サイト内
ウェブ

2020年はどんな味?ボジョレーヌーヴォー最新情報と、基礎知識をおさらい

  • 2020年11月2日
  • Walkerplus

今年もワインの旬の季節が到来!先日、羽田空港への到着が報道されたボジョレーヌーヴォーは、11月19日(木)に解禁となる。まず最初に、ボジョレーヌーヴォーとはどんなワインなのか、改めて簡単におさらいしつつ、今年のジョルジュ デュブッフ社のラインナップを紹介しよう。

“ボジョレー”とはフランスのブルゴーニュ地方にあるボジョレー地区のことで、“ヌーヴォー”は新酒を意味している。その年に収穫したばかりのブドウを使って造られるのが、ボジョレーヌーヴォー。

前段として、ワインは「ブドウから作られるお酒」なので、その味わいはブドウの品種でほぼ決まる。さらに、日照量が少く涼しい場合は酸っぱいブドウ、日照量が多く暖かい場合には甘いブドウというように、気候をはじめ、土壌の質や地形、作り手によっても味は左右される。ボジョレーヌーヴォーに使用されているのは、ガメ種のブドウ。粒は比較的大きめ、皮は薄め、果汁が多くジューシーで、ガメ種から造られるワインは、華やかでフレッシュな味わいが特徴だ。

元々ボジョレーヌーヴォーは、ボジョレー地区のブドウの収穫と、その年のワイン造りの終了を祝うために造られていた。そのフレッシュな味はたちまち評判となったのだが、少しでも利益を得るためにと未完成のワインも市場に流通してしまったため、品質が担保されるようフランス政府が解禁日を定めたという流れ。1980年代からは日本でもボジョレーヌーヴォーの人気が高まり、現在では主な輸出国のトップ3に入り、毎年盛大に解禁日を祝っている。

そんなボジョレーヌーヴォーを世界に広めたといわれているのが、2020年1月に残念ながらこの世を去ったジョルジュ デュブッフ氏。「ボジョレーヌーヴォーがやってきた!フルーティで心躍るような味わい」というポスターで、世界中の人にその魅力を伝え、ファンを増やしてきた。

ジョルジュ デュブッフ氏の意思を受け継ぐ孫のアドリアン デュブッフ・ラコンブ氏は、今年のボジョレーヌーヴォーについて「新型コロナウイルス感染症拡大により大変な状況でしたが、今年のボジョレーヌーヴォーは、すばらしいヴィンテージに仕上がりました。春のブドウの花の開花以降、7月は降水量が例年より少なく乾燥し、8月は40度に達するほど暑い日々が続いたため、ブドウは早く成熟した。成熟度が高く、良い状態のブドウに恵まれました」と話す。

では、気になるジョルジュ デュブッフ社の今年のラインナップを紹介していこう。

まずは定番の「ジョルジュ デュブッフ ボジョレー ヌーヴォー 2020」(750ミリリットル:2480円/375ミリリットル:1300円※カタログ価格)。バラ、ダリアを中心にブーケのイメージでデザインされたエチケット(ラベル)は、テーブルを華やかに彩ってくれる。飲み口は軽やかでフルーティ。キャップを開けると果実や花の香りがあふれ、ボジョレーヌーヴォーならではの味わいが楽しめる。

続いて「ジョルジュ デュブッフ ボジョレー・ヴィラージュヌーヴォー 2020」(750ミリリットル:2780円/375ミリリットル:1460円※カタログ価格)。ボジョレー地区・北部38村の中でも特に良質のブドウが採れるエリアは“ボジョレー・ヴィラージュ”と呼ばれ、この地の畑で収穫されたブドウは、濃密でなめらかな味わいのワインに仕上がる。華やかで繊細な香りと味わいが特徴で、フランス国旗の色である赤、白、青の花をちりばめたエチケットにも注目してほしい。

そして、数あるラインナップの中でも特に筆者が注目しているのが、「ジョルジュ デュブッフ オレンジ ヌーヴォー 2020」(750ミリリットル:2780円/375ミリリットル:1460円※カタログ価格)。近年話題となっている「オレンジワイン」は、その名前からオレンジで造ったフルーツワインを想像してしまいがちだが、ブドウから造られたワインの一種。白ワインのような香りと、赤ワインのような渋味と苦味を併せ持った飲み応えのある味わいが特徴で、どんな料理にもさりげなく寄り添ってくれる、とっても優秀なワインなのだ。ジョルジュ デュブッフ社も、今話題のオレンジワインに挑戦。グルナッシュブラン種とシャルドネ種をブレンドして、フレッシュな爽やかさの中に、花や果実のような香りが感じられる上品な1本に仕上げた。まだオレンジワインを飲んだことがないという人は、この機会にぜひ。

先にも述べたとおり、ボジョレー ヌーヴォーは軽やかな味わいなので、食事にあわせやすいのがうれしいところ。ワインだからと気張ったメニューにしなくても、普段の食事と一緒に十分楽しめる。紹介したほかにも、白はもちろん、オーガニックワインやロゼなども展開されるので、好みの1本を手に取って、今年だけの味わいを堪能してほしい。

あわせて読みたい

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。

掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。
Copyright (c) 2024 KADOKAWA. All Rights Reserved.