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京都の伝統工芸とディズニーの世界観が融合!『ファンタジア』の振袖やプリンセスのお香など

  • 2021年2月23日
  • Walkerplus

1000年の都・京都には、その歴史とともに培われたさまざまな伝統工芸が、現在も息づいている。かつて公家の姫君たちを美しく装い、貴族たちに愛でられた伝統工芸は、日本文化の礎を築いたといえるだろう。ただ、現代に暮らす私たちからは少しばかり縁遠い存在に感じることも否めない。

だが、京都の伝統産業はこれまでの歴史と伝統を受け継ぎながらイノベーションを繰り返し、時代とともに生きてきた。そして、さらなる伝統産業の可能性を発見できる取組みが、「ディズニー/京都伝統工芸シリーズ」展示会で披露されようとしている。なお展示会は新型コロナウイルス感染拡大の影響により開催が延期されたが(日程未定)、商品は「47クラブ」のHPより購入も可能。

■世界で愛されるディズニーデザインが京都の伝統工芸に
これは京都市と株式会社新通が、ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社監修のもと伝統工芸を取り扱う14社を結集して行うもの。開催に至る経緯などについて、京都市とともにこの企画を立ち上げた 新通に話を聞いた。

ディズニー作品と京都の伝統工芸という、一見親和性の低そうな2者がなぜ結びついたのだろうか。プロジェクトを進めた経緯について新通は次のように語る。

「かねてから新通では、京都の伝統工芸の良さをより多くの人々に広めたいと考えておりました。そんな折、『東京ギフト・ショー』でディズニー社が展開する商品にインスピレーションを受け、京都の伝統工芸品を世界中で愛されるディズニーの世界観を通じて表現することで、その価値をより広められるのではないかと、具体的なプランを描くことに。そして2019年、その構想に基づいた商品開発についてディズニー社に提案したところ、幸運なことに快諾いただき、今回のプロジェクトが動き出しました」

■隅々までディズニーの世界観を表現
今回出展するのは手ぬぐいの永楽屋、京扇子の宮脇賣扇庵、お香の松栄堂、和ろうそくの中村ローソクなど14社。いずれも工夫を凝らし、「ディズニーキャラクターのイメージを京都伝統工芸で表現」をコンセプトに2019年から制作を進めてきた作品が並ぶ。京清水焼や象嵌、和傘、京友禅などの伝統工芸と、ディズニーのキャラクターたちが見事に融和し、ディズニーの夢の世界が広がる。

200年以上にわたって呉服の製造・販売を営むおか善は、ミッキーマウスと満天の星空を表現した振袖の『ファンタジア』などを出展予定。

「とても貴重な原画ということで、表情や服装、満天の星空をできる限り表現するために、さまざまな会議を重ねて作り上げました。着用された方はもちろん、周りの方までを『ファンタジア』の世界に引き込むような1枚ではないかと思います」と手ごたえを感じているようだ。

■温かみを感じさせる手描きのキャラクター
清水焼の朝日堂は手描きを主とした作品を出展予定。

「当社は手描きを主としているので、審査が通るか不安でしたが、完成度の高いものができ上がりました。清水焼という伝統工芸品は手作りで一つずつ制作しておりますので、生き生きとしたキャラクターたちの温かみを感じられる作品となっています。ぜひ手に取って360度じっくり見てください」と朝日堂の担当者は自信をのぞかせる。

開催にあたり、京都市は「コロナ禍で伝統産業に携わる皆様も厳しい状況のなか、今回の取り組みは未来に向けた挑戦となります。京都の伝統工芸を取り扱う14社によるすばらしい作品を、ぜひともご覧ください」と呼びかける。

■あぶらとり紙から京友禅まで、購入もできる
今回出展される作品は、購入できるものもある。京友禅や清水焼などのほか、あぶらとり紙や葉書など、手に取りやすい作品も多数出展されるので、ぜひ足を運んで京都伝統工芸の新たな可能性に触れてほしい。

取材・文=鳴川和代

※記事内の価格はすべて税抜き表示です。
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