

食のクリエイティブディレクターとして活動する井上シェフの神弁当のテーマは「大人になってもワクワクするお弁当」。ビーツとハイビスカスの出汁を煮詰めて作った甘酢の真っ赤なソースカツや、ハマグリの殻をスプーン代わりにして食べるおこわ、といった遊び心が随所にほどこされた三段重に仕上がった。

■茨城県代表・栗林英司シェフ

水戸のホテルレストランで料理人を務める栗林シェフ。茨城愛にあふれたシェフが手掛けたのは梅や桜の名所として知られる「偕楽園の花見」をテーマとした三段重だ。得意の中華料理を軸に、「TOKYO X」の肉巻きにはコーラを使ったソースを添える独創性も盛り込んだ神弁当。

■山梨県代表・鈴村昌也シェフ

都内のレストランで修業を積んだあと、地元山梨でダチョウの飼育・食品研究をスタートした異色の経歴を持つ鈴村シェフ。神弁当にもダチョウ愛が生かされており、カブの射込みのジュレにはアクセントとしてダチョウフィレを入れ、神食材と山梨の食材のハーモニーが楽しめる三段重となった。

■神奈川県代表・遠藤光宏シェフ

ミシュラン二つ星を獲得した和食の名店で料理人を務める実力派の遠藤シェフが提案したのは、龍をテーマに盛りつけながらも調理はシンプルな三段重。多彩なアイデアが飛び出る神弁当の中であえてシンプルイズベストを目指しただけあり、その味は審査員からも「素晴らしいです」と絶賛のコメントが送られるほどのハイクオリティな逸品となった。

■群馬県代表・中根浩之シェフ

本場フランスで修業し自らのフレンチレストランを開業する中根シェフの神弁当は、神食材を主役に素材の長所を最大限生かした三段重。付け合わせにソースをまとったバナナを添えたしいたけのXの包み焼きやさがみのかぶガトーオペラ風など、フレンチのエッセンスで神食材を引き立たせた神弁当だ。

■千葉県代表・勝見健シェフ

関東・甲信越エリア予選では最年少23歳の勝見シェフ。「付き合って2年目の彼女に作るお花見弁当」をコンセプトに、日本酒とフレンチのマリアージュが楽しめる、ハマグリのグラタンとパイ包みや、手作りの人工イクラを添えたかぶのカルパッチョ、冷めてもおいしく食べられる「TOKYO X」の肉詰めと、エンターテインメント性を詰め込んだ洋食三段重を調理した。

■東京都代表・由水真悟シェフ

芸能人が足繁く通う名店で働く実力派の由水シェフは「花見弁当」をテーマに老若男女問わずにおいしく食べられる神弁当を調理。ハマグリの出汁を生かした出汁巻卵や、カブの風味と食感を押し出した春菜寿司など、お弁当らしい料理にプロのこだわりを織り込んだハイクオリティな三段重は審査員からも高評価を受けた。

■栃木県代表・檜山翔シェフ

結婚式場の洋食料理人として働く地元を愛する檜山シェフは、神食材を栃木の食材でサポートした神弁当がテーマ。ハマグリは地元の農家から譲ってもらった藁で蒸し焼きにし、栃木の自然薯と米粉でガレットに。さがみのかぶの塩釜焼には付け合わせで栃木県産の鮎うるか(鮎の塩辛)と柚子味噌の田楽を添えた。神食材を主役としながら栃木の田舎の風景をイメージした三段重に仕上がった。

■長野県代表・中道暢シェフ

軽井沢で巻き起こるスペイン料理ブームを牽引するスパニッシュシェフのひとりである中道シェフは、三段重それぞれを冬・春・夏の季節になぞらえ、コロナで厳しく長い冬が終わり楽しい一年が始まればという思いを込めた神弁当を調理。「TOKYO X」のピンチョモルーノは花の形にして夏の花火をイメージ、ハマグリのムースには春を感じるソラマメと、初夏を感じるトマトコンソメジュレとセロリを取り入れ、味と見た目で季節感を表現した。

