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50年以上愛され続ける「ビーズハウス」はレトロ雑貨の宝庫だった!

  • 2021年1月29日
  • Walkerplus

東大阪市で1953年に創業し、プラスチックのビーズや雑貨、玩具などを製造・販売していた「大倉トーイ」。2020年5月に廃業し、50年以上の歴史に幕を下ろした。しかし、2002年に大倉トーイの商品を販売する店として立ち上がった「ビーズハウス」は、現在も営業。2020年1月に移転オープンし、オーナーの大倉弘至さんが大倉トーイの商品や製造を受け継ぎ、一人で切り盛りしている。

レトロ雑貨に目がない私、編集部・重藤は、さっそくJR河内永和駅から歩いて5分ほどのビーズハウスへ向かった。

■昔ながらのビーズや雑貨が多数!
ビーズハウスは、おもに大倉トーイが製造していた商品の在庫を販売。一部の商品は大倉さんが製造し補充しながら営業している。なかには50年以上前に作られたビーズや雑貨もあり、在庫がなくなればもうお目にかかれない商品も多い。ほかでは見られない商品に、ときめくばかりだ。

「まだお店に出せていない商品もたくさんあって、スペースが空いたら次を出す、という感じ。新しいものが登場するのを心待ちにしてくれている人もいます」と大倉さん。

店に並ぶ商品自体は昔に作られた古いものだが、訪問するごとに目新しいアイテムに出会えるとあって、アクセサリー作家がよく訪れて大量にビーズなどを購入していくという。

大倉さんいわく、最近よく売れているのが、ひらがなやローマ字の形をした手作りのキーホルダー。「昔は全然売れなかったのに、近頃は若い世代の人たちが『かわいい』と言って買ってくれる。人気の文字は製造が追いつかないくらいです」とうれしい悲鳴も。

大倉さんが手作りする文字のキーホルダーは、さまざまな色から選べるワクワク感はもちろん、なんといっても30円という価格に驚かされる。今は技術も発展し、昔は大きな機械でしかできなかったこともコンパクトな機械でできるようになり、コスト面がかなりカットされたことで実現できているそう。

■店内をじっくり見ると2時間以上はかかるボリューム
こじんまりとした店内だが、ぎっしりと商品が並んでいる。何を購入しようか悩みながらすみずみまで見ていると、気付けば2時間近く経っていた。ビーズはとにかくバリエーションが多く、形・色・柄・サイズなど個性豊かなものがそろっている。

雑貨や玩具、アクセサリーも豊富で、ユニークな形の水鉄砲や仕かけのある人形、音が鳴ったり貯金箱としても使えるロボットでんわ、キラキラ光るスワロフスキーの指輪などが、10円~販売されている。

そろそろ品定めをしようとしたところ、まず気になったのが気軽にキュートなアクセサリーやストラップが作れるビーズキット。外出自粛で自宅で過ごす時間が増えた今、もってこいの商品だ。

ビーズキットは、大倉さんが設計し説明書も手作りしたオリジナル商品。ストラップやアクセサリーなど初心者でも挑戦できる入門編から、複雑な立体の人形などが作れる中級・上級編までそろう。壁には『ここから順番にレベルアップして下さい』という張り紙とともに、実際にキットで作った作品が並んでいる。

「これも作れますよ」と大倉さんが見せてくれた、ビーズでできたティッシュケースもすごかった。「これを見ながら数字の順番に作業すればできるんです」と広げた細かい設計図には、ティッシュケースができるまでに使うビーズの色や糸に通す順番が書かれている。この設計図も大倉さんお手製というから感心する。

私は不器用なうえビーズ初心者なので、迷わず入門編のキットを手に取った。そのほか、ビーズや雑貨、玩具など、約30アイテムを購入。支払った金額は2000円ちょっとで、財布にもやさしく満足して帰路についた。

■ビーズでストラップ&アクセサリー作りに挑戦!
自宅にて、購入した入門編のビーズキットを開封。数種類の大中小サイズのビーズと、テグス(糸)やストラップ用のヒモ、キーホルダー用のチェーン、大倉さんが作った説明書が入っている。

まず、一番簡単なストラップ作りからスタート。丁寧で分かりやすい説明書を見ながら、糸にビーズを通して交差させて、と進めていく。

だんだんと形になってきた。どのビーズを使おうか、迷いながら作り上げていくのは楽しい!

20分もしないうちに、ストラップが完成。かなり簡単な作品だが、でき上がったものを見ると、けっこう達成感もある。次に指輪、キーホルダーと作り上げ、2つ合わせても制作時間は30分ほど。「不器用で『手作り』から遠ざかっていた私でも作れるんや!」と感動した。

制作意欲も湧いてきたので、中級・上級編の作品にも挑戦してみたい!それに、ビーズハウスにはまだまだほしいアイテムがたくさんあって、あの童心に返れる空間が恋しい。これはリピート確実だ。

取材・文・写真=重藤歩美(関西ウォーカー編集部)

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