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フリーハンドで作るポケモンアートがスゴイ!真似できるシンプルさも人気

  • 2021年3月12日
  • Walkerplus

1枚の紙をハサミで切り、立体的なポケモンアートを生み出す「切り紙パパ(@PKirigami)」さん。のりやカッターは一切使わず、下書きなしでスイスイと切り組み立てていく様子に、子供から大人までくぎづけ!今回は“切り折り紙”アート作りのきっかけや制作方法を、切り紙パパさんに直撃した。

■必要なのはハサミと折り紙だけ!ポケモンの“切り折り紙”アート
シンプルなのに一発でどのポケモンかわかる、彼の作品。なかでも再現度が高く、反響が大きかったのが、茶色の折り紙で作ったカラカラだ。

「完成した瞬間に自分でも、『すごいのができた!』と思った作品です。思わず妻にも自慢しました(笑)」と、切り紙パパさん。それまでは画用紙一色の作品を作ることがメインだったが、この作品を作ってからは「折り紙の裏表で色を表現する」という楽しさにもハマっていったという。

10年ほど前、保育士として保育園に勤務していたという切り紙パパさん。切り紙作品を作り始めたきっかけについて、「園児に『バッタを紙で作ってほしい!』と言われたことですね」と話す。

「最初は、半分に折った紙を図鑑を見ながらバッタのシルエットになるように切ったのですが、足を折ってみたところ『本物みたい!』と、とても喜んでくれて。そこで“平面から立体を作る方法を考える”ことの楽しさに気付き、ゲームのようにハマっていきました。虫や動物、恐竜など、子供たちのリクエストも増え、それに応えていくようになったんです」

ポケモンを本格的に作り始めたのはここ1年ほど。あるTV番組で、自分と同じ立体の切り紙をしている人の存在を知り、奥さんに「もっと作品を発信してみたら?」と言われたのをきっかけに、SNSで投稿を始めた。

彼の作品は基本的に1枚の紙で作られているが、最近では新たな挑戦も。4枚の折り紙を使ったフシギバナなど、自身で決めていた「1枚で作る」というルールを破ったものも制作している。「とりあえず思い付いたことはいろいろ試してみたくなる性分なので…」と笑う、切り紙パパさん。「表現の幅がさらに広がった気がします」と話す。

「ポケットモンスター ソード・シールド」から登場したムゲンダイナは、色画用紙で制作。過去に作った作品のなかでは一番複雑で大きいうえ、フリーハンドなので失敗したら最初からやり直し…というプレッシャーの中で作ったそう。竜の骨格のような複雑な造りにも関わらず、下書きせず頭の中でイメージしてハサミを入れていくというから驚きだ。

■こだわりは「フリーハンド&のりは使わない」「真似しやすい&シンプル」
細かい造りながら、紙とハサミさえあれば作れるところも、切り紙パパさんの作品の特徴。制作する上でのこだわりや心がけていることを聞いてみた。

「一番は、“フリーハンドでのりは使わない”ということ。もともと保育園で子供たちに作っていたので、スピード勝負だったことが理由です。あとは決められたルールの中でポケモンを表現することが楽しいからですね」

また、「“真似しやすいこと&シンプルであること”を目指していますが、ポケモンの再現性を求めるほど複雑になりすぎてしまうこともあり、難しさを感じています。そこが切り折り紙のおもしろさでもありますが」とも。

作品を見た時に「かっこいい!」「かわいい!」「きれい!」と心が動くものを作りたいとの思いも強く、再現性が高くても自分で感動できないものはボツにしているのだそう。

今も保育園の事務兼保育士として働いている切り紙パパさん。子供たちに作るときは基本一発勝負だが、SNSに載せているものは試し切りをしたり、納得いくまで何回か作ることが多いそう。

「まず作りたいポケモンの画像をじっくりと見て、頭の中で組み立ててから切ります。設計図がすぐ浮かぶものもあれば、なかなか浮かばず時間が経ってから『そうだ!こう作ろう!』と急に思い付くことも。切っている途中にもっといい方法を思い付いて、やり直すことも多いですね」

■今まで作ったポケモンは約200種類!時には保育で培った技法も
SNSを初めて2カ月はフォロワーからのリクエストに応えてひたすら作り続け、現在まででトータル200種類ほどのポケモンたちを作ってきたという。現在は子育て中のため「リクエストに応えます!」とは言い切れないが、「あのポケモンが見たいなあ…と言われるとつい作りたくなっちゃいますね」と、笑いながら話してくれた。

今までの作品のなかでも特に思い入れがあるのが、オレンジの画用紙で作ったロコン。「自分が好きなポケモンで、一番最初にSNSで反響のあった作品です。初めて『自分の作品がSNSで見てもらえた!』と実感した作品でもあります」と、切り紙パパさん。

時には折り紙や画用紙だけでなく、コーヒーフィルターを使った作品を作ることも。フィルターを切ったあとに水性ペンと水で色をにじませてから折っていくと、折り紙とはまた違う幻想的な雰囲気に。

「これは保育の中でよく行う技法を取り入れたのですが、制作過程も動画で載せたところ、色がにじんでいく様子に『きれい!』という声をいただきました」

■YouTubeチャンネルには真似して作れる型紙も
切り紙パパさんのYouTubeチャンネルには、折り方説明と併せてオリジナルの型紙がダウンロードできるリンクも。現在はファイヤーやサンダー、フリーザーなどがあり「真似して作ってみたい」「〇〇の作り方を教えてください」との声も多く、今後ラインナップを増やしていく予定。なお、ポケモンプロデューサーの増田さんから、Twitterを通じて応援のコメントももらったのだそう。

もともと園児向けに始めたため、「うちの子が喜んで見ています!」「真似して作ってみました!」との声は、特にうれしくて印象に残っているという。感動してもらえる作品を目指すのはもちろんだが、「『これなら自分で作れそう!』と思ってもらえる作品がひとつでも増やせたら…」と語ってくれた。

「ハサミと紙があればできるので、ひとつでも覚えて真似してもらえたらうれしいです。平面が立体になる楽しさを味わってみてください!」と、切り紙パパさん。子供から大人まで楽しめるので、ぜひおうち時間に挑戦してみては?

取材・文=江口琴音(glass)

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