■新潟県代表・本間龍史シェフ

ミシュランガイド新潟で二つ星を獲得した寿司店を営む本間シェフは、三段重で寿司のコース料理を作るというコンセプトで神弁当を考案。時間内にハマグリ寿司を作れないというアクシデントもあったものの、カブのにぎり寿司をはじめ、押し寿司、巻き寿司と寿司職人ならではのバリエーションを見せてくれた。

いずれ劣らぬ逸品揃いとなった関東・甲信越エリア予選。試食審査終了後、エリアアンバサダーを務め、実際に試食審査にも参加したチョコレートプラネットの長田さんと松尾さんに、神弁当への感想や本大会の印象をインタビューした。

――試食審査を終えての印象を教えてください。

長田さん「本当すごいですね。同じ食材を使ってるんですけどみんな千差万別で、調理方法によってこんなにも違うんだっていう驚きはありました」

松尾さん「そうですね、まずは試食でお腹いっぱいだなと(笑)。いろいろなものが食べられたのが面白かったですし、ドラゴンシェフっていう大会ができたことも、シェフの方々にとってすごくいいことなんじゃないかと思います」

――今回のエリア予選で印象に残った料理人の方はいらっしゃいましたか?

長田さん「そうですね、付き合って2年目の神弁当の人が強すぎますね(笑)」

松尾さん「同じ芸人で後輩のキングくんは前から(料理の腕で)TVに出ているのを見てすごいなと思っていて、こんなに後輩に会いたいと思ったことなかった(笑)。料理もおいしかったですし、プロのシェフの方じゃできないような芸人ならではの発想でいろいろ作っていたので、もし決勝に行くようなことがあったらがんばってもらいたいですね」

――ところでお二人は普段はどんな料理が好きですか?

長田さん「ハンバーグです。ハンバーグが一番ご飯が進むから」

松尾さん「僕は寿司ですね。寿司はご飯も食べられるしお酒も飲めるのですごく効率のいい食べ物なんですよね」

――今回のエリア予選では寿司職人の方もエントリーされていましたが、楽しみにされていたのでは?

松尾さん「出てくる前に寿司職人と聞いて楽しみにしてました。ただ残念だったのが、アジやイワシが好きなんですけど出てこなかったのが……」

長田さん「今回の食材じゃないから!」

――ちなみに、ドラゴンシェフを勝ち抜いたNo.1シェフに自分だけの料理を作ってもらえるとしたら何を頼みますか?

長田さん「カツサンドですね。厳密に言うとビーフカツサンド。地元で売ってるビーフカツサンドが大好きで。でも関東にはあんまり売ってないんですよ。売っててもけっこう高級なビーフカツサンドで、僕がよく食べていたような庶民的なものじゃないので」

松尾さん「僕は朝飯食ってみたいですね!これだけすごい神弁当を作るシェフならどんな朝飯作ってくれるんだろうなって。パンなのかごはんなのかわからないですけど、ぜひ食べてみたいですね」

――最後に、今回初開催のドラゴンシェフを盛り上げるべく、アンバサダーとして大会をどう盛り上げていきますか?

松尾さん「今年初開催のドラゴンシェフなんですけど、今回僕は出場できなくて。来年は僕40歳になるので、ドラゴンシェフがラストイヤーになるんですね。なので来年は一発逆転を狙って挑戦者として盛り上げるっていうのも考えてます(笑)。まだまだ芸人でも料理がうまい人はいるし、YouTuberの方にもいると思うんで、そういう人たちが出てきたら下剋上って感じでもっと面白くなってくると思いますね」

長田さん「あとは、ドラゴンシェフが作った料理をルミネtheよしもとの社員食堂で出してもらえたらね、食べた芸人が発信するので」

松尾さん「優勝して規模が狭くなっちゃってるじゃねえか!」


各エリア予選を勝ち上がり、次のステージ、サバイバルラウンドに進むのはわずか16名。気になるエリア予選の結果は「DRAGON CHEF 2021」公式YouTubeで発表される。激戦の関東・甲信越エリア予選からは誰が勝ち上がるのか注目だ。



(C)DRAGON CHEF 2021

